レビュー 『千値練 1/16機動歩兵』 | |
Review:2014/2/1 発売:2014/1/18
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し、渋い。
外装はほぼプラスチックだけどほぼ全塗装、各所にマーキングがあったり全体にブラシがかけてあったりで
プラスチッキーさは皆無デス。持つとわりとズシっと来るので見えないところに金属パーツがある模様。
見た目は文句ないなー。サイズのわりに値段が張るだけのことはあるw
ちなみに色は写真のよりもっと濃いオリーブドラブです。写真の色味は無視してね☆(ひどい)
この千値練版のポイントは、
『中の人間の関節のタイミングにぴったり合わせて各部の関節が切られてる』とこ。だと思う。
前腕のカバーを外すと中の人の腕が見えるギミックはちょっと驚いたw
関節の蛇腹もきっちり一枚ずつ動いたりするので、ちゃんと腕が通ってる感じが想像できてヨイなぁ。
あと股関節。動かすと分かるんだけど、ちゃんと人間の股間が中にある感じで動くんだよね。
大きく足を前に出しても股間のラインが崩れない。あぁこりゃ地味にすげぇわ…。
実にパワードスーツ的に全体が動く。モスピーダも凄かったけど、やっぱこういうの上手いなー。
いやほんと動かさないと分からんよこれは。
デザイン的に動かしようのない足首の接地問題も、つまさき部分に可動部を作って上手く逃げてるw
玩具的にはスバラシイが、見た目と『実機もこうなるか?』てな違和感はちょっと拭えないw
あと大好きなギミックがこれ。
ハンドフレーマーがバックパック裏に装着できるのだが…
アームが伸びて、フレーマーがマニピュレーターで掴める位置にビッタシ来る。
シビれるねぇ。
『実際にこのメカを使ったときどうなるか?』みたいなのを考えて立体化されてる玩具をいじるのは
ほんと楽しいのですよ。この手のマウント装備を自分で掴めないじゃん!みたいなのは良くあるからね(
写真だとバックパックの裏にディスプレイスタンド接続用のパーツが付きっぱになってるけど、
ここはきっちり外せマスw この手の接続パーツがきっちりしてるのもT-REXの特徴だなー。
指は五指独立可動。親指の可動構造が面白い。
ただ指がまっすぐなので握っても開いても微妙にサマにならないのがちょい惜しいかな。
フレーマー用にはけっきょく握り手が別に付いてくるしw
ここは素直に交換手首でもヨカッタかも。
立ち膝がごくふつうにできちゃうのがけっこう恐ろしい。あの股間がそんなに動いちゃうようには
ぱっと見じゃ見えないじゃん。元デザインが優秀だったってのもあるんだろうけど、すげーなぁ。
上半身をガバっと開くと中の人が首だけとはいえ入ってるのはステキ。
肩の基部が開いて乗降状態を再現できるギミックが
これまたリアリティを感じさせてヨイ。へほーこうやって着るんだなぁ!とw
これまた写真とかだと全く良さが伝わらないんだよなぁ。歯がゆいw
キャノンはあたりまえのように可動。水平まで倒せます。
ポイントは台座のアーム接続方式。ありがちなピンをぶっさす方式じゃなくて、
台のふちにジョイントがあって自由に差し位置を…ああもう説明すると面倒くさいがこの方式はイイ!
他のメーカーもどんどんパクろう(
サイズはやっぱちょっと小さいなー、1/144ガンプラと同じくらい。
いやー、価格にはちょっと戸惑ったけど
そりゃ高くなるよな、てな凝りっぷりの商品。
とにかく動かしててきもちいいのですよ。折れやすいパーツとかも無いから思いっきり動かして
ブンドドできるw 完成品玩具はこーでなくっちゃなぁ。
で、動かしてる間、中の人間がどうなってるかがなんか見えるような動き方をするのが
パワードスーツ玩具としてバッチリなのね。こりゃいいもんだわ。
高いけど。
箱にはでっかく『1』とか地味にプリントしてあるので、カラバリとか出す気まんまんな
気がするけど、正直この価格帯を買い続けるのはちょっちきついでガンスよ…w
中身の価値は値段分ちゃんとあるんだけどね。
しかしこんなもんを見せられると、もっと大きいサイズで
きっちり中の人が乗れる機動歩兵が見たくなるじゃありませんか。
値段がえらいことになりそうだけどさw
とにかく触ってて楽しいオモチャ。
加藤直之と宮武一貴が40年近くも前に作ったデザインの完成度がどんだけ高いかを
思い知るのにこれほど良い教材は無い!w
ちょっち値は張るが値段分は遊べるよ!たぶん。
30cmゴーグも楽しみだなぁ。
高いけど。