●フランスでの靴購入報告−1(2001.12.〜2002.1)
2001〜2002年にかけても、個人的に恒例になっている年末年始のフランス旅行に行きました。
ヴァカンスが主目的ではありますが、当然ながら靴も買いました。
その概要を、旅行記を交えて報告します。
●フランス到着初日
・直前まで降っていた雨に濡れた路面に光が反射してきれいなシャンゼリゼ。 ・グレインレザーのアレッサンドロ・ノルベジアン
●ベルルッティにて
夕方17:00頃にパリのモンパルナスのホテルに到着しました。
ホテルに荷物を置いてすぐに、メトロ(地下鉄)でシャンゼリゼの「ベルルッティ」に行きました。
「ベルルッティ」はパティーヌ(色付け)が必要なので、一番最初にベルルッティに行こうと決めていたのです。
その場で持ち帰らないので、次の(靴)ショップにそのまま行けることも最初に行く理由です。
ショップに着いて、まずはきれいに飾られているショーウィンドーを見ると、角張ったデザインの「スポーツ・ライン」が目を引きますが、特にこれと決めるほどのインパクトのある靴はありません(※派手な「スポーツライン」の靴がたくさんありました。まだ私には苦手なのですが、今後のトレンドになるのでしょうか?)。
そして、買う靴を決めないまま、ショップ内に入りました。
ショップ内を軽く見渡して、普通のデザインのUーチップでノルベジアン製法の靴(日本では定番として売っているタイプで、J.M.ウェストンのドゴールのような雰囲気の靴)が目にとまりました。
これを下さいと言うと、「それは、シュール・ムジュール(ビスポーク)専門だ」とのことで、日本では売っているといっても、「ノン」とのことで、あきらめました。
次に、クレアシオン・ラインの(チャッカー)ハーフブーツが、濃い茶系に見事パティーヌされていていい感じでしたので、試着しようとしてサイズを出してもらうように頼みました。
しかしながら、マイサイズがなくハーフサイズ小さな靴を持ってきてくれましたが、やはりきつすぎてダメでした。
今回は運がないので、あきらめようと思ったその時に、既にスムースレザーのタイプを持っているアレッサンドロ・ノルベジアンのグレイン(型押し)レザータイプを発見しました。
単に型押しされただけなのですが、スムースレザーとは印象がかなり変わって、自然にエイジングされたヴィンテージタイプのようにも見える何とも言えない良い感じです。
そして、買うことにして、サイズを出してもらうように頼みました。
しかしながら、またしても、マイサイズがありませんでした。
こうなったら、17,000フランかけて「シュール・ムジュール(ビスポーク)」にしようかと思いましたが、イメージを完全には決めていなかったので踏み切れませんでした。
それで、少なくても初日は購入をあきらめてショップを出ようとすると、「サンジェルマン・デ・プレのショップには、アレッサンドロ・ノルベジアン・グレインレザーのあなたのサイズがあるので取り置きしておいてもいいよ」とのことで、「明日の午前中に行く」と迷う間もなくリザーブをお願いしました。
これで、ベルルッティは終了です。
●ジョンロブ・パリにて
・今回、とても欲しかったのですが、サイズがなかったライトタンのヴィンテージ2001
次に、近くにある「ジョンロブ・パリ」に行きました。
ショーウィンドーは小さくて、飾ってある靴の種類もあまり多くないので、すぐに店内に入りました。
店員さんが近づいて来たので、ジャーミンUはあるかと聞くと、「2月に入荷する予定で、今はない」とのことでした。
気を取り直して、店内をさらりと見渡すと、ライトタン(淡い茶色)のヴィンテージ2001(上の画像)が、目を引きました。
黒とダークブラウンは日本で見たことがあるのですが、この色合いは初めてです。
とにかく、プレーントゥの気品ある雰囲気と、明るい色合いの華やかさが見事に調和していて、魅せられてしまいました。
そして、「これを下さい」と言うと、「あなたの小さいサイズはこの色では造っていない。ただし、黒なら在庫がある。」とのことでした。
黒は、日本でも見ていたので、いい靴と思いながらも買う決断にまでは至りません。
ライトタンの方も、サイズのスペシャルオーダーを受け付けるとのことでしたが、さすがにその場では躊躇してしまいました。
ただし、気が向いたら、日本に帰ってからオーダーを受け付けてもらうことにしました。
そして、新7000ラストの靴は、フィリップUとマッタUとポートマン(Uーチップ)があるとのことでした。
特に買うと決めていたわけではありませんが、何か買わなければいけないとのその場の勢いで、ポートマンを買おうと決断しました。
しかしながら、またしてもサイズ切れで2月の入荷になるとのことでした。
そうこうしている内に、閉店時間が過ぎたので、結局は何も買わずにショップを出ました。
冷静に考えると、シャンボールド(Uーチップ)を買うことにしていたのですが、その場では買う余裕がありませんでした。
ということで、結局初日は何も買わずに終了です。
いつも行くモンパルナスのホテルの近くの「ル・バー・ア・ユイットル」でディナーにしましたが、円安と値上げで1人8,000円弱かかっていて、以前よりも相当高く感じました(以前は5,000円強)。
珍しい丸みを帯びた高価なベロン産の生ガキに加えて、生ウニとランゴスティーヌ(手長エビ)も食べたからしょうがありません・・・。
いつも大盛況のこのレストランが近くにあることも、モンパルナスのホテルに宿泊した理由です。
・ホテルの近くから見た夜のモンパルナスタワー ・シーフードが並ぶル・バー・ユィットルの店頭