レビュー 『超合金魂 ダイターン3』 |
Review:2010/04/25 発売:2010/04/25 販売:BANDAI |
というわけでメジャー系スーパーロボットの大トリ(?)、
ダイターン3の超合金魂が発売。
まさか魂ザンボットよりもデカいとは思わんかった。
このサイズなら満足だやね。
しかし、一点だけどーにも許せんポイントが。
主翼カバーユニットが、“腕用の大型”と“背中用の小型”が全く別物で、互換性が無い!
ハァ?
つまり、ダイファイターからの変形時に…
腕からカバーを外し、
いちいち主翼をカバーから外し、
背中専用小型に付け替えて、
小型カバーを背中に付ける!
ハァ?
なんで大型カバーが背中にマウントできないの??
ちょっとくらい大きくてもいいじゃない、余剰パーツが出るよりは。
何かやむにやまれぬ事情があるかと思えば、
大型カバーはいくらでもギミック仕込める余地有り。
1億2000万歩ほど譲ったとしても、主翼が一組しかないとかパープリン過ぎ。
しかも差し替え軸はプラの突起がちょっぴりだけ。遊んでたらすぐ削れるぞこれ??
いぁほんと、この仕様だけは全く理解できんわ…。
誰か止めなかったの?誰一人として??
というわけで改造。
まず左右を合わせて干渉するツメを切り飛ばす。(赤丸)
ダイファイター時に下からの加重を支えるツメだけど、
そもそもダイファイターのクローラ出し駐機モードがどうでもいい存在なんで、気にせずカット。
カバーは肩のマウントで十分固定可能。
次に下側のツメがクローラのアームに干渉するので、2mmほどカット。(緑丸)
このツメもクローラ出しモードのためにあるので、まぁどうでもいい。
でもって、プラ板でテキトーにジョイント作ってカバー内側に
両面テープでぺたり。
カバー自体の重量はさほどでもないんで、
こんなチャチなジョイントでも、クローラアームに引っ掛ければ
まぁそこそこ固定可能。
これでさっぱりと小型カバーとはおさらばだ!
で、こうなる。
別に大型カバーでもぜんぜんアリじゃん…
ジョイント位置がテキトーなのでちとカバーが下過ぎる嫌いはあるが、
もうちょいちゃんとしたジョイント考えれば、
がっちり固定+位置調整はさほどの手間もなくできそう。
いやさー、なんでデフォでこれができないの…?
まぁこの問題さえ解決すれば、
楽しいダイターン玩具として遊べまする。
プロポーションはまぁ良好。
前腕と手首収納ギミックのせいで前腕がちと長過ぎるのと、
下膨れ気味の顔がちと気になるけど。
もも付け根と足首の可動範囲がかなり広いんで、
立ちポーズがビシっと決まるのはイイね。
腕はいまいちだけど。ヒジは二重関節が欲しかったなぁ…
ダイファイター。
でけぇ!
重い!
変形は、クローラの出し入れが一等賞めんどくさい。
ギミックは面白いんだけど、
どの形態でも中途半端に役に立たないあの小さいクローラを
移動するためにあんな面倒な工程がいちいち発生するのは…
あれだ、これダイモスと同じ人が設計してるでしょ…。
ダイタンク。
でけぇ!
重い!
宇宙で一番“余剰パーツ”って単語が嫌いなんでがんばった、
がんばったよ…
まぁこれは元デザインがムチャなのが悪い(笑
どうやったってあのクローラは収まらんし、
主翼と尾翼はどっか行っちゃうし、テキトー過ぎっすよガワラ先生(笑
いちおう大型の台座クローラも付属するんだが、
あれは左右が繋がってるのがぜんぜん“ダイタンクっぽく”ないんで
使いモノにならねぇ…
かといって、内蔵のクローラは固定軸とか一切無いんで
そもそもきちんと立つことすらできない。
魂らしくないなぁ、差し替えパーツ使っても“ダイタンク”の再現ができないとは。
砲身が脚からにょっきり出てくるのは楽しいんだけどなぁ。
武装は一通り付属。
今回の収納指は四本全部可動するんで、握りと表情つけはやりやすい部類。
なにげに今回の目玉はこのマッハアタッカーかも。
単三電池よりちょい大きいくらいの小サイズのくせに、
合金使用できっちり変形するのは頑張ってる。
やっぱり小型艇っていいよなー。
んー、なんか開発期間がやたら長かった割りに
いろいろ微妙な気が…。
でかいサイズとシャープな造型は
大型玩具の魅力たっぷりで良いんだけどねぇ。
やっぱ、すっぱりとクローラの胴体収納を諦めれば全て丸くおさまったんじゃないかと。
胴体から頭部がにょっきり出てくる大事なシーンも再現できたろうし。
ああいうパズルは嫌いじゃないんだけどね。
エネルギー使わなきゃならないのはソコじゃないだろう、と…
ギミックの仕込み加減ってやつは
むずかしーんだな、ほんと。
カバーの件がショック過ぎた(知ってて買ったけどさぁ)んで
ちと愚痴り気味だけど、
ダイターン3はやっぱかっこいいロボットだと思える玩具だね。
悪くはナイヨ。