レビュー 『やまと1/60 ファイヤーバルキリー』
Review:2011/05/22 発売:2011/05/20 販売:YAMATO

1/60 YF-19の発売から五年半、順当にと言うべきか、
まさかと言うべきか。VF-19改ファイヤーバルキリーがやまとから登場。

いやー、こりゃすごいわ。
可変バルキリー玩具の最高傑作と言ってイイと思う。

もはやインチキと言いたいレベルの
美しいファイター。

表面はプラスチックままだが、かなりツヤツヤに加工されている。
やまとバルキリーはぱっと見はチープ感があることが多いけど、
今回はやたら高級感アリ。まぁツヤ有にできるのはファイヤーの特権ではあるがw

いやしかし美しい。

そして薄い。

ロシア機を思わせる機種のくびれが素晴らしい。
そして持ってみると驚くが、YF-19の問題だった各部のプラプラ感が一切無くなった。
各部のロックがきっちり効いてて思う存分ブンドド可!

さて変形。

ロックの解除がまたスムーズ。脚がスイっと出せるのはキモチイイ。

今回最も感動したのはヒジ関節(笑)
YF-19では腕の収納位置をずらすためにヒジにヒンジがついてて、
これを動かすのが一等賞めんどくさかった。
今回は機体が薄くなったおかげなのか、構造がずっとシンプルに。
これがまた、実にノーストレスに変形できるのですよ。

最近のT-REX玩具はこの「遊び勝手の良さ」が神がかってる。

ガウォークの美しさもため息レベル。

一点ちと残念ではあるのが、足首関節が棒軸まるみえなこと。
もちろん、ガウォークの接地性とトレードオフな部分ではあるし、
足首は段階的な伸縮ギミックがあるので気になるなら縮めればいいのだが、
もうちっとなんとかならなかったかな。

あまりに変形がスムーズなんでマニュアルを斜め見してたせいで、
上腕の装甲と肩アーマー、頭部ツノを変形させ忘れてマス/(^o^)\
ほんとスムーズだったんだよう。

 

でもってバトロイド。

ふとましい!こりゃすごい。
マクロス7機はバトロイド設定画がやたらふとましいが、
そのイメージそのまんまですよ。たまらん。

とにかく胴体廻りの変形構造がものすごい。恐ろしくタイトに
各パーツがたたまれてて、設計の様子を想像すると眩暈がする。
この構造は一回触ってほしい。

YF-19では背部スラスターを回転収納とかする必要があったが、
今回は特にそのへんの操作は無し。あれめんどくさかったんだよね。

いいバランスだなぁ。

まさかの脚部ミサイル展開ギミック搭載。
ミサイル本体ももちろん内蔵。ぱかっと開くだけ。

当然のように肩部スピーカー展開。

 

いやー、ほんと凄いわこれ。
プロポーションが各形態で完璧なのは序の口で、
本当に凄いのは変形操作が素晴らしくスムーズなこと。

さすがに胴まわりは複雑怪奇なので時間は食うが、 慣れればほんとストレス無く変形させられます。
ロックやヒンジの位置が絶妙なんだな。すげーわ。

ファイター時の首カバーが別パーツなのがわずかに残念ポイントだが、
このスタッフですらカバーが仕込めなかったということは、
きっと本当にムリなんだろうw 1/32くらいになれば仕込めるだろうけど。
あと、脚部インテークカバーがやまとバルキリーにしては珍しく外せない。
これも構造上しょうがないんだが、寂しく感じるのもまた仕方がないw

さて、エメラルドフォース機は順当に出るとして、
VF-19 Ver.2は出るかな?w
個人的にはVF-11ミレーヌ機に挑戦してみて欲しいけど。

 

とにかく、“可変バルキリー技術の集大成”みたいな商品なので
全力でオススメ。
ファイヤーバルキリー自体には好き嫌いあるだろうけど、
これを触らないのは勿体無い。
ほんとすごい。


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