Dragon Slayer 英雄伝説

1990年、RPG、ファルコム

○ストーリー

はるか昔、いや、もしかしたら遠い未来のことかもしれない。
とにかく言えることは、「イセルハーサ」と呼ばれる。豊かな自然に恵まれた世界があり、そこに自然の恩恵を受けながら生活する人々が住んでいるということだけだった。
大小いくつもの島々、島大陸、そしてそれらをとりまく青く美しい海によって形成される世界にはファーレーン、ウォンリーク、ラヌーラ、ソルディス、モレストンの5つの国があった。

イセルハーサのほぼ中央に位置するロンウォール島と、それよりはるかに小さいサーアイス島から成るファーレーン王国は、国土が狭いこともあって、これといった特産物のない貧しい国だった。しかし、そこに住む人々は少々の貧しい生活をものともせず、心優しきアスエル王の統治のもと、平和な日々を過ごしていた。

ところがある晩、予告なしの異変が首都ルディアを襲った。

モンスターたちが大挙して城に攻め込んできたのだ。
突然の夜襲の上、なぜか城門のかんぬきが外されていたため、モンスターたちはたやすく城内に侵入、兵士たちと戦闘になる。今までモンスターなど見たこともない兵士たちは、驚きとまどい、しばらく混戦状態が続く。
しかし、夜が明けるころにはモンスターの勢力が衰えはじめ、ついには追い払われてしまう。
重大な危機を脱し、人々は歓喜するが、それはすぐにおさまってしまう。国王アスエルがモンスターに殺害されたと知らされたからである。

この時、世継ぎのセリオス王子は、わずか6歳。
ただ一人アスエル王の最期をみとったという側近のアクダムは王から摂政に任ぜられたといい、セリオス王子が16歳の誕生日に王位継承するまでファーレーンの政務を行うと宣言する。

そして王子は、王位継承の時まで、サースアイ島のエルアスタの町で養育されることになった。

          それから約10年の歳月が流れた。

○内容、感想

ファルコムが作った「ドラクエ」です。以上。

というのも何なので少し、書きます。ファルコムの「イース」からの優しい路線のRPGです。ファルコムだけあって、絵は綺麗、音楽も良い、シナリオも悪くない、バランスも良い、オートバトルも使いやすいと文句をつけるところは無いのですが、何か物足りません。あまり記憶に残らない作品です。人によっては好きだという人もいるでしょうが、私はいまいちでした。
ドラゴンスレイヤーシリーズは「ソーサリアン」で終わったんだと感じました。このゲームがもし他のメーカーから発売されていたら素直に面白かったと言えたと思うのですが、あのファルコムで毎回異なるシステムで楽しませてくれたドラゴンスレイヤーシリーズというのがひっかかってしまいました。「ザナドゥ」「ソーサリアン」で楽しみ、苦しんだことを考えてしまうと、あまりに無難にまとまりすぎているのが残念でした。ARPGではないのも私にとってはマイナスでした。
やはり、シリーズものの苦しみというものがあると思います。その代表が「イースIII」です。それ単体でみれば十分に合格点を付けられる作品なのに、シリーズ物で前の思い入れがあるから、評価が下がってしまうということです。
なんか文句ばかり書いてしまいましたが、この作品は絶対に悪い出来ではありません。MSX2版も快適な速度で動きましたし、グラフィックも綺麗で素晴らしい完成度でした。

↓パッケージです。

パッケージ表 パッケージ裏

○画面写真

OPデモの1シーン
移動シーン
戦闘シーン、ラスボスです。

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