三菱360とは、三菱自動車が1961年にLT20型として発表した軽貨物自動車のことです。
乗用車モデルである初代ミニカLA20型は、このLT20型をベースに1962年にデビューしました。
従って、三菱360はミニカではありません。正式名称が三菱360なのです。
私が持っているLT23型は、1965年にマイナーチェンジしたもので、エンジン出力やフロントマスクが異なっています。
このクルマは、スバル360に比べると、非常にマイナーで、書籍やインターネットでも詳細な情報を見つけることが出来ません。
三菱自動車のWeb
MUSEUMに、三菱360ライトバンLT23として、その姿を見ることが出来ます。
個人のページでは、三菱希少車写真館の1964-とか、懐古的昭和車屋の三菱ミニカ小史に、ちらっと出ているくらいです。
今回は、個人売買に近い形で購入しました。
2002年10月に私の掲示板(らくがきちょう)に、売ります情報が書かれたので、気になって前述のWEBページで調べたところ、スタイルなど気に入ってしまって、程度が良ければ手に入れようと決心しました。
メールで送られてきた画像を見る限り、問題なさそうだったので、さっそく伊豆まで下見に行って、程度が良かったので、帰りはそのクルマで帰って来ていました。(^^;;)
LT23を売りに出された方は、伊豆の居酒屋さんです。8年間ほど所有していたそうです。私の掲示板に書き込まれた方は、居酒屋さんの仲介で、個人のページもお持ちの方です。
当日、オーナの方の御友人で、LA/LT型を3台もお持ちの方もいらしていて、詳しい話を聞くことも出来ました。
スバル360と同じく、近所の朝日自動車にお願いすることになると思います。
今度の車検は平成16年6月ですが、現在のところ、特に不具合はありません。
このLT/LA型をお持ちの方のご連絡をお待ちしております!
エンジンがセル一発で掛かりますし、2ストとは思えないくらい静かなのが、意外です。セルダイナモ(ダイナスタータ)というメカニズムを使っているためでしょうか、セルを回す音がほとんど聞こえないのです。
トランスミッションは、4速コラムシフトで、最初はそのパターンに慣れが必要です。貨物車なので、空荷の時は、2速発進で十分なのですが、2速に入れているつもりが、4速に入っていることもあり、発進時にエンストしてしまうことも、まだあります。後退も一旦2速に入れてからでないとギアが入り難いのです。
2速に入れて走り出すと、非常に滑らかな加速で、走ります。4速での最高速度は70km/hほどで、カタログ上の85km/hまで出すのは、ちょっと辛いかもしれません。したがって、一般道では十分走れますが、高速道路走行は、まずしない方が良いでしょうね。
友人からは、乗用車のLA型ミニカのトランスミッションと交換すれば、高速向きになるのでは?とアドバイスがありました。果たして手に入るでしょうか?
サスペンションは、横置きリーフリジッド(板ばね)ですが、それほどピョコピョコ飛びはしないので、疲れません。
シートも、シートベルトがないものの、広く改造されたもので、座り心地も良好です。