HYDLIDE

1984年、ARPG、T&ESOFT

○ストーリー

この伝説は、今私たちが住んでいる世界とはまったく別の世界での物語です。ここは妖精のすむ国フェアリーランド。
そこは、王様の住んでいる宮殿を中心に広がっている、緑の美しい平和な王国でした。この宮殿には3種類の不思議な宝石がまつられており、その宝石によって王国の平和は保たれていたのです。
人間と妖精はこの世界でお互いに共存し、助け合いながら仲良く暮らしていました。ところがある日悪心を起こした人間によって宝石のひとつが盗まれてしまったのです。数が足りなくなってしまった宝石はその輝きが鈍くなってしまい、ついに宝石によって封印されていた神話伝説最強といわれるバラリスが目覚めてしまったのです。
バラリスの魔力によって残りの宝石もいずこかへと飛ばされてしまい、平和であったフェアリーランドも崩壊してしまいました。王国のプリンセス、アンもバラリスの魔力によって妖精にされて、いなくなってしまいました。
王国を崩壊させたバラリスは、国のあちこちに怪物を放ち、人々の心を恐怖と絶望が支配したのです。
そこへ一人の勇敢な若者が王国の復興を願って立ち上がりました。彼の名はジム。ジムは人々の希望を一身に背負い、たったひとりで怪物に挑戦していったのです。

○内容、感想

私が持っていた「ハイドライド」は雑誌「MSX・FAN」の付録ディスクについていた物なので「パッケージ」が無く、ここで紹介できずにいましたが、来栖さんから、パッケージ写真を提供して頂けたので、紹介します。
この「ハイドライド」はパソコンゲーム界に革命をもたらした名作です。単純でわかりやすい操作性、高いアクション性、美しく変化に富んだグラフィック、様々な謎、どれを取ってもすばらしい完成度でした。
テンキーでジム君を動かして、敵を追いかけ回してチクチクつつき、ダメージを受けたら安全なところでじっとして休む。この基本動作が楽しかったです。キャラクタもうまくデフォルメされた親しみやすいもので、敵もファンタジーらしいキャラだったのが良かったと思います。(「足」や「タモリ」ではちょっと気分がねぇ・・・)
当時は「ドラゴンスレイヤー」「カレイジアスペルセウス」といった似た感じのゲームもありましたが、ハイドライドは頭一つ抜けていたと思います。(「ドラスレ」も十分にすばらしいゲームですが。)
この作品と「ブラックオニキス」が日本でのRPG人気を作り出したと言えるでしょう。
ナムコの「ドルアーガの塔」の影響を多分に受けているとは思いますが、舞台を外に設定し、美しい自然を描いたグラフィックがあったからこそ、あれだけの人気が出たと思います。
かく言う私も「ベーマガ」の広告で画面写真を見て”一目惚れ”しました。そこでX1を持っていた友人に勧めました。彼が買ってからは、ほんとによく遊びに行っていました。初めてバラリスを倒した時の感動は今でも覚えていますし、何度クリアしても飽きませんでした。
特に「X1版」だったというのが大きかったと思います。他機種版(P6mkII、MSX、MSX2、FM)も遊びましたし、面白かったですが、やはりX1版が一番です。美しい海岸線と4方向スクロールは当時のパソコンゲームとは思えない美しさです。
最近、復刻版がウィンドウズで発売されましたがX1版でなかったのが残念です。
と、持っていないX1版のことばかり書いてしまいました・・・
私が所有しているMSX2版も256色で描かれたグラフィックが綺麗です。

攻略はこちらです。

↓パッケージです。(来栖さんに提供して頂きました。)

パッケージ

戻る