書 名 | 出 版 社 | 書 評 |
---|---|---|
出 版 日 | ||
価 格 | ||
剣 に 賭 け る |
幻 冬 舎 文 庫 |
万延元年三月三日。銃声を合図に侍達が駕籠の中に切り込んだ。──反政府主義者の弾圧を行った大老、井伊直弼を襲撃する水戸藩士は、眼も開けていられない降雪のなかで、猛牛さながらに突進を繰り返した。道場剣法とは違う斬り合いの苛酷さを描いた「桜田門外の血闘」など、命のやりとりに身をさらした剣士達の潔い覚悟を描いた士道小説集。 天吹(てんぷく)・睡り猫・桜田門外の血闘・桜田門外.一の太刀──森五六郎・道場剣法・血戦・小太刀の冴え・真田ひも の八編を収録。 |
97/04/25 | ||
480 | ||
千葉周作(上巻 ・下巻) (初出 1988/8 講談社) |
角 川 文 庫 |
上巻: 陸前の生家で北辰夢想流を学んだ周作は、幼時より剣術の希有な才能を見せていた。文化六(1809)年、周作は千葉家の期待を一身に集め、一六歳で松戸宿にある一刀流浅利又七郎の道場に入門。天性の剣筋と不眠不休の荒稽古で頭角をあらわす周作に、師の姪の綾が密かに想いを寄せる。ほどなく相思の間柄になるが、剣術の奥義をきわめるためには、諸国の道場を巡り、死に物狂いで他流試合の数をこなさなくてはならない。悲愴な想いで周作は、綾のいる江戸を後にするが...。津本剣豪小説の代表作。 下巻: 江戸に帰った周作は、文政二(1819)年、免許皆伝を許された。綾を娶り、浅利道場の後継者となるべき将来は約束されていた。だが流儀の改革を訴える周作と旧套を墨守しようとする又七郎との間には、容易に埋まらない溝があった。周作は養父の罵声を背に浴び、綾とともに浅利家を出た。安穏な生活を捨て、一貧士として北辰一刀流の道場創設を目指す周作。しかしその行手には幾多の試練が待ち受けていた。江戸随一の剣士と謳われた周作の生涯を描く、剣豪小説の名作! |
98/09/25 | ||
1040 | ||
波 上 の 館 (1994/4 中央公論社刊) |
中 公 文 庫 |
幕末期、海外諸国と大胆に交易を行い、巨大な富を築きながら、政争に巻き込まれ獄中で死を迎えた男──銭屋五兵衛。 果断にして機略に富む加賀の豪商の悲劇を、雄大なスケールで描く歴史長編。 |
1999/1/18 | ||
660 |