DRAGON SPIRIT

1987年、SHT、電波新聞社

TITLE

○ストーリー

青龍伝説 Legend of Blue Dragon

神々の時代−悪の限りをつくしていた魔神ザウエルは、太陽神アーリアと聖霊ブルードラゴンとの戦いに敗れ、氷河地帯の漆黒の闇深く閉じこめられた。
人々はその恩恵に感謝し平和に暮らしていたのだが・・・。時は流れ、いつしかその”神話”は人々の記憶から完全に消えかけていた。
折しもミッドガルド王国の王女アリーシャの誕生祭。人々の興奮が最高潮に達したちょうどその時、突然太陽は光を失い、空は闇に包まれてしまった。−ザウエルが”復活”したのだ!!
そして、ザウエルによってかえられた魔物達の手でアリーシャは連れ去られてしまった。
混乱の中、一人冷静であった国境守備隊長アムルは、ある晩、太陽神アーリアの声を聞いた。
「アムルよ!アリーシャを救えるのはブルードラゴンの魂を受け継ぐおまえだけです。明日の朝、陽が昇る丘に立ち、先祖から伝わる聖剣を点に差し上げるのです。」
かくして勇者アムルはブルードラゴンに姿を変え、アリーシャを救い出すために翔び立ったのである。

○内容、感想

ナムコの名作ファンタジーシューティングゲームです。その世界観、ストーリー、そしてそれらに合った、バラエティーに富んだステージ構成、敵のデザイン、そしてBGMが特徴的でした。普通、シューティングゲームはストーリーなんかはどうでも良くて、エンディングも特に感動的というようなことはありませんでしたが、このドラスピはさらわれた姫を救うという極めて王道なストーリーではあるもののストーリーがきちんとしていたので、エンディングを迎えたときはかなり感動しました。エンディングのBGMが素晴らしかったというのもあるかもしれないですけど。
BGMはどの面のものも良かったですが、特に1,2,3面のBGMは人気があったのではないでしょうか。私は3面のBGMが一番好きで、X68000を買う前はFM77AVのFM音源で再現しようとしてました。(結局どうもいまいちでしたが。)
さて、このX68000版は電波の移植技術の高さを示す素晴らしい完成度でした。グラフィック、動きも完璧だったと思っています。BGMもアーケードもX68000も同じYM2151を使っているので、まったくそのままでした。
ドラスピには自分の移動速度が遅くて一発死にのオールドタイプと後に出回った自分の移動が速くて、ライフ制になっているニュータイプとがあるのですが、そのどちらも再現されていました。あとはディスプレイを縦置きする事によって可能になる縦画面モードには電波のこだわりを感じました。
今はプレイステーションでナムコミュージアムが出ているので、多くのナムコのゲームを遊ぶことが出来ますが(ベラボーマンとフェリオスが無いのが気に入らないですけど)、当時は電波が移植してくれたX68000用のナムコのゲームは貴重だったと思います。
ところでナムコはこういったファンタジーシューティングはもう作ってくれないのでしょうか?ドラスピの続編のドラゴンセイバーやデモが恥ずかしい(XEXEXよりはましだけど)フェリオスもかなり好きだったんですけどねぇ。

 ↓パッケージです。
表 裏

○画面写真

画面1飛び立つブルードラゴン
1面1面、地上から飛び上がるモモンガ(?)
3面伸びるツタがいやらしい3面、BGMがすごく良い。

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