レビュー 『iPad2』
Review:2011/05/28 発売:2011/04/28 販売:Apple

iPad2さんとの出逢いは某イベントでした。

ドールの写真を撮っていた某Aさんが
本当に楽しそうにパタパタしていたのです。

この
スマートカバーを。

パタパタと。

…それはきっと恋でした。

 
俺もパタパタしたいぃぇぇぇ!!

 

そこから始まる悶々とした日々。
買うに足る理由を考えては、即否定に至る繰り返し。

ぶっちゃけ、生活の中に“タブレット”が入り込む隙は無いのです。
通勤は自転車だし、職場も自宅も既にPCに囲まれてるし、
自宅に至ってはデスクトップPCをゴロゴロしながら使えるように部屋が組んであるし。
まぢでタブレットの使い道なんて無いッス!

なによりAppleの囲い込み戦略が気に食わない!
アプリをいちいち検閲するって何よ何様よ!
自由にできない部分がある機械ってキライなのよ!

 

にも関わらず

ほしい。

なんなのだろう、合理的に考えると
買わない選択で落ち着くべきなのに!

で、けっきょく。

 

キターー!

キターー!

キターー!

 

というわけで我慢できずにiPad2を購入。
やっちまった!


とりあえず思う存分パタパタ。パタパタ。
満足。

このカバーを考えた人間は天才すぎる。
本体には何のジョイントも存在せず、
マグネットで脱着が可能。
しかも本体とカバーを近づけるだけで定位置でがっちり固定。
開いたカバーはそのままスタンドになり、 カバーを閉じるとそのまま本体はスリープモードに移行する。

Oh,なんてシステマチィック!
これほどギミッカーの心をくすぐるただのカバーがあっただろうか…!
余剰パーツを憎む会会員としても、この余らなさは惚れる。

 

で。ここでiPadさんの役目は終了の予定だったのだが。
どっこい、この端末、オモチャとしても強烈に面白い。

とにかく動作が軽い。このキビキビした操作感はちょっと他の端末では味わえない。
特に、マルチタッチジェスチャーを有効にした後は
流れるような官能端末として完成する。
指4本でつまむとホームボタン動作が機能するので、ハードボタンは一切触らずに
操作が可能になる、これはほんとうにキモチイイ。

Androidの「ひとつ戻る+停止+設定」の3ボタン仕様も機能的でイイのだが、
iOSのキビキビ感を触ってしまうとまだまだ無駄が多く感じてしまうなぁ。
とにかく、iPad2はハードのスペックとソフトの性能がきっちり合わされてチューンされてるのですよ。
これは本当に強い。
TouchとかのRetinaの高解像度液晶を見た後だと、9inch 1024x768のiPadは見劣りするが、
それもスピードとの兼ね合いから必然的にこの解像度になったのだと、触ると分かる。
いじっててあまりにキモチイイので、ずっと触っていたくなるわ、これ。

 
PCと違って「作業」をやるにはぜんぜん向かないし、
ゲームもゲーム機には敵わない。
この一台だけで何でもできるわけではない。
が、マルチビューワとしては現時点で最強のマシンじゃなかろうか、これ。
冬場にこたつとコレがあったら人生終了する自信があるわ。
 

Appleには色々と言いたいことは多いが、
なんだかんだでマシンの完成度は他を圧倒するね、ほんと。
すぐにただの文鎮になる予定だったけど、
アプリを漁るだけでもしばらくは楽しめそう。
いいオモチャです。オススメ。

細かいアプリの話とかはまたあとで。

 

 


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