ジャイアント馬場お別れの会「ありがとう」に行った一日

 4月17日(土)は1月31日にお亡くなりになったジャイアント馬場選手(享年61歳)の本葬にあたる お別れの会「ありがとう」 が日本武道館で執り行われました。
スケジュールは午前10時〜午後3時、記帳、正午〜午後1時セレモニー(先着1000名のみ入場可能)、午後1時から献花となっていました。
 全日本プロレスファンとしては行かないわけにはいきません。できればセレモニーを見たいとは思いましたが先着1000名なので無理そうですから、それはあきらめて、記帳が始まる10時頃に武道館に着くように家を出ました。

 九段下の駅にちょうど10時頃着きました。が、花を買っていなかったのでどこかで購入せねばと思い、とりあえず店がありそうな方に行くために武道館とは逆方向に坂を下っていきました。すると、交差点に交番があったので、花屋が無いかを訪ねるとすでに多くの人に聞かれているらしく、前の人についていくように言われてしまいました。少し歩くとホテルがあり、その中に花屋があり、白い花はもう売り切れてしまっていましたが、なんとかそこで花束を購入し武道館に向かいました。

 記帳をするべく、係員の指示に従い行列の最後尾を目指しましたが、その行列が長い・・・、そしてその行列に並びましたが、記帳をするまでは思ったほどの時間はかからず、30分程度で記帳をすることができました。記帳の仕方も早く終わるように考えられていて、一人一人に住所と名前を書くカードが渡されそれに記入するという方法でした。

 記帳をすませ、次は入場のための行列に並びました。で、この行列がホントに長い。春爛漫の北の丸公園の中を濃いぃ行列が延々と続きます。おいおいどこまで続くんだよと思いながら歩いていくと、階段をおり門の外まで行ってしまいました。で、しばらく並んでいると、12時前になり、セレモニーに参加できる1000名の入場が始まったらしく、ある程度進み、公園の中程で待つことになりました。
セレモニーは正午から1時までの予定だったので、係員が1時ごろには列の移動があるはずですので、どこかに行かれる場合は1時までにお戻り下さい。とアナウンスしていました。まわりの人たちの多くは連れが居たので、代わる代わる昼飯を買いに行ったりしていましたが、私はひとりだったので、そこで待つことにしました。
で、1時になり、そろそろ動き出すかと思ったら係員がセレモニーが長引いているのでもうしばらくそのままお待ち下さいと言うではないですか、それで結局1時40分くらいまではそのままでした。朝起きてから、朝飯代わりのカロリーメイトしか食べていなかったので、「腹が減ったなぁ」と思っていたら、ここにくるこになっていた会社の先輩から電話があり、何か食べるものを買っていこうか、と言ってくれたので、「助かった〜」と思い、お願いしました。

列が動き出すと、比較的すんなりと武道館に近づいて行きました。武道館が目に前に迫ってくると、「おお武道館だよ」と2時間半ぶりに見た武道館にホッしました。かくして、武道館に入るとあの狭い武道館の通路はぎゅうぎゅう詰めでした。階段をおり、ついにアリーナに入ることが出来ました。すると、改めて人の多さに驚きました。

 アリーナの正面にはリングと、大きな馬場さんの遺影がありました。
列の前から数十人ごとにリングの周りに行き、花を供え、手を合わせて思い思いに馬場さんを偲んでしました。私も正面から花を供えた後、ちょっと横にまわって「ありがとうございました。」という気持ちを込めて手を合わせました。リングの上はすでに花束や供物でいっぱいでした。写真を撮るのは構わないですが、ニコニコしながら両手を上げていたり、「アッポー」といった感じのポーズをしながら写真を撮っている人がいたのには、ちょっとムッときました。
退場するところには元子夫人をはじめとして、三沢、川田、田上、小橋、秋山ら全日本の選手たちが並んでいて、退場していく人一人一人に会釈をしてくれていました。人生や素顔のハヤブサもいたそうです。

 出口では、2枚のポストカードと元子夫人からのメッセージの入った封筒をもらい武道館を出ました。ポストカードの1枚は5/2の東京ドーム大会「ジャイアント馬場引退記念興行」のポスター、は、馬場さんが元子夫人のお兄さんを励ますために描いた油絵の図柄でした。元子夫人のメッセージにあった通り、何かがあったときにはこの絵を見て元気や勇気を出したいと思います。

 武道館を出た時間は時間は2時半過ぎくらいだったと思います。それからは先輩方と会って、食べ物をもらい、献花が終わるのを外で待っていました。で、結局、武道館を後にしたのは4時前でした。
場内での献花の受付は3時で終わってしまったので、外にも遺影が置かれ、それ以降に来た人はそこに花を供えていました。

 10時頃に着いて、出たのが4時前ということで、五時間以上は武道館および北の丸公園にいたことになります。確かに疲れましたが、やはり行って良かったとつくづく感じました。

 ニュースによると約2万8千人の人が訪れたそうです。早い人は、前日のチャンピオンカーニバル決勝が終わってからそのまま並んだ人もいたそうです。本当に多くの人が馬場さんを愛し、その死を大きな事として捕らえていたのだと言うことを再認識しました。
馬場さんのプロレスである全日本プロレス、馬場さんのプロレスに対する思い、姿勢、テレビなどを通じて感じた馬場さんの人柄、すべてが好きでした。馬場さんが全盛のころのプロレスは見ていませんが、「明るく、楽しい」部分を受け持っていた晩年の馬場さんのプロレスは楽しませて頂きました。全日本プロレスのファンで良かったと思うし、これからもずっと全日本プロレスを見ていきたいと思います。

引退試合を楽しみにして東京ドームに行きます。

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