ンクロスコープ

関 英雄 監修   日刊工業新聞社 定価950円

昭和34年10月20日初版発行
昭和39年2月25日
新版発行

関 英雄 監修   日刊工業新聞社 定価1200円

昭和34年10月20日初版発行
昭和40年12月25日
改訂3版発行

関 英雄 監修   日刊工業新聞社 定価2600円

昭和34年10月20日初版発行
昭和53年5月20日
新訂11版発行

初版から五年後の発行で第2版と思われます、総ページ371ページで、前書きによると「初版を出してから、すでに数年を経過した・・・技術の進歩に即応するため、本書も構想を新たにして全面的に書き改めるを得ない情勢に至った・・・」とかなり内容が書き改められたことが窺えます。
初版から約100ページほど増え、価格は950円。
本文に引用されている写真、回路図およびそれに関わる資料などは概ね岩崎通信機の内部資料と思われます。表紙をめくった大トビラのページにある著者名部分では「岩崎通信機株式会社 工学博士 関英男」とあり、岩崎通信機による制作編集、工学博士 関 英男の監修で発刊されたように読みとれます。

左のモノの翌年に出た第3版と思われます。表紙になっている製品は「Iwasaki SS-5302 SYNCHROSCOPE」。総ページ354ページと前版より減少しています。また、価格も新版(左のモノ)から改定され950円から1200円と値上げされています。 なお、改訂4版では1400円と確認していますが、その後は数版毎に値上げが繰り返されたようです。

改訂3版(左のモノ)から更に改訂され27ページも増えています。併せて価格も1200円から2600円と倍以上の値上げでした。表紙になっている製品は「Iwatsu SS-5157M SYNCHROSCOPE」。この新訂版では、大トビラの著者名の部分が「元電気通信大学教授工学博士 関 英男 監修」となり岩崎通信機の社名が消え著者不詳の書籍になりました。

目次 (A5版381ページ)

第1章 ブラウン管オシロスコープの大要
第2章 シンクロスコープの回路
第3章 シンクロスコープの種類
第4章 シンクロスコープの取扱いおよび保守
第5章 実際の使用例
附録

真空管時代の昭和34年から二十数年間のロングラン、途中で三回も改訂されたにも関わらず真空管から半導体への書き直しが為されず残念でしたが、この時代のオシロスコープのバイブルとして多くの読者を得ています。これ一冊にオシロスコープの諸々が全て盛り込まれていましたが、いわゆる技術者の目線で記述されていて、初心者にはなかなか敷居の高い解説書でした。


稀少な初版本

関 英雄 監修   日刊工業新聞社 定価500円

昭和34年10月20日初版発行

 目次 (A5版286ページ)

 第1章 ブラウン管オシロスコープの大要
 第2章 シンクロスコープの回路
 第3章 シンクロスコープの種類
 第4章 シンクロスコープの取扱いおよび保守
 第5章 補足資料
 第6章 実際の使用例

やっと見付けた「シンクロスコープ」の初版本です。
A5版サイズで286ページ構成、これから二十数年のロングランになりました。なお、この時の定価は500円、20年後には2600円にまでなりました。下の画像は奥付部分のページの一部で
昭和34年10月20日発行 定価 500円 が読み取れます。