生中継68

1991年、野球、コナミ

○ストーリー

野球ゲームですから特にないです。

○ゲーム内容、感想

「パロディウスだ!」に続くコナミのX68Kソフト第2弾として発売されたX68Kオリジナルの野球ゲームです。選手はファミスタのようなデフォルメ体型ではなく、リアル系でした。当時、活躍していた野茂のトルネード投法が再現されていて、タイトルデモにも使われていました。やはり、あれだけの特徴ある選手は珍しいですから他の野球ゲームでも野茂だけは特別扱いという流れがありました。
システム自体はファミスタと大差なく違和感無くプレイできました。(コナミだから激ペナと同じと言うべきかな?)ただ、選手が小さく見にくい、動きが妙に速いというちょっとした欠点はありました。
で、このゲーム最大の特徴はバッティングシステムです。打者のヒッティングコースを示すヒッティングスコープを動かして、ピッチャーが狙っているポイントに合わせてバットを振るというシステムです。今では「実況パワフルプロ野球」シリーズで定着していますが、このシステムは「生中継68」が初めてだったと思います。
これはピッチャーの配球の読みの楽しさやバッターの能力、特徴を表現できる画期的なシステムでした。
サウンド面もX68らしく、バッターのアナウンス、ファールボールの注意をうながすアナウンスなどのウグイス嬢の声はADPCMで再現されていましたし、BGM、観客の声も臨場感のあるものでした。
チーム、球場を決める際には新聞のテレビ欄のような表示方法であったり、試合後の結果を知らせるニュースの解説者、アナウンサーを決めるなど試合中はもちろん、それ以外の部分でもテレビ中継を意識した作りになっていました。やはりこのゲームの流れで、「実況パワフルプロ野球」シリーズは生まれたのでしょう。
ただ残念だったのは選手や球場の名前が実名では無かったことです。

↓パッケージ
パッケージ表 パッケージ裏

○画面写真

東京ドームでの試合開始
ヒッティングスコープで球を狙う。
内野にボールが飛んだときの図

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