レビュー 『FUJIFILM FinePix REAL 3D W1 & V1』
Review:2009/08/30 発売:2009/08/16(22)

富士フィルムから、2レンズ搭載の3D写真撮影用カメラ
FinePix REAL 3D W1が登場!

要は、左右に視差をつけた二つのレンズによって、1シャッターで
ステレオ写真が撮れるという画期的デジカメです、こいつは。
よくこんなもん製品化したなぁ。拍手。

こういう初物アイテムは2〜3世代待ったほうが
イイものに仕上がってくるのは分かっているんだが、
コレが売れないと次の世代自体が出ない可能性も高いからなぁ(笑
こりゃ買わざるをえない。

 
とりあえずサンプル。
以下写真は全部「交差法」のステレオグラム。

↑のような左右に画像を並べたJPEGは
カメラ単体だと吐けないんだが、
有志のフリーソフトステレオフォトメーカーが優秀なので楽しくステレオ写真を作れます。
感謝感謝。

オートでパシャパシャ撮るだけでステレオ写真がぽんぽん撮れるのは快感。
距離が十分あれば視差調整もオートでドンピシャ。これはいい。

レンズ間距離は当然ながら変えられないので、今のレンズ間距離だと
あまり近い距離の物体は立体写真としては撮れないのだが、
このカメラには光学ズームがあるので、ある程度距離を取ってズームを使えば
↑上くらいの小物は十分に撮ることが可能。
カメラ自体は初物にしてはわりと練られててけっこう扱い易い。
左レンズに指がかかりやすいのがちょっと気になるが、これはしょうがないかな。

背面液晶も3D表示なのは初見だとちょっと驚くね。
画角小さいから確認用以上には意味ないけれど(笑

カメラの方は予想以上によくできてるね。
持ち歩いて、なにげない街並みとかをパシャリと撮ると
面白い絵が撮れたりして実に楽しい。
「立体の街」なんて毎日自分の目で見てるのに、
立体写真にすると、できの良いミニチュアが手元に来たようで楽しいんだよね。

 
同時発売のビューワV1は立体視をしなくても1画面で立体像が見えるスグレモノ。
スグレモノではあるんだが、現時点では画面の解像度がちょっと足りなくて絵が荒い。
視野角は狭いものの、ちゃんと飛び出して見えるのはイイんだが、
静止画をちゃんと見るには今の倍の画素が欲しいね。
操作性もゲレゲレ。いやー、いかにも初物だわ(笑

ただし動画ならばこの解像度でもインパクトは十分。
奥行きのあるフルカラー映像がグリグリ動くのはかなり楽しい。
まぁ、コイツについては後継機に期待だね。

 
いやー、やっぱり面白いぞ3Dカメラ!
製品の質としては「まだまだこれからだなー」って感じではあるが、
これがどう進化していくのかは楽しみでしょうがない。

興味のある人は騙されたと思って買ってみよう!


レビューTOPに戻る