関西学生アメリカンフットボール Div.1 第3節



9月30日(土) 阪急西宮球技場 11:40
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計勝敗
甲南大学 0760133-0-0
大阪産業大学 030030-3-0
 


 甲南大学はQB#11仲田、#10池垣の併用でオフェンスを組み立てた。最初のシリーズは自陣でパントもパンタ−#12桜井がスクランブルしてFD更新とスペシャルプレーを披露する。しかし、全般的には攻守ともに均衡状態が続く。

 大阪産業大学は、2回目のパントを甲南大学#87松下のところへ蹴りこんだ。スピードでかわして大きなリターンはエンドゾーン前20ヤードからの甲南大学の攻撃となる。しかし、大阪産業大学DB#4三宅、#9山田のランカバーから最後は#27中野がファンブルボールを拾ってターンオーバー。
 攻め手が多いのは甲南大学だったが、それを大阪産業大学ディフェンスが食い止めると言う図式で前半が経過した。

 甲南大学第2Qの得点は、フィールド中央でのRB#36玉田中央突破がスコーンと抜けての約36ヤードTDランである。
 一方の大阪産業大学は甲南大学パスファンブルロストで得た敵陣20ヤードからの攻撃を得点に結びつける。QB#3天野キープ、RB#31松岡中央突破とラン主体で侵攻、第4Dギャンブル成功をはさんで、WR#1山本のモーションからのランでエンドゾーン前まで到達するも最後は手堅くK#42長沼のFGで3点を確実にゲットした。

 得点的にも均衡した状態が続くのだが、第3Q最初の大阪産業大学の攻撃が自陣で痛恨のパスインターセプト。大阪産業大学ディフェンスは健闘するも最後はQB#11仲田の右オープンキープがTDランとなって10点差がついた。

 この後は両チームともパントとファンブルロストの連続という落ち着かない展開となりながら時間が経過していく。
 追い上げたい大阪産業大学は、第3Q最後のオフェンスからパス主体へと変貌する。それもパスターゲットTE#88西村のみだが、このクイックパスが4機会連続成功(うち1回は反則無効)でロングドライブする。しかし、エンドゾーン内WR#82前谷へのパスキャッチは惜しくも外になり、最後はギャンブル失敗となって、甲南大学の逃げきり勝ちとなった。


 正直に言ってここまでもつれる試合になるとは予想していなかった。しかし、フィールドに立つ両チームの選手を見て感じたことは、攻守とも大阪産業大学の方がサイズが大きいということだった。線の細い甲南大学ラインが押されていたのが接戦になった原因だろう。

 大阪産業大学は前節まで立命館大学、関西学院大学に大差敗退だったのがウソだったかのような活躍だった。しかし、逆の見方をすれば、この2校だけ別格という寂しい結論になってしまう・・・。ともかく、昨年までと同様に後半戦の大阪産業大学からは目が離せなくなった。

 この日の甲南大学オフェンスはパスターゲットWR#88吉田のナイスキャッチが目立った。WR#87松下だけではマークがきつくなるだけに、2人目のターゲットの登場はたのもしい。課題はパスディフェンス。

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9月30日(土) 阪急西宮球技場 14:40
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計勝敗
関西学院大学 921020503-0-0
近畿大学 007070-3-0
 


 近畿大学は、コイントスで選択権を獲得したが後半行使を選択する。そして、関西学院大学#2三井のビッグリターンで怒涛のオフェンスの幕開けとなった。QB#15岡村からRB#2三井、#23小野、#33杉原のランパスが止まることがないまま、前半を4TD1FGで終えた。

 近畿大学ディフェンスもなんとか対応しようとするのだが、スピードの差が致命的で寸前のところでかわされてしまう。この差を気迫で埋めるには少し違いがあり過ぎた。

 近畿大学オフェンスはQB#19安倍が登場するも、第3Q最初のパスによるTDドライブ以外は見せ場が無いまま時間が経過してしまった。

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10月1日(日) 宝が池球技場 11:20
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計勝敗
京都大学 76614333-0-0
同志社大学 070070-3-0
(現地観戦)
 


 同志社大学レシーブで試合開始だったのだが、いきなりファンブルロスト。京都大学が敵陣25ヤードからの攻撃権を獲得、QB#16今西からRB#32秋原へのピッチ2回でTDして京都大学が先制した。
 さらに、第3シリーズは自陣15ヤードからTE#4脇田へのパス、RB#31畑の中央突破がテンポ良く前進していく。RB#25関根は執拗なマークのためかゲイン出来ないのだが、RB#31畑が中央突破オープンで大活躍となった。第2Q早々に2個目のTDを奪い、圧勝かと思ったのだが、第2Qは同志社大学攻守の勢いが上回った。

 同志社大学QB#7前川によるオフェンスは、RB#36川戸が京都大学の完璧なマークにあってまったくゲインできずだったが、ショート・ミドルレンジのパスはかなり有効だった。
 京都大学DL#19中村、LB#29山下,#51村西がQBにプレッシャーを与えるべく突っ込んで来るのだが、QB前川はそれに動じることなく果敢にパスを投じる。ショートからミドルレンジのクイックパスでゲインを稼いだ。

 第2Q、自陣10ヤードからRB#34小川へのピッチプレーに京都大学ディフェンスのタックルミスで約40ヤードゲイン、そこからパスも絡めてエンド前14ヤードに到達する。しかし、ここはFG失敗となって得点差を縮めることができない。
 第2Q終了間際、京都大学の投じたパスを同志社大学DB#40岡山がインターセプト、そのまま約50ヤードを走りきって同志社大学がTDを奪い、同志社大学7−13京都大学として前半を終了した。


 第2Q終了間際のインターセプトTDということもあり、追い上げムードの同志社大学に対して、暗雲漂う京都大学という図式が後半の見どころとなった。
 しかし、京都大学には後遺症はなかった。

 第3Qは両チーム攻守とも一歩も譲らずの手に汗握る白熱戦を繰り広げる。ただ、前半ほどは同志社大学QB前川のパスに精度が無くなったのはDLを意識しだしだしたのか。

 このまま第3Qも終了するかと思った残り数秒、京都大学オフェンスは敵陣40ヤード、ピッチを受けたRB#31畑が左ライン際をスルスルと抜けて40ヤードのTDランとなった。これがきっかけになって第4Qに京都大学オフェンスが爆発する。

 同志社大学ファンブルロストから京都大学ドライブによるTD、直後のキックオフを同志社大学がファンブルロストから再びTDドライブ、最後は京都大学が控えの選手を投入する余裕を見せた。

 京都大学はRB#25関根にかわってRB#31畑が大活躍、さらに、パスターゲットWR#4脇田へもパスが決まった。得点すべきところは得点したしこんなもんだろう。ディフェンスでクイックパスが止まらなかったのが課題と言えるが、後半均衡したのは、DLLBのプレッシャーの賜物だろう。

 同志社大学オフェンスは、/#36川戸のランにかわってクイックパスで侵攻、QB#7前川が急造と思えないほどに成長してきた。ディフェンスもフィールド中央までのドライブは許すが、最後はパントにし止めていた。
 結果としてはミスをした同志社大学が敗戦となったのだが、今シーズン昇格したチームとは思えないほどハイレベルにあることは確かだ。次節立命館大学戦でどんな試合を見せてくれるか楽しみだ。

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10月1日(日) 宝が池球技場 14:20
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計勝敗
立命館大学 771414423-0-0
神戸大学 000000-3-0
(現地観戦)
 


 はっきり言ってしまえば、ケガ人大量発生の神戸大学がいかに企てようとも試合序盤からかなりの大差が付いてしまう、と思っていた。しかし、神戸大学ディフェンスLB#51佐々木、#57網本他の執拗な突っ込みが、少しずつ立命館大学オフェンスのテンポを狂わせて行ったか。

 立命館大学はQB#17高田が登場して第1シリーズにランパス絡めてロングドライブのTDを挙げる。しかし、その後も2回ほどドライブの片鱗を見せるのだが、フィールド中央でファンブルロストとインターセプトで得点ならず。神戸大学ディフェンス1、2列の勢いが上回っていたように思う。

 一方の神戸大学は前節同様QB#12林によるオフェンス。第2シリーズこそプレーアクションパスでFD更新やRB#33大月の中央突破などもあったが、結局は前半のFD更新回数が1回のみと、完封された。

 神戸大学は攻撃面では完璧に手詰まりだったのだが、#9今里のパントは見事だった。毎年のようにすばらしいキッカーを輩出する神戸大学だが、今年のパンタ−もすばらしい。立命館大学オフェンス開始地点を8ヤード、22ヤード、22ヤードとしたことも、追加得点させなかった一つの要因として挙げられる。


 立命館大学が追加点を挙げられないまま第2Q終盤、残り時間2分を切ったあたり。神戸大学オフェンスがゲインできないまま時間が経過していくのだが、立命館大学が執拗にタイムアウトを要求して時間を残した。そして、神戸大学エンドゾーン近くからのパントキックはさすがに飛距離が出なかった。フィールド中央から立命館大学#45寺町がリターンして、残り35秒、待望のTDとなった。

 第3Qになると、立命館大学QB#18宮崎が登場して、1回10ヤードのランパスオフェンスで速攻の2TDを追加して逃げきった。
 前節の立命館大学は、なんか、だらだらとした試合で勝利するにはしたが・・という内容だったが、この日は、全体的に締まっていた印象を受ける。それが第2Q最後のTDに結びついたか。

 神戸大学と立命館大学の選手を見比べて感じたのだが、サイズが一回り以上違う。アニマルリッツとサイズを比較したら当然とも言える。しかし、ケガ人大量発生という例年行事のような現象を見ていて、神戸大学の線の細さが気になった。

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