関西学生アメリカンフットボール Div.1 第4節



10月14日(土) 宝が池球技場 11:00
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計勝敗
立命館大学 3282114664-0-0
近畿大学 000000-4-0
(現地観戦)
 


 私が宝が池球技場に到着したのは第1Q中盤だった。聞いた話によると、近畿大学ディフェンスが大健闘していたらしいのだが、残念ながら、そのシーンを見ていない。

 そして、第2Q。近畿大学自陣でのファンブルロストをきっかけにして一気に立命館大学が試合を決めた。

 ファンブルロスト後の立命館大学オフェンスは、早々とQB#18宮崎が登場、ランフェイクのプレーアクションパス2本でTDを奪取。さらに、続く近畿大学オフェンスのパスを#23森阪がインターセプトTD、さらに近畿大学パントを#45寺町が60ヤードリターンからTDと、速攻の3連続TDで試合が決まってしまった。

 その後もQB宮崎オフェンスが留まるところを知らない侵攻ぶりでTDの山を築いた。

 もしも課題を挙げるとすれば2個。ショットガンフォーメーションでのセンターのスナップが悪い。スナップボールが失速しそうなくらいに勢いがない。平成ボウルでもショットガンフォーメーションでテンポの悪いところがあったが、その続きを見ているようだった。
 もう一つは、第2Q最後のQB宮崎のスパイク。スパイクの定義は「ボールを地面に叩きつける」だが、「落とした」ように見えた。審判や相手チームの出方によっては「ファンブル」と判断されそうな「スパイク」が気になった。


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10月14日(土) 宝が池球技場 14:00
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計勝敗
京都大学 14733274-0-0
大阪産業大学 01000100-4-0
(現地観戦)
 


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10月15日(日) 阪急西宮ST 13:00
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計勝敗
関西学院大学 7141414494-0-0
神戸大学 007070-4-0
 


 関西学院大学QB#15岡村による攻撃は、ランパス均等オフェンスを展開した。もっともゲイン的には相手との力関係もあってか、RB#2三井、#3大谷のランが距離的にパスを上回っていただろう。

 QB岡村懸案のパスは、WR#89榊原へは決まるもTE#31高橋に対しては成功率が低い。WR#18林、#81山本へは各1本づつだった。しかしRB#2三井などRBへのサイドパスショベルパスは見事に決まる。

 QB岡村に限らず、この日登場したQB#16尾崎、#10山田ともに、20ヤードまでならパスターゲットにもよるが、決まることはある。しかし、ロングパス50ヤードの一気TDパスの脅威がない。昨年の立命館大学戦で決めたQB岡村−WR田富のロングパスが目に焼きついて離れないのだが、上位校対決までに長距離パスの可能性は出てくるのだろうか。

 QBレシーバーともにパスの課題は消えてない。


 この日の関西学院大学で、もう一つ触れておかなければならないのがディフェンス第三列の布陣である。オフェンス側から向かって右CB#14植田がスターターとして登場し、セイフティーに#21福田と#28坂本、左CBに#29河合というメンバーで臨んだ。

 結果は、#14植田が2本のインタ−セプトを奪い、#21福田は超人的なスピードで逆サイドの本来なら完全独走TDランになるはずのRB追いついた。関西学院大学圧勝は、DBの4個のビッグプレーによるところも大きい。


 さて、このDB大殊勲を神戸大学の側から見ると、神戸大学オフェンスの健闘ぶりが伺える。

 第2Q自陣35ヤード、QB#12林から左WR#2新居へのサイドパス、そして、WRRBOLによるダウンフィールドブロックも完璧で左ライン際を完全に抜けた。本来なら、見事なオフェンスコールで独走TDとなるプレーだった。しかし、右のS#21福田が追いついてしまう。

 そして、第3QUB#33大月の中央突破ダイブは、OLが大きな穴をコジ開けてフリーで突破。本来なら独走TDとなるはずだった。しかしこれも#21福田が追いつく。


 さらに、もう一つ、神戸大学スペシャルチームのTDを奪った福田の殊勲を挙げておこう。

 第1Q最初のTDを奪った関西学院大学によるキックオフで試合再開。神戸大学リターナー#2新居が自陣左側でボールをキャッチしてリターンの構え。関西学院大学カバーチームが#2新居に寄って行った時に、一人ポツンと右サイドに#80伊藤が残った。そして、#2新居から#80伊藤へのパス。普通なら#80伊藤のリターンTDのはず。しかし、逆サイドに残った伊藤を福田は見逃さなかった。


 結局、神戸大学は2個のTDを福田に奪われた。という見方もできるが、福田一人の状況まで追い詰めた、とも言える。関西学院大学が前節と同じ第3列の布陣だったならば、さらにTD2個ぐらい奪えたかもしれない。神戸大学の準備の結果だ。

 試合結果として得点上は差がついているが、試合内容としては神戸大学が何かしてくるかも・・・という期待を抱かせてくれた。試合から目が離せないまま時間が経過していた楽しい時間だった。


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10月15日(日) 阪急西宮ST 16:00
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計勝敗
甲南大学 61470274-0-0
同志社大学 7707210-4-0
 


 甲南大学のキックで試合開始。同志社大学リターナーがボールをキャッチしてリターン・・・のはずがファンブルロスト。同志社大学は前節の再現シーンでスタートとなる。気合入ってないんではないか??と疑ったりもしたが、杞憂に終わった。

 甲南大学QB#11仲田のオフェンスは敵陣38ヤードから。開幕戦以来久しぶり(?)のフレックスボーンは、右HB#87松下の左オープン15ヤードであっさりFD更新。次はWR#87松下への横パスからナイスブロッカー2名による穴を抜けて25ヤード、松下の2プレーで先制点を奪った。ここでPATのキックをはずす。

 一方の同志社大学オフェンスも自陣40ヤードからの第2シリーズ。密集を抜けるRB#34小川の巧みな走りと復活WR#81布施へのパスが決まって、逆転TD&PAT。

 負けじと甲南大学オフェンスは、QBキープHB#87の活躍で2TDを追加するも、同志社大学はQB#7前川−#8−#3松田の30ヤードパスをきっかけに1TDを返すというオフェンシブな展開で前半を終了する。

 甲南大学ディフェンスはDL#92岡部#98慈幸によるQBサックもあるが、DLを抜かれると大きくゲインされるし、パスディフェンスは甘いまま。
 一方の同志社大学ディフェンスはDL#57LB#5丸山奮闘も、#87松下のスピードには手を焼き続けた。
 両チームとも、開始直後の同志社大学ファンブルロストや、甲南大学はパーソナルファウルでFDを許したりで、両チームとも一進一退のまま時間が経過した前半だった。


 1TD差で迎えた後半戦は、観戦者の立場からすれば、同志社大学に先に得点をしてもらいたいところ。そして甲南大学にあった後半戦最初の攻撃権は2回FD更新も、同志社大学ディフェンスの粘り勝ちでパントとなる。

 同志社大学自陣8ヤードからの攻撃はクイックパスをDLの後ろへ。これを甲南大学DB#47原が狙っていたかのようにインターセプト。そのままTDとして甲南大学が2TD差をつける。

 しかし、前半戦と同様に両チームともオフェンスの侵攻は続く。

 同志社大学は、自陣からドライブするもTDロングパスを甲南大学にインターセプト。しかし、再びのドライブは#24大岡へTDパスを決める。一方で甲南大学の自陣からのドライブはFG失敗に終わる。
 6点差で甲南大学がリードしているのだが、徐々に同志社大学の押せ押せペースになって第4Q終盤を迎える。

 残り6分50秒からの最後の甲南大学オフェンスは、#87松下のランパススピードで自陣から2回FD更新してフィールド中央へ。しかし、第3D残り1ヤードで痛恨のフォールスタート。さらに、RB#12桜井へのクイックパスも失敗となって、同志社大学に微妙な時間とチャンスを与えてしまった。


 残り2分48秒同志社大学自陣8ヤード。6点差。RB#1山下左オープン20ヤードを皮切りに第4Dギャンブル2ヤードを中央突破し、QBキープ10ヤード、WR#3松田#85へのミドルパス連続成功でエンドゾーンまで15ヤードに到達する。

 そして、残り41秒。QB#7前川のエンドゾーンへ投じたTDパスは、しかし、甲南大学DB#20平手がWRの前に入ってインターセプト、熱戦に終止符を打った。


 同志社大学は、第1Qと第3Qのミスで後手に回ったのが結果的には効いた。それでもこの試合を接戦にまで持ちこんだのはQB#7前川の成長による。開幕戦で負傷したQB君川による指導の賜物だろう。この日は#36川戸の出場がなかったが、WR#3松田、RB#34小川・・・といろいろなバックス選手が登場してくる様は今後がとても楽しみである。

 甲南大学は懸案のパスディフェンスを突破口にされた。しかし、DBのパスインターセプト2個があったのも事実だ。オフェンス面では#87松下によるフレックスボーンからのランキャリーが光る。WR#88へのパスが少なかったが、次の関西学院大学戦では、もう一段上のパフォーマンスを見せてくれるに違いない。


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