1989年、ACT、日本テレネット
麗子「優子、優子聞こえる?残忍王が復活して、ヴェカンティが世界を征服しようとしているの、ヴァリアさまにも危険が迫っているわ。」 優子「誰?その声は・・・麗子?」 麗子「お願い優子、またあなたの力を貸して欲しいの。」 優子「まってどういうこと?」 |
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はっ | |
グアァァァァ! | |
キャアァァー | |
夢から目覚める優子 「どうして同じ夢ばかり見るのかしら?」 「もしかして本当にヴェカンティが攻めてくるのかしら、ヴァリア様にも危険が迫っているって言ってた、ヴァリア様の身に何かあったんだわ。それで麗子の姿を借りて話しかけて来たんだわ。」 |
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「残忍王・・・、残忍王って何者なの? 夢に出てくるあの怪物が残忍王? あの怪物が・・・」 |
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窓の外に忍び寄る怪しい影 |
ガシャーン キャァァァァー! 月夜に響き渡る悲鳴 |
日本テレネットの人気シリーズ、ヴァリスシリーズの第2弾です。このX68版はPC88版からの移植になりますが、全面的に作り直してあり、デモ、ゲーム中ともにX68専用になっています。
テレネットはX68に結構力を入れてくれていて、PC98からのベタ移植もかなりあったなかで、常にX68らしい作品を作っていました。
日本テレネットというとデモにとても力が入っていました。
特にこのヴァリス2のオープニング、エンディングはフルボイスで作られており、かなりインパクトがありました。(PC88版もサウンドボード2があるとオープニングはフルボイスでしたが・・・)
声優陣は、主人公「麻生優子」の声は優子オーディションのグランプリを受賞し日本テレネットイメージガールだった麻生優子が演じていて、「桐島麗子」役は準グランプリ杉山容子でした。その他久川綾などの有名どころを起用していました。
ステージ間のデモもかなりの長さでした。グラフィックのクオリティも高く、見応えのあるものでした。
で、ゲーム内容の方は、基本的には横スクロールアクションですが、シューティングの様になっている面もありました。出来はパッケージには「アーケードゲームに迫る完成度の高い仕上がりです。」と書いてありますが、「それはアーケードをなめすぎだろう・・・」と言いたくなる感じでした。正直、PC88版の方がバランスが取れていたのではないかと思います。
ジャンプの軌道もなんか変ですし、やられ方もどうにも理不尽でした。PC88版はヴァリス1に比べて格段に良くなっていたので、X68版も期待していたのですがちょっと残念な内容でした。
ゲーム中の絵もデモの時の綺麗さに比べるとなんかいまいちでしたし、文字に内蔵フォントを使うのはやめて欲しかったところです。
さて、この作品で一番印象に残っているのは、やはりゲーム中の装備選択です。ゲーム中にメニュー画面を開いて、武器や服装の装備が出来るのですが、メニューを開くと「どれにしようかしら?」、決定すると「これがいいわ。」としゃべるのです。
最初に見たときはかなり引きました。プレイしていて、なんかこっちが恥ずかしくなってきました。
今ではギャル要素を全面に押し出したゲームはかなりの数がありますが、当時はめずらしいものでした。
あと、忘れてはいけないのはBGMです。日本テレネット、ウルフチームの作品はBGMが良いものが多いですが、このヴァリスIIもかなり良かったと思います。特にタイトル時のBGMはその前のデモからの入り方もいいので大好きでした。
今、ハイドライドやイースなど昔のゲームがリメイクされていますが、ヴァリスシリーズもリメイクしてみたら面白いのではないでしょうか。
↓パッケージ、かなり大きな箱です。
↑1面のスタート地点と3面ボス
「どれにしようかしら?」の画面
以下はビジュアルシーンからいくつか