イース Ancient Ys Vanished Omen

1987年、APRG、日本ファルコム

○ストーリー(イースII マニュアルより)

時をさかのぼること、八百年。
秩序と自由の国、イースが誕生した。
イースは、美しいふたりの女神と知恵と徳の深い六人の神官によって治められ、やがて。緑あふれる恵み多き国としてすばらしい繁栄をとげることになった。
「黒い真珠」
この美しい宝玉はイースの誕生とともに作られ、すべての魔法の源となった。
この「黒い真珠」の魔力を使い、六人の神官が作り出したクレリアという金属のおかげでイースは、ますます栄えた。
しかし、クレリアが作られる過程で思いもかけなかった副作用が生じてしまった。
静と動、明と暗、善と悪・・・・・・。
すべてと相反する「魔」が生まれてしまったのだ。
「魔」の叫びが暗雲を切り裂き地下から噴き出した溶岩は野原を焼きつくし・・・・・・
平和だったイースの地に災いが荒れ狂った。
六人の神官たちは早急に災いの元凶であるクレリアを地下深く封じ込めたが生まれてしまった「魔」の勢いは、もはや止めることはできなかった。
人々が、最後の砦サルモンの神殿に追いつめられた時、神官たちは黒い真珠の力により神殿を天空へ昇らせ、災いの狂気から逃れた。
魔物たちは、天空に昇ったサルモンの神殿を追いかけ魔力を結集してダームの塔を作った。

女神が二人とも姿を消した。
しばらくして、なぜかぷっつりと魔物の追撃が止まった。

一応の平和はもどったがイースはすでに以前のイースではなかった。イースの宝と唱われた女神は消え、サルモンの神殿も地上から離れた今となっては。

いつか本当の平和をイースの地に復活をすることを願い六人の神官は、それぞれ六つの章に分けたイースの本をそれぞれの子孫へたくした。
イースの本六冊がそろった時、大いなる力が生まれる。

そして、平穏な日々が七百年の間、続いた。
今や女神もサルモンの神殿も忘れ去られイースの歴史を知っているのは神官の家系だけになったころ。クレリアが「銀」という名の鉱物として掘り出されてしまった。
かつてのイースがクレリアによって栄えたのと同じようにまた、銀によって人々の暮らしはうるおったのだが・・・・・・。
災いの元凶クレリアに手をだすと「魔」が再びよみがえる・・・・・・。
古い言い伝えのとおり、黒マントの男が地下深くから「魔」を解き放してしまった。
ダルク=ファクト・・・・・・
天空に昇ったサルモンの神殿へ行き、イースのすべてを手中に収めるというどす黒き野望を持った、魔導師。

ちょうどそのころ、ひとりの青年がこの地にたどり着いた。彼の名はアドル。
「冒険」という魔法に魅いられた少年。彼は好奇心に満ちた黒く輝く目、どんな岩山でもよじ登れる身軽な体、そして、決してあきらめない意志の強さを持っていた。
ミネアの町の、ただならない空気を敏感に感じとったアドルは運命の渦に巻きこまれていくように冒険へと足をふみいれた。
自分がイースの運命を左右することになるのも知らずに・・・・・・。

○内容、感想

今さら、私が何かを言うまでもなく、パソコンゲーム史上に燦然と輝く名作です。
それまではマニアックで難しいことが売りになっていたファルコムのRPGと違い「優しさ」をテーマにしたことが大きな特徴でした。
「優しい」といっても、今までのパソコンゲームに比べて優しいということで、今の多くのRPGのように時間さえかければ終わるというものとは違い、理不尽な謎は無く、適度に考え、適度に苦しめる、すばらしいゲームバランスでした。
印象深い謎としては「MASK OF EYES」「HAMMER」の使いどころ、鏡の部屋、「BLUE-KNECKLESS」の入手法、最後の装備といったところでしょうか。
 様々なデカキャラとの戦いもイースの素晴らしさの一つです。どのデカキャラもなかなか強く一回や二回では倒せませんでした。ダームの塔以前はレベルを上げれば楽になるのですが、レベルがMAXになっているダームの塔内ではかなり苦労しました。
 「優しさ」がゲームの難易度のことだけでなく、ストーリーに関してもテーマになっていて、アドルの冒険記として後味の良いストーリーです。
 そして、音楽もイースを語る上では欠かせないものです。「ザナドゥシナリオ2」の時もすばらしいBGMを聞かせてくれていたのですが、このイースではさらに美しくFM音源を使い切った音楽を聞かせてくれました。「古代祐三」を一躍有名にしたのもこの作品でした。
 また、この作品は多くの機種に移植されました。PC88、PC98、FM、X1、MSX2、X68K、PCエンジン、セガマークIII、ファミコン、サターン、WINDOWS95と様々なプラットフォームで楽しめました。私も、FM77AV、X68K、サターン、WINDOWSと4つも「イース」を買いました。何回クリアしても楽しめるのがこの作品の良さだと思います。
 山下章氏がライナーノーツの中でイースはゲームが解けて良かったという安堵感とそれに付随する自己満足感だけでなく、ゲームという媒体を通して、制作者サイドから送られてきたメッセージに対する、いわゆる”感動”をもたらしてくれる数少ない作品だと語っていますが、この意見には心底、共感できると思います。「The morning grow」を聞くと今でも感動が蘇ってきます。
 さて、ここで紹介しているFM77AV版は数あるイースの中でも、特に良いものです。何が良いかというと、他機種では前奏が繰り返されるだけの「Final battle」がちゃんと全部鳴る。エンディングに専用の多色で描かれたグラフィックがあるということです。

↓パッケージです。
パッケージ表 パッケージ裏

○画面写真

 画面1始めにこれを拾いましょう
 画面2ラスボス、ダルク=ファクト

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