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ユビキタスとはラテン語で「いたるところに存在する(遍在)」という意味。携帯電話や家電製品などで使用されているOSの[TRON]を開発した坂村 健 氏(東大大学院情報学環教授)によると、『近代ラテン語をベースにした宗教用語で「神はどこにでもいる」という意味』だという。
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したがって[ユビキタス社会]とは、インターネットなどの情報ネットワークに、[いつでも]、[どこでも]、[だれでも]アクセスできる環境を指し、二〇〇五年から二〇二〇年にかけて実現すると言われる。
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ユビキタスが普及すると、場所にとらわれない働き方や娯楽が実現出来るようになる。「ユビキタス・コンピューティング」、「ユビキタス・ネットワーク社会」のようにも使われ、「パーバシブ(pervasive)・コンピューティング」ということもある。
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ユビキタス・コンピューティングは、大型メインコンピューター(複数で一台を使用→IT第一の波)、パソコン(一人一台→IT第二の波)、に続く、一人が複数のコンピュータを使うIT第三の波と定義づけられる。
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[いつでも]は、最近急速な普及を遂げている「ブロードバンド」による[高速・大容量・常時・定額]接続で実現しつつある。
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[どこでも]は、携帯電話に代表される[モバイル通信]であり、首都圏で広がりつつある[無線LAN]も貢献する。
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また、現在のインターネットの接続規約(IPv4)では約43億個のアドレスしかなく、一人が複数の端末を使うようになると不足するので、IPv4の4乗個と、ほぼ無限のアドレスを持つIPv6の導入が予定されている。
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[だれでも]が、今後の課題である。高齢者・子供・身障者を含めた誰でもが簡単にITを使えるような仕組みが大切になる。この仕組みを実現させる力強い味方が最近登場した。[無線ICタグ]である。IC(集積回路)チップとアンテナで構成され、チップには個体を識別可能なID番号などを蓄積できる。チップ自体は、小さいものはわずか0.数ミリ角で、タグ(荷札)全体で2.5ミリ角の超小型品もある。バーコードよりもはるかに多くの情報書き込みが可能で、非接触での読み込みが出来、外部の読みとり装置が発した電波をアンテナで受け、電磁誘導で自家発電してチップ内情報を無線発信する優れもの。様々な分野への応用が期待されている。コンピューターだけでなく、あらゆる機器、部品、消費財にこのタグを埋め込むと、すべてにIDを付けてネットワーク化することが出来る。素材にタグが付いていれば、素材の素性が分かり、リサイクルのための分別が容易になる訳である。
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です。