- 名前は「電池」だが、ガスで稼働させる小型の「発電機」。その原理は、簡単である。皆さんも小中学校で実験した「水の電気分解」の反応を逆に利用するのである。水素と酸素を化合させると、水が出来ると同時に電気が発生する。この電気を自動車のモーターに利用すれば、ガソリンは不要となり、走行用の蓄電池も要らない上、非常に低レベルな排ガスで走行できる。
- 燃料電池の特徴は、「排ガスがクリーン」・「発電効率が高い」・「騒音が出ない」などで、環境の時代にマッチした革新的技術である。
- また、住宅・工場・オフィスに燃料電池が普及すれば、理論上、電力会社からの送電線が不要になり、送電ロス・電波障害もなくなってしまうのである。さらに、発電時の熱を給湯用や床暖房に利用することで、エネルギー効率も高まるのだ。
- 燃料は水素であり、あらゆる有機化合物の中に含まれている。日本近海の海底に眠っている《メタンハイドレート》は、メタンガスと水が結合してシャーベット状になったもので、現在日本で消費される天然ガスの約百年分の埋蔵量が見込まれている。水素含有率の高い原料であり、日本にとって貴重な資源となるものと見られている。
- 燃料電池の開発状況だが、既に商品化されているものもある。東京ガスが実用化した燃料電池システムが、ホテルやオフィスビルに数十台納入されている(燃料電池はドイツのシーメンス社製)。まだ1kw当たり45万円と原発並の高いコストだが、ダイムラー・クライスラー社が自動車用に試作した燃料電池では、50kw当たり420万円(1kw当たり8.4 万円)を実現している(現在の原発の建設費は1kw当たり30〜40万円)。試作段階で既に原発よりもコストが低いが、今後のコストダウンを考えると、原発建設コストの数十分の一となる可能性が非常に高い。
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