A−JAX

1989年、SHT、コナミ

○ストーリー

西暦2007年、人類は全面戦争に突入した。
核保有超大国とエイリアン軍団が手を結び、宇宙国家を築こうというのだ。
何故、この様な事態が起こったのか?
突如、地球外生物による侵略を受け、超大国側は、降伏宣言を発表。
それを最後に各国との通信全てを打ち切ってしまった。
予想もつかぬ地球外生物の力、そして核兵器。
最悪の事態を向かえ国連は、ついに最終命令を下した。
「A−JAX出撃した!」
A−JAXとは特殊戦闘部隊のコードネームだ。
今、刻々とカウントダウンが迫る。
地球存亡を賭けて、戦え!A−JAX!!

○内容&感想

1987年に発売されたコナミのアーケードゲームの移植版です。もとは画像の拡大縮小回転機能を実現するための専用チップを積んでいます。
それを生かした(無理矢理使った)ゲーム内容のシューティングゲームです。奇数面はゼビウスタイプの2Dシューティング、偶数面は拡大縮小回転機能を使った3Dシューティングになっています。2D面は普通に遊べるのですが、3D面は面白かったかと言われるとちょっと疑問な感じもしました。
また、BGMも特徴的でした。オーケストラヒットをガンガンに使った派手なBGMは当時かなりのインパクトがありました。パソコンのFM音源で似せて作ろうと思ってもなかなか出ない音でした。
(そういえばX68K版のボスコニアンもかなりオーケストラヒットを多用したBGMでしたね。)
 さて、X68K版ですが、当然、X68KにスプライトやBGの拡大縮小回転機能なんてありませんから、ソフトでそれらを実現しています。その再現度はかなりのものだったと思います。BGMもADPCMのおかげでかなりそっくりに鳴っていました。
当時はその出来にX68Kってここまで出来るのかと感動したのを覚えています。
全体的に見て、かなりの移植作品だと言えると思いますが、問題点も少々ありました。
まず、気になるのは読み込みの長さです。拡縮回転のためのキャラを計算しているというのもあるかもしれませんが、各面の間の読み込みがえらく長いです。一瞬バグったかと疑ってしまいたくなります。
あと、元が縦画面のものを無理矢理横画面にしているので、自機の位置に合わせて画面がちょっと縦にスクロールするようになっていました。そのせいで弾避けなどがやりにくい場面があり、ちょっと操作感を悪くしていました。
かと言ってドラゴンスピリットみたいに縦に潰れた画面にしたりするのも雰囲気が損なわれる部分もあるでしょうし、仕方のない選択だったかと言う気もします。
いずれにしろ、この作品はX68Kのポテンシャルの高さを示すものでした。

パッケージ
パッケージ裏パッケージ表

○画面写真

2Dシーン、トム・タイガーで戦う
3Dシーン、ジェリー・マウスで突っ込む

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