電圧プローブが一般的で、被測定回路の動作状態を乱すことなく回路の信号電圧を取り出しオシロスコープのINPUT端子へ導くツールです。
このプローブ(Probe:探針の意味)の構造は、ボールペン・サイズの本体、その先端には被測定回路に接触させるチップが付き、本体途中からミノムシ・クリップの付いたリード線が出ていて、被測定回路の接地点にクリップします。
反対側からはオシロスコープへ信号を伝える同軸ケーブル(1 m〜1.5 m)が出ていて、そのケーブル端末には、周波数特性補正回路を納めた小型のボックスとBNCコネクタがあり、オシロスコープのINPUT端子へ接続できる構造になっています。

このプローブ本体に、「x1」と「x10」と表示されたスイッチがあります。
通常は「x10」で使用します。この表示「x10」はオシロスコープのスクリーンで読みとった電圧を10倍すると測定電圧になることを意味します。ですから「x1」では読みとった電圧はそのまま測定電圧となります。
「x10」での測定範囲はオシロスコープの全周波数帯域をカバーしていますが、「x1」では周波数帯域が限定され(例えば「x10」の時には100MHzまで測定できても「x1」では数MHzまでしか測れません)知らずに測定すると高い周波数の測定で大きな誤差を生じます。(定格値は取扱説明書で確認する)

 

 


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