日立 MB−S1

写真1写真2
我が家のS1です。MB−S1/20+フロッピーディスクドライブ(MP−3560)+カセットレコーダー(TRQ−1500)です。

○スペック
CPU 68B09E(2MHz/1MHz)
RAM VRAM 48k RAM 48k
IG 6k テキストRAM 4k
アドレス空間 1Mバイト
ROM L3BASIC 24k S1BASIC 64k
キャラクタジェネレーター 8k
漢字ROM(20,40,15,45のみ) JIS第1水準
漢字2965種+非漢字453種
テキスト表示 80x25 / 40x25
グラフィック表示 320x200(8色) / 640x200(8色)
640x400(モノクロ)
サウンド PSG 3重和音8オクターブ
発売時期 1984年5月

IG=イメージジェネレーター、いわゆるPCG

○S1シリーズ全機種紹介
モデル10 ベーシックモデル \128000
モデル20 漢字ROM搭載 \178000
モデル30 1Mバイトフロッピードライブ1基搭載 \198000
モデル40 1Mバイトフロッピードライブ2基、漢字ROM搭載 \298000
モデル10AV スーパーインポーズ、6和音サウンド、ジョイスティックインターフェイス搭載 \178000
モデル15 モデル20+通信ソフト内蔵 \148000
モデル45 モデル40+通信ソフト内蔵 \298000

 映像で紹介

○カタログ各種
 新商品ニュース 内容
 モデル10/20
 モデル30/40
 モデル10AV
 モデル15/45
 総合1
 総合2

○解説と感想

 このMB−S1は日立がベーシックマスターLEVEL3マーク5の後継機種として発売したマシンです。そのため、Aモード(S1)とBモード(L3)の2つのモードがあり過去のソフトも動くようになっていました。
スペックはなかなかのものでした。究極の8ビットCPUと呼ばれたモトローラの68B09Eを搭載し、640x200ドットでの8色グラフィック、IG(Image Generater)というPCG機能(Programable Character Generater、テキストの文字を自由に書き換えられる。)を搭載しているなど、FM7(CPU)+X1(PCG)と言った感じでした。特にグラフィックに力を入れていたらしく描画スピードはかなりのものでした。デモを見るとその実力を知ることができます。(当時は各機種ごとに特徴あるデモがあり店頭で良く流されていました。)
テキスト描画も高速でIGを使うことによって簡単に高速移動をする大きなキャラクターを作ることが可能でした。
BASICも使いやすく、気軽にプログラミングを楽しめました。そのためかベーマガ(マイコンBASICマガジン)に載ったプログラムも高度なものがありました。
しかし、日立の宣伝が悪かったのかこのマシンはあまり売れませんでした。たしかに値段が他機種に比べて高い、デザインがちょっとダサい。などの欠点はありました。が、発売当時、性能面では他機種に劣ることはなく、むしろ勝っている部分もあっただけに残念です。
おかげでゲームもあまり発売されず、悔しい思いをしたものでした。
しかし、私としてははじめて買った(買ってもらった)マシンなので思い出深く、好きなマシンです。




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