●フランスでの靴購入報告−3(2001.12.〜2002.1)
靴の話題が無いヴァカンスの紹介も交えて、フランス旅行最終日までご報告します。
●2日目〜7日目
2日目の午後にはニースに到着しました。
今年のコートダジュールは天気が良く、シーフード三昧して、良いヴァカンスにはなりましたが、J.M.ウェストンのあるカンヌにも行かなかったので、靴の話題はありません。
日中は、日が当たると暑いと感じるほど、天気に恵まれました。
コートダジュールは、冬でもとても居心地がよく、特にニースは最高です。
●ドーヴィルにて
ノルマンディーにある華やかなリゾートのドーヴィルにあるJ.M.ウェストン。画像では見えませんが、この向こうがすぐ海岸です。
次にノルマンディーのオンフルールに向けて、飛行機でシャルルドゴール空港に行って、その後はレンタカーで移動しました。
ここでも、シーフード三昧です。
産地に近いこのノルマンディーの方が、コートダジュールよりも味自体は新鮮で美味しいように感じます。
それにしても、ニースとは異なって、晴れていても道が凍っていて底冷えする氷点下の寒さでした。
Barbourでは一番厚めの生地のムーアランドにさらにライナーを付けて、寒さ対策はなんとかなりました。
靴の話題は無いと思っていたのですが、オンフルールから車で30分位の所にある街ドービルで、「J.M.ウェストン」を発見しました。
ドービルは、映画「男の女」の舞台になった海岸沿いの華やかな街です。
パリのお金持ちのリゾート地になっていて、「エルメス」「ルイ・ヴィトン」などのブランドショップは以前からあったのですが、「J.M.ウェストン」はあると知らずに偶然見つけました。
品揃えも、マドレーヌとかシャンゼリゼのショップほどではありませんが、普通のショップ程度にはあります。
何か買おうかなとも思いましたが、最終日にマドレーヌのショップで買う可能性が強いので踏み止まりました。
●ソーリューの3つ星レストラン「コート・ドール」にて(※靴の話題ではありませんが・・・)
ブレス産鶏の蒸し焼き「アレクサンドル・デュメーニュ」をゲリドン・サービス(テーブルの近くて切り分け)する様子です。
そして、ソーリューにある3つ星レストランのコート・ドールに行きました。
ノルマンディー地方からブルゴーニュ地方まで、約700キロの移動になりましたが、ちょっと?飛ばして約5時間で着きました。
途中のパリの環状線以外は高速道路は混んでいなくて快適でした。
コート・ドールは料理、サービスとも最高でした。
特にスペシャリテのブレス産鶏の蒸し焼き「アレクサンドル・デュメーニュ」は、ブレゼされているアルマニャック酒に酔ってはしまいましたが、ソースといい内臓の詰め物といい薄味の具合といい、文句のつけようがないほど素晴らしかったです。
ホテルは翌朝に停電になってちょっとビックリでしたが、朝食も含めて、とにかく全てが贅沢な1泊でした。
しかしながら、清算時の価格も最高でした・・・。
●パリのマドレーヌ寺院そばのJ.M.ウェストンにて
甲の上部の見事なカーブが悩ましい、プレステージクラブのみラインナップされているストレートチップ。
カラーオーダーして完成した、紺のゴルフ。
最終日は、買い物のために、パリに宿泊しました。
最初に、2足予約してあるマドレーヌ寺院の近くにある「J.M.ウェストン」に行きました。
まずは、同居人の靴から物色しましたが、昨年ほどの種類がなく、気に入った靴もないとのことで、今回はレディースの靴の購入は無しです。
次に、いつもの店員さんを呼んでもらって、プレステージクラブ(コンピューターオーダー)の2Fに上がりました。
既に黒を持っているプレーンなストレートチップのライトブラウンの出来上がりを試すためです。
箱から出てきた靴は、なんとも優雅で甘美な雰囲気さえ漂っています。
甲の部分の盛り上がった内羽根部分が、黒よりも強調されている第一印象でした。
試着すると、全体的にちょっときつい、しかしながら痛くはない、コンピューターオーダー特有の履き心地です。
既成のJ.M.ウェストンの靴では、ありえない心地良さです。
問題ある箇所はなく、もちろんその場で満足したことを伝えました。
次に、カラーオーダーしていた紺のゴルフを箱から出してくれました。
ある意味では異色の靴ではありますが、実際に見るとそれほど派手さはなく、適度な存在感のある靴です。
この靴なら、特にカジュアルなシーンでは違和感なく履きこなせそうです。
フッ素加工はされていないとのことで、「最初のうちはクリームを良く塗って手入れをして欲しい。その後は、ある程度は雨に当てても大丈夫。」とのことでした。
すでに3足持っていてサイズは良くわかっているので、試着はしましたが問題はありませんでした。
ちなみに、昨年末に造られた靴からインナーのロゴ(リンク〉が変わって、さらには既存靴用靴袋(リンク)が変わりました。
紺のゴルフは、この新しいインナーのロゴ(リンク)のタイプです。
そして、何か買おうかなと思いましたが、プレステージクラブでは今回は必ずしも欲しい靴はなかったので、1Fの既成靴のコーナーに行きました。
ロングノーズ新デザインのタイプも良いですが、これならベルルッティもあるので、いまいちピーンとはきません・・・。
そして、結局は、「ロジェ(ラバーソールのUーチップ)」のダークブラウンをカラーオーダーしました。
この色のロジェは、以前から欲しかったのですが、日本では定番ですがフランスでは定番にないので、今回カラーオーダーしました。
「ドゴール」も紺をカラーオーダーするか迷いましたが、決断ができず、紺のゴルフを試してからにしようと考えました。
最後に、日本にない黄色のクリーム(リンク)を買いました(以前、シップスで扱っていた色で、この色を使うとライトブラウンが濃くなりません)。
ということで、ダークブラウンの「ロジェ」を引き取りに、またフランスに行かねばならなくなってしまいました。
●AUBERCYにて
次に、AUBERCYの本店に行きました。
事前に約束していたのですが、ムッシュXAVIERさんは他の約束があったとのことで、またしても会えませんでした。
午後としか連絡していなかったので、夕方閉店間際に行ったことも、原因かもしれません。
ということで、マダムAUBERCYが対応してくれました。
さっそく、メールでオーダーしていたコードヴァンのホールカット・ノルベジアンの靴を見せてもらいました。
見た瞬間、我ながら「う〜ん、いい靴だなぁ。」と唸ってしまうほどの仕上がりでした。
黒のコードヴァンの鈍い独特の輝きが1枚革のホールカットに見事にマッチしていて、さらにはノルベジアン製法の白いステッチがアクセントになっています。
試着しても、コードヴァンの輝きがとてもいい感じです。
もちろん、履き心地も素晴らしく、すでに持っているトリプルソールのウィングチップのサイズのWIDTHをややきつめにしてもらっておいたからか、ピッタリと吸い付くような感じでした。
AUBERCYの靴は、足に馴染みやすいことがわかっているので、今後が本当に楽しみと感じました。
ベルルッティにパティーヌが完成したアレッサンドロ・ノルベジアン・グレインレザーを取りに行って、さらにジョンロブ・パリにもシャンボールドを取りに行って、今回のフランス旅行での靴購入は終了です。