198?年、ACT、電波新聞社
舞台は、ローレンス王国。まだ森や山の精霊達が人間達と共存していた頃−ローレンス王国という美しい国にクロービスという一人の若者がいた。彼は王国の親衛隊長(セリアズ)の息子でありながら乱暴者でケンカの絶えない日々を送っていた。父は見るに見かねてクロービスを勘当し、クロービスはあてのない一人旅に出たのであった。
それから数年後。ローレンス王国に天地を揺るがすほどの危機が迫ってきた。ローレンス王国にほど近い山頂。そこに住む一匹のドラゴンが嵐の神に対して謀反を企て、戦いを挑んだ。が、嵐の神に勝つのは無理な話で瞬時に敗れ去ったドラゴンは二度と天上界に入ることを禁じられ、下界に追放されてしまった。
地上に落とされたドラゴンは悪の化身と化し、悪の限りを尽くした。このドラゴンの出現によって人間と精霊のバランスが崩れ、ドラゴンを中心とした悪霊達の軍団ができあがり、人間達を脅かし始めたのだ。一大勢力を築いたドラゴンは世界で最も美しいと言われるローレンス王国を掌中に納め、愛と平和に満ちた国を破壊する事を目的とした。
ローレンス王国に現れたドラゴンはかつてクロービスも憧れた王女セリアをさらい、ローレンス王国を引き渡すことを要求した。一瞬のうちにローレンス王国は混乱に陥った。その噂はあっという間に世界中に広がり旅を続けるクロービスの元にも届いた。
王女セリアの一大事に王国に戻ったクロービスの姿を見て国中の人々は自分の目を疑った。クロービスは乱暴者どころか正義感の強い立派な若者になって帰ってきたのだ。
国民の運命を一身に背負ったクロービスは、一本の剣を携えて、ドラゴンバスターとして、正義の戦いに旅立っていった。
ナムコの1985年のアーケードゲームの移植です。サイドビューのアクションゲームです。4方向レバーで主人公クロービスを動かし、剣ボタン、ファイアーボールボタンで攻撃です。同じ方向に2回レバーを入れると走ることができ、レバーを横からすぐ上に入れると斜めジャンプ、上に2回レバーを入れると2段ジャンプができます。ジャンプ中にレバーを下に入れて剣を振ると「かぶと割り」、2段ジャンプからレバー下で剣を振ると「垂直斬り」ができます。このようなテクニックを駆使して雑魚、部屋を守るルームガーター、ドラゴンを倒していきます。当時にしては大きなキャラクターと細かい動きが印象的でした。
私はこのファンタジックな世界観とキャラの動き、特にドラゴンの動きと、クロービスのかぶと割りが好きでした。しかし、なんで4方向レバーだったのでしょうか?8方向レバーにしてくれれば斜めジャンプも簡単で良いと思うのですけど。
FM77AV版は色数が多く使えることもあって、アーケード版に対して見劣りしないグラフィックでしたし、操作感覚もきちんと移植されていました。
ファミコン版もあったのですが、あちらはかなり別物になっていて、私はクソゲーだと思います。
↓パッケージです。