レビュー 『MG νガンダム Ver.Ka』
Review:2013/2/18 発売:2012/12/13
2012年の締め大物枠は、まさかのVer.Ka、しかもνガンダムと来たもんだ。
イボルブ版をベースにこれでもかとデコレート、
さらに物議をかもすの間違い無しなデストロイ“発動モード”を搭載。
というわけでパチパチぱち組み…
ぱち…
ぶ、部分塗装しかしてないのに何時間かかんだこのキット…

しかし疲れた、とにかく疲れた。
発動モードと、過度に分割された装甲のおかげで、見えるところと見えないところが凄く分かりにくいw
ここはまぁ見えないよなー、と最終装甲はめてみたら意外なとこが見えちゃったりとか、
もうてんやわんや。ただ、そのおかげでチラ見するフレームが密度感を演出しまくるので、
とにかくかっちょいい。こりゃー見てて飽きないわ。

なにげにプロポーションもかなり好み。
旧MGと比べるとスタイリングの進化を感じるわ、ほんと。
足がドぶっといのがいいんだよね。
足は組んでても、多重な構造がきもちいい。
あと、足首の球体、これがすごくデザイン的に面白い。
なんやかんやで良いリメイクだわ、これ。

フィンファンネルの接続は確かにちょっと弱いかな。
接続アームを塗装すると、塗膜の厚みと粘性でいいかんじのキツさになりました。
おかげでそんなにポロリすることは無いかな。
今回のファンネルの接続ギミックは、
「6本全部完全同一仕様で、且つ余剰パーツ無しで連結可能」を実現したわけだけど、
まぁそこまでしなくても…的なことを思わなくもないw
側面の大穴と、ちろっとはみ出すツメ、それと連結保持力が犠牲になっちゃったわけだからなぁ。
ただまぁ6本を区別する必要が無いってのは、組み立て的にもかなり快適ではあるので、これはこれでイイ。

キットままだと左フロントアーマーのパージパネルがグレー一色で寂しかったので、
デカールの“BANDAI”の赤地をてきとーに切って貼ってみた。
やっつけにしてはいいかんじw

バックビューを撮るときにうっかり転倒、
サーベル基部が折れちゃいました、トホホ。いやアンテナとかじゃなくて良かったわ…w
やはりフィンファネルフル装備状態はかなり不安定れす。素直にスタンド使うのをオススメw
あと、バズーカの伸縮はロックとか特にないので、うちのは放っておくと勝手に伸びちゃう。なんか対策しとくのおすすめ。

ファンネル用スタンドは案外おもしろいw
かなりがっしりしたアームなんで、けっこう重いフィンファンネルを楽々保持。角度変更がそのぶん面倒だったりはするがw

あと、全関節フル可動手首は素直に凄い。この表情のつけやすさは神がかってるわ。
今までの可動系手首にありがちだった「指のヒョロ長さ」も無いので握り手がキレイに決まるし、
もうこれからはコレをMGの標準にしてほしいくらい。コスト的に厳しそうだけど。
武器の保持も、全点差込みリブ付き、しかも手首側と持ち手側を交差するカタチなので
保持がガッシリ。可動手首で武器保持がノーストレスなMGって案外始めてかもなぁ。

ABSレスなのもポイント高い。
フレームはAGE-1あたりから使われ始めた新素材プラがABSの代わりに使われていて、
この素材がいいかんじに柔らかく、且つ噛んだときの保持力があってスバラシイ。
この素材のおかげで組み立てストレスがかなり低減されてるんだよね。ほんと進歩してるなぁガンプラ…

さて、発動モードの是非。
個人的にはやっぱナシだよなぁ、とは思うかな、設定的にはw
“サイコフレームはコクピット周囲だけ”“シャアから送られた”あたりはやっぱ整合性取れないよなぁ。
しかし玩具的ギミックとしてはめちゃくちゃ面白いんだよね。かっちょいいし。(まだ現物は見てないけれど)
まぁ、気に入らないのなら装甲を全部固定しとけばいいだけなので、問題は無い。
発動モードを考慮しないなら組み立ての面倒さもはるかに下がるw
 

 
とにかくもうバンダイの技術の粋をぜんぶぶっこみました、みたいなキット。
プロポーション、可動、組み易さ、なにもかも言うことないッス。
いやほんと現時点でのキング・オブ・ガンプラだと思うわ。
全塗装とかしたら気が狂う作業量になりそうだけど、でもちとやってみたいなぁ…w

 
当然ながらサザビーVer.Kaも欲しいわけで。
来年はよろしく!いやでもそろそろ新しいPGも見たいよ!
両方でもいいのよ!

サーベルが直ったらまた写真撮ろかなー。何やってもサマになるのでイイ素材だわ、ほんと。


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