レビュー 『Xperia SO-01B』 |
Review:2010/04/04 発売:2010/04/01 販売:NTTドコモ/Sony Ericsson |
愛機W-ZERO3 advanced[es]も
すっかりくたびれ、
親のWillcomからは「俺たち潰れたけどまぁ心配すんな☆」とか手紙が来る始末。
気がついてみればWillcom以外のキャリアからも
スマートフォンは沢山出ていて、中でもiPhoneの「楽しい玩具」っぽさは
すごーく惹かれるものがあったものの、
ソフトバンクはどうにも好きになれないのと、何でもかんでもブラックボックス化されてるAppleの方針にはちと馴染めず…
などと悶々とした日々に颯爽とやってまいりましたよ、
ドコモ+ソニエリのスマートフォン!
待ってました!
待ってたんだけど、蓋を開ければ
いまさらAndroid 1.6! えー、もう2.xの時代なのに…
マルチタッチ非対応! えー、ピンチで拡縮できないの…
…と来たもんだ。とほほー。
という迷いもあって予約もせず発売日は過ぎ…
ホットモックを触りに行ったDocomoショップ、
案の定、黒本体は売り切れ。
「まぁ、二号機待つほうがイイよな。うん」とポチポチ実機をいじっていると
店員さんの声。
「キャンセル品出ましたけど、どうしますか?」
そりゃー買っちゃうだろ!
サヨナラZERO3。
君は良い友人だったが、君の父上がいけないのだよ!
というわけで、久々にドコモキャリアに戻ってきまシタ。
ソニエリの端末はやっぱりデザインがいいなぁ。
画面側は光沢、裏側はマットで触り心地がよく、
側面は金属のラインが走ってて“磨き欲”が満たせマス。
ん〜、かんぺき。
スクリーンショット。PC上で見てみると、改めて480x854って解像度はでかいなぁ。
4インチの画面はやはり大きくてイイ。
液晶の質も良くて、高精彩さがきもちわるい程。
Androidは標準ではスクリーンショットが撮れないので、
PC接続状態でデバッガソフトを経由して撮ることになる。
撮り方についてはこのへんが詳しい。感謝感謝。
コムギドットネット
旅蜂のコトノハ
ホーム画面は左右ドラッグで三画面分のスペースが利用可能。
壁紙は2画面分のサイズを左右移動して表示されるのが面白い。
専用に凝ったデザインの壁紙作るのが楽しそう。
←
→
上の壁紙はここから拾ってきたもの。画面の仕様も分かりやすい。
まとめサイト 壁紙掲示板
三画面分あっていかにも広そうに見えるんだけど、
アイコンが置ける位置は決まっていて、
縦四段、左右は四箇所しか置けない。
ランチャーのアプリもあるが面倒なので、
もうちょっち自由にアイコン配置ができるようになってほしいところ。
で、ざっと使ってみた感想。
まず、AndroidはGoogleの各サービスと完全連携してるのが
ひっじょーに便利。
アドレス帳、カレンダーが共有できるので、いままで
ZERO3が担ってたPDA用途はばっちり引き継げた。
ヲタ的な生活をけっこう研究して作られてる端末だやね。
twitter、mixiともきっちり連携されてるし。
とにかく、「使い勝手」がイイ。
【電話とメール】
携帯電話の基本。
GMailを特に遅延もなく受け取れるので、とりあえずメールはGMail1本でいいや。
端末用のメールアドレスとしてMoperaのアドレスも取れるんだが、こっちは
遅延があったりしてイマイチっぽいので、とりあえず無視。
電話はあまりしないのでどうでもいいのだが、まぁフツーじゃないかな。
マイクとスピーカーの位置が近いらしく、
ちとハウリングが気になるらしい。
さて、メール端末として重要なのが文字の打ちやすさなのだが、
Xperiaは予想以上に文字が打ち易い。
ハードウェアキーボード信者だった私だが、これなら無くてもいいや。
入力ソフトは標準添付のPOBox Touchを使用。
こいつの打ちやすさは素晴らしい。
指とボタンの押し具合の関係さえ掴めば、
片手でホイホイと文字が打てる。
フリックタイプの「Simeji」も人気があるようだが、
わざわざフリックを使わなくても直にローマ字打ちができるPOBoxが私にはぴったり。
本体を横に倒すと、自動で画面も横モードに。
横モードの打ちやすさはハードウェアキーボードにも匹敵、
というかもうこっちの方が楽だわw
既にハードウェアキーボードは要らない時代になっていたんだね…。
辞書も賢いし、文句なし!
一番懸念だった文字打ちが、ここまで扱い易いとは。
この点だけでもうっかり乗り換えた甲斐がある。
【ブラウジング】
標準添付のブラウザは、
まあふつうに使える。
マルチタッチ不可ということで、拡大縮小は
画面下のアイコンで行うんだが、
お世辞にも超快適とは言えないかなぁ。
一度でもiPhoneを触ってると、
ピンチ操作(いわゆるくぱぁ)の有難みをしみじみ感じることになる。
まぁ片手操作だとアイコン方式の利点もあるんだが、
やっぱマルチタッチはできた方がいいよなぁ。
とはいえ、解像度の高さと画面の広さの恩恵で
かなり快適にネット放浪ができるのも確か。
ドコモ回線はちょっ早だしね。
【動画再生】
液晶の能力がズバ抜けて高いのもあって、動画再生に関しては敵ナシ状態。
YouTubeは専用アプリが乗っていて、高画質モードで再生し放題。
屋外でYouTube見放題ってのは、すごい時代だなぁ…。
ただ、最初は必ず低画質モードで、二回クリックしないと高画質モードに飛べないのは
鬱陶しいなぁ。ここは直るとウレシイかな。
Android1.6はflash非対応なので、ニコニコ動画とかは直接は観れない。ここは今後に期待。
あと、イヤホンジャックが標準搭載なので、市販のヘッドホンをそのまま
ぶっ挿せるのが地味に嬉しいんだよねぇ。音楽はiPodで聞くけど。
【地図/GPS】
標準のMAP機能が恐ろしく便利。
TOP画面がらボタン一発で現在地付きのGoogleMapが呼べるという
方向音痴には神のようなアイテムだぁ。
まぁ電波で位置特定するタイプのGPSだから、
精度はそんなに良くないんだけどねw
GPS付けっぱなしだと電池をもりもり喰うのも厄介。
しかし便利だぁ、もう手放せねえ。
【カメラ】
カメラはさすがにウリにしてるだけあって高機能。
AF、ズーム、
手ぶれ補正、測光、等々一般コンデジ機能は完備で
扱いやすい。
携帯レンズに多くを求めなければかなり良いカメラ。
しかし保存の最低サイズが2MBってのは頭悪すぎやしませんかw
もうちょっとWebで扱い易いサイズが作れるように直してほしいなぁ。
【バッテリー】
バッテリー容量はけっこう大きいっぽいんだが、
いかんせん大画面高精細液晶の電池消費はバカでかい。
バッテリーの使用状況は逐次監視できるんで、
なるべく節電可能なようにあれこれ考えるのもまた楽し。
自由にいじくれるのがAndroidのいいとこだなぁ。
まぁ、まめにアプリを落としたり、節電に多少気を使えば
ふつうに一日活動するのに支障は無さそうかな。
USB給電にも癖があるようで、ケーブルを選定しないと外部電池電源はうまく
機能しないらしい。このへんはもうちょい調査やね。
【使ってみたアプリたち】
アプリケーションはAndroidマーケットへ行って
直接落とせる。らくちんらくちん。
ただあのサイトから有用なモノを探すのは無理だわw
有象無象すぎる。
■Automatic Task Killer :
AndroidはマルチタスクOSなんだが、起動したアプリを明示的に終了させる機能が
無い場合が多い。だもんで、知らないうちにバックグラウンドでアプリが動いてて
バッテリをばきばき消費していく。そのへんを防止してくれるのがこのへんのタスク管理ソフト。
AutoKillerの方は、設定しておいたアプリを自動で落としてくれる。
■TASK MANAGER :
こちらは、手動で指定のタスクを終了できるソフト。まめに節電節電。
■QRコードスキャナー :
AndroidマーケットにはQRコードが表示されているので、QRコードスキャナーがあると
PCでアプリを探す→インストールが格段に楽になる。
スキャンもちょっ早、カメラをコードに当てただけで認識する。今ってすげぇなぁ…
■DARAIRC :
IRCクライアント。機能は必要十分、これでいつでもIRCライフ。
■Google音声検索 :
声でググれる。けっこうちゃんと検索できるので驚くなぁ。
自分の生活上でぶつぶつ喋って怪しくない状況はさほど多くないので、実用性は薄いんだがw
■カレンダーパッド :
デフォのGoogleカレンダーは一ヶ月表示のときに文字が表示されなくて
話にならないんだが、このアプリはそのへんのニーズをきっちり満たしてくれるんで
大満足。これでカレンダーについてはバッチリ。
■ServersMan :
仮想サーバサービス。これを利用すると、PCから電波経由で携帯機の
SDカードへ直接ファイルをアップロード/ダウンロードできる。
こりゃ鬼便利。
Android端末後発のわりにはずば抜けた点の無い端末ではあるんだが、
発売までに時間がかかってるだけあって、とにかく扱い易い。
もっさりもっさりと聞いてたけど、なかなかどうして、
きびきび動くじゃん、これ。
いじっててストレス感じる部分があまり無い。
まぁ今まで使ってた大昔のWinモバイル機とはそりゃ段違いだろ、というのもあるけれど。
いやほんと、遊べる遊べる。
いいオモチャ&実用機だわ、これ。
6月にはiPhoneHDが、ソフトバンクからはAndroid2.0対応端末が発売、と
時期的にはXperiaはスルー推奨の端末であることに間違いは無い。
でも、宗教上の理由でソフトバンクが利用できない人には
最適な選択肢なのも間違いは無い。
もうちょっと後悔する予定だったんだが、
特に不満ないわ、これ。意外。
これで今後のアップデートでマルチタッチがうっかり可能になれば
大勝利なんだがw
まぁ宝クジのアタリを待つ程度には今度の展開にもワクワクできるね。
さて、もっとアプリを探さねば。うへへ。