「渋皮除去珈琲」
以前から考案していた、シルバースキン(渋皮)除去機が出来上がりました。

コーヒー豆のセンターカットが薄茶色に見えています。
これが豆の中に巻き込んでいるシルバースキン(渋皮)です。
シルバースキン(渋皮)は焙煎時に外側のものは取り除かれるのですが
豆の内側に巻き込んでいるものは取れません。

コーヒーの渋み、雑味はこのシルバースキンによるものだと考えられています。

ならば、シルバースキンを除いたコーヒーを飲みたい。
シルバースキンを効率良く除去するにはどうしたら良いのか?
30程年前に作った1号機は円筒形のバンホーテンココアの空缶を利用し内部を加工し、
モーターで回しながらドライヤーの冷風で渋皮を飛ばすものでした。

時を経て、2号機、2020年9月堂々完成(大げさですね)!!
ヒントになったのは農機具の唐箕(とうみ)
臼などで籾殻をはずしたあと、風力を起して穀物を 籾殻・玄米・塵などに選別するための農具 。

上からコーヒー豆を入れて落ちてくるところに風を当て
軽い渋皮と微粉を飛ばす。シンプルな考え方です。

シンプルなゆえに色々難しい部分が出てきます。
そこで、私の小学校の同級生武野君に制作を依頼しました。
彼は理系、エンジンや工作物の専門家です。
風の強さ流れ、角度、豆の落ちる速度、量など
色々な工夫を重ねて出来上がりました。

コーヒー豆100gをこの渋皮除去機にかけた時、
コーヒー豆97g、渋皮、微粉3g

予想以上の良い結果が出ました。

工夫は豆の挽き方にもあります。

シルバースキンを除いた極粗挽きのコーヒー豆は
よしだ屋珈琲店独自のものです。
豆と同じ扱いでご自分の好みの大きさに挽くことが出来ます。


コーヒーは嗜好品です。シルバースキンの有無はどちらが良いかではなく、
  同じブレンドでも、赤ワインのようなフルボディー
でワイルド、軽やかな透明感、マイルド、と味わいが変わります。
  その日の気分によって、色々な味を選んでください。「おうちコーヒー」をゆっくりお楽しみください。
  



よしだ屋珈琲店のブレンドコーヒー  よしだ屋東風、松濤、涼風の4種類のブレンドがあります。