○スペック
CPU |
Z-80A相当(3.579545MHz) R800(28.636360MHz) |
メモリ |
ROM 80KB(漢字BASIC) 64KB(DISK BASIC) 16KB(拡張 BASIC) 256KB(フォント) 512KB(辞書) 608KB(ワープロ) メインRAM 256KB ビデオRAM 128KB S-RAM 16KB |
映像関係 |
文字数 32x25,40x25,80x25 ドット数 256x192,256x212 512x212 表示色 512色中16色 256色 19268色(自然画表示) |
音声関係 |
PSG AY-3-8910A相当 FM音源 YM2413相当 PCM 8bit 1ch |
○解説と感想
1990年に松下電器から発売された、MSXシリーズの最上位機種です。
一番の特徴は16ビットCPU、R800を搭載することによって高速モードがついたことです。
ただ、この高速モードはすべてのソフトが高速で動作するわけではなく、対応と謳っている物だけでした。私がもっている中では、「ソーサリアン」「サーク ガゼルの塔」「プリンセスメーカー」「FRAY」がそうでした。
ですが、この高速モードもそんなに速いわけではないですし、フロッピーディスクの読み書きなどはあまり速くなりませんでした。
またPCM音源を搭載していたのでしゃべるソフトもありました。「プリンセスメーカー」はOPデモでしゃべりましたし、「FRAY」はそのためにMSX2用とターボR用が別パッケージになっていてディスクが一枚多くなっていました。
私がもっているのは初代ターボR、FS−A1STですが、後にMIDI端子を付けて、メインメモリを512KBに増設したFS−A1GTも発売されました。
MSX,MSX2,MSX2+のすべてのソフトが使えるという点で非常に遊べましたが、8ビット機が消えゆく中で生まれた中途半端なマシンだったという感は拭えないと思います。
私がこのターボRを買ったのは、「ソーサリアン」が原因です。はじめはMSX2でやっていたのですが、あまりの遅さに耐えきれず展示品限りで売っていたターボRを買ってしまいました。おかげで「ソーサリアン」は大分快適になりましたし、「ガゼルの塔」や「FRAY」も楽しめたので良かったと思います。