「もう笑わなくちゃ」(5) P.154〜P.155

A子「こちらZさんよ。」
B子「あら、Zさん。」
A子「いや、Zさん。」
B子「Zさんでしょ。」
Z「聞き取りにくい苗字でスミマセンねぇ。Zなの!」
B子「Zさん?」
A子「Zさんだってば!」
Z「いやZです。」
B子「あゝZさんね、また私Zさんかと思っちゃった。」(?名前を伏せなければならないためと同時に紙上という表現の為現場の音声の微妙な変化を正確に伝達できないことをお詫びします。
A子「いやぁネェ、このひとったらさっきからZさんだっていってるじゃないのさぁ。」
B子「だってZさんに聞こえたんですもの。」
H「もういいじゃないZだってZだって。」
B子「わかりました。ゴメンナサイねZさん。」
A子「ほら、それがいけないのよ。Zだっていってるでしょ。」
B子「ヒヒヒ……ゴメンなさいZさんだったわね。」

飲むほどに酔うほどに、吉田彰は先程までのそわそわとした落ち着きのなさから、いつのまにかホステスの鬼瓦の方が気に入ったらしく、ふてぶてしさを表してきた。
吉「こら!飲まんか。オレはこげん 酔っぱらっとちぇ!おまえも飲め!」
A子「面白いわぁ、この方。あら、ボトルがもう空よもう一本入れましょうか。」
吉「よし!入れろ。」
A子「またサントリー・レッドでいいの。」
吉「もちろんだとも。」
A子「オールドにしましょうか、今度は。」
吉「だめ!」
B子「あらケチね、オールドにしましょうよ。」
全員「だめ!」

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