OVER TAKE

1992年、SIM、ズーム

タイトル

○ストーリー

シミュレーションなので無いです。

○内容、感想

ズームが製作したF1ゲームです。FOCAとフジテレビの許諾を取って作られているので、チーム、ドライバー全てが実名になっています。
1992年シーズンのデータを完全再現というふれこみです。1992年というとマクラーレンホンダ最後の年で、ウィリアムズのマンセルがハイテク装備のマシンで他を圧倒しました。
日本人では鈴木亜久里がフットワークに、片山右京がヴェンチュリにいました。またシューマッハも出てきています。
そんな内容もデータベースにされていてマシンやドライバーのデータを見ることが出来ます。今見るとセナを初めとして、とても懐かしい顔ぶれです。
ゲーム内容は、1992年を再現するワールドチャンピオンシップモード、手軽にレースが出来るクイックレース、練習走行が出来るテストランがあります。
ワールドチャンピオンシップモードは1992年の天候も再現されていて、”たられば”の世界を自分の腕で作り上げられるようになっています。
これは大抵のF1ゲームについている機能です。
レース中の画面はラスタースクロール(ラインスクロール)によって、道が表現されています。
今はすっかりポリゴンを見慣れたので、ちょっと苦しい画面です。アウトランなどのゲームなら問題ないですが、シミュレータ的な意味合いを持たそうとしたゲームではラスタースクロールはつらいです。
それでも、ドライバービューで描かれたゲーム画面は綺麗です。ドライバーの腕の動きも表現されているし、バックミラーもそれらしく映ります。
ここら辺はさすが技術力には定評のあるズームだと思います。
ただ、一部に中途半端に使われているポリゴンが気になります。コース際の壁もスプライトで表現しても良かったと思いますし、ピットストップ時のポリゴンは意味がないです。
バーチャレーシングを意識したのでしょうか?
高い技術力とこだわりを見せてくれた作品だとは思いますが、逆にラスタースクロールのレースゲームの限界を感じさせるものだったとも思います。

○パッケージ
パッケージパッケージ

○ゲーム画面

ゲーム画面1ゲーム画面。観覧車も回っている。
ゲーム画面2データベース画面。今は亡きセナもいる。

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