書 名 | 出 版 社 | 書 評 |
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出 版 日 | ||
価 格 | ||
愛 ・ 軽 井 沢 |
徳 間 文 庫 | 処女作で文学新人賞に輝華々しいデビューを飾ったものの、次作が書けず焦燥感に駆られた秋川久生はルポライター寺島遼子との同棲生活をうち切り、スペインに旅立った。そんなある日、夕景のアルハンブラ宮殿で小西景子と知り合い一夜を共にするが翌朝、景子は姿を消していた。帰国し、新しい女性との交際を深めつつあった秋川は、軽井沢で、今は人妻となった景子と再会を果たす・・・・。長編恋愛小説。 |
99/06/15 | ||
600 | ||
悪 の 公 式 |
集 英 社 文 庫 | 戦前の香港で、現地人を日本人に仕立て上げた上、多額の生命保険金を掛け、麻薬と女で攻め殺した赤石定造。詐取した保険金を基に会社を興し、数十年後、「K・K赤石」は大きく成長した。その伝統の「悪の商法」は、息子の竜夫に引き継がれ、弱者の犠牲の上に繁栄を築くが...。 |
1999/12/20 | ||
650 | ||
悪 魔 祓 い |
角 川 文 庫 |
不況期の業界で各社が減産体制に移行する中で、ただ一社強気な経営を押し通し経営危機に陥った静岡製紙。銀行から派遣された切れ者役員と現経営陣一族との内紛は、ドロ沼化する......。 同族企業のひずみが生み出した、銀行対一族の葛藤を描く長編企業小説の傑作。モデルとなった製紙会社は実在するが、本書は、「事実」を越えた「真実」を語る著者の独自性による創作であると言えよう。 |
95/04/10 | ||
610 | ||
悪 名 集 団 |
勁 文 社 | 企業暗部に巣くう総会屋....そのアウトローな実像を赤裸々に描く異色長編。主人公の駆け出しの総会屋九島喬司が、元老支配の旧勢力に真っ向から挑戦し、新しい時代を作り出していく手口が見事に描かれている。 |
98/03/15 | ||
560 | ||
宴(うたげ)か な |
光 文 社 文 庫 |
スーパー・ゼネコン小松組。その下請け業者・高村工務店社長の高村敏之は、会長に直訴した。今になって切り捨てるなどと言われる理由などない。 あの「宴」の時代は去っていった。残ったのは家庭の崩壊、虚栄のハワイの別荘、複数の女たちとの関係、そして会社の危機。日本経済のからくりを鋭いメスで解剖し、バブル時代の本質を抉り取った力作。 |
97/07/20 | ||
590 | ||
器 に 非 ず |
集 英 社 文 庫 | エンジン開発に心血を注ぐ五十島繁哉と、会社経営の実務に辣腕を振るう、神山竜男の運命的な出会い。この二人の男を軸に「本州モーターズ」は、小さなオートバイのメーカーから、世界的に有名な自動車会社へと飛躍する。だが、企業理念の差異、感情の行き違いから五十島と神山との間には、越えがたい溝が出来る・・・・・企業の”虚”と”実”、経営者たちの夢を描いた長編。モデルはいうまでもなく、本田宗一郎と、その盟友藤沢武夫である。しかし、著者はこの二人の「神話」に引きずられず、「永遠にどでかい夢喰い人間」であった五十島に企業の”実”を見、企業の利と個の蓄財を追ってついにその”実”を理会しなかった神山に企業の”虚”を見て、神山に「現今の経営者像」を塗り込めたのである。 |
98/01/25 | ||
580 | ||
裏 金 |
角 川 文 庫 |
東京湯島のラブホテルに怯えきった様子の男女がチェックインした。数時間後あとからホテルに入った男が殺され、ただちに捜査本部が設置される。殺された男は、ゼネコン疑惑で取り調べを受けて保釈されたばかりの建設会社の副社長だった・・・。 ”本来ないことになっている”巨額の裏金の担当部長として、家族とも別れ、周囲の眼や正体不明の影の手に脅かされながら逃亡生活を続ける男の苦悩を描き、現代社会の暗部を抉る、会心の文庫書下ろし長編。 |
98/03/10 | ||
580 | ||
追 わ れ る 男 |
角 川 文 庫 | プレハブ住宅の中国進出の賭けに出た住宅メーカー社長の挫折。何かに追われるように戦後の住宅業界を駆け抜けた男を通して、日本経済の成長と崩壊の縮図を描いた力作長編小説。角川文庫50周年特別書下ろし作品。 |
99/02/25 | ||
620 | ||
架 空 集 団 |
角 川 文 庫 |
大手デパートを取引先にもつギフト販売会社の社長真木珠恵は妖艶な美貌を誇る三九歳の女性。しかし、資本金は僅か二〇〇万円。中小企業の経営者にすぎない彼女が二年半の間に金融業者から三五〇〇億円の融資を受け、二三〇億円の債務をつくる。返済を迫られた彼女がとった行動とは...... 破裂寸前のバブル絶頂期の時代を背景に、銀行、大手、中小マチ金、兜町周辺マチ金の融資のからくりの中で翻弄される人間の悲劇を描く傑作経済ピカレスク長編。 |
98/05/25 | ||
540 | ||
陰 の 朽 木 |
徳 間 文 庫 | 満員の通勤電車内で痴漢行為を咎められたことがすべての始まりだった。和解で済んだものと思っていたが、会社に知られてしまったのだ──。準大手ゼネコンの山興建設営業部次長・吉野広之が加賀営業所長として赴任して二年。営業所とは名ばかりで、単に創業家一族との連絡だけが仕事という体のいい島流しだった。が、突然、本社復帰の念願がかなう。しかし、吉野に突きつけられた社命は...。書下し傑作長篇。 |
2002/06/15 | ||
580 | ||
影 法 師 |
角 川 文 庫 | 大手洋酒メーカーの社長が、突然何の関係もないマションから転落死した。果たして、「自殺」か、「他殺」か? 警察の捜査は状況から「自殺」に絞られその原因を追及していく。そして、企業トップが関わった事件を隠そうと企業の論理を振り回す会社関係者の対応や、また典型的な同族企業体質の厚い壁にはばまれながらも、意外な事実が次々に判明し、企業のスキャンダルが露呈してくる・・・・・ 著者渾身の長編企業ミステリー。 |
98/05/25 | ||
540 | ||
風 の 神 様 |
徳 間 文 庫 | 秋山正紀はバイク・小型車の販売会社〈シェイク〉の社長。バブル景気で競走馬を所有するまでになった。新たな馬を求めた北海道の牧場で、馬好きのOL矢崎ユカリと知り合う。積極的で肉感的なユカリは秋山の秘書兼愛人におさまり、秋山もユカリに溺れていく。さらに北海道で手に入れた馬がダービーを制し、秋山は絶頂の時代に酔う。だが、破滅はその光栄の輝きの中にあった! 巨匠が書き下した”天国と地獄”。 |
99/11/15 | ||
580 | ||
風 の 骨 |
集 英 社 文 庫 | 成り行きから、腰掛け気分で大分の地方新聞に努めた池島淳一。酒と女にはからっきしだらしないがでっかいスクープで中央復帰の野心に燃えている。その彼に菅生村の駐在所爆破事件という格好のネタが舞い込んだ。現場百遍の取材を続け、真犯人を追っていくうちにこれは警察による権力犯罪だと確信していく。実際の事件に基づくノンフィクション・ノベル。 |
98/07/25 | ||
680 | ||
合 併 人 事 |
徳 間 文 庫 | エリート集団であり、日本を代表する大企業である自動車業界。シバ自動車はその中堅と言ってもいいメーカーだったが、技術力には定評があった。だが、噂の低公害車を巡り謎の人身事故が起こった。その打撃は中堅メーカーには大きかった。広報担当の柳田直道と経済記者炭村悦二は事故の真相に迫ろうとする。が、その前に立ちはだかったのが、企業合併という大きな陰謀劇だった。企業の犯罪を推理する。 |
99/02/15 | ||
600 | ||
金 ま み れ の シ マ |
角 川 文 庫 | 株価暴落の予兆のなか、地獄と背中合わせの仕手戦に挑む男を描く著者十余年ぶりの兜町長編小説。 |
98/12/15 | ||
560 | ||
勧 奨 退 職 |
徳 間 文 庫 | このまま置いておくと、周りの人にも迷惑で害になる──音響機器のトップメーカー、フロンティアの営業本部長付きの相沢は、冷酷な勧奨退職を言い渡された。バブル崩壊で業績悪化にあわてた社長と副社長がとった合理化策だった。相沢は、切り捨てられる三十五人の名前をつかみ、団結して戦うことを決意、マスコミも利用して行動を開始した。が、退職期限の日、相沢は人事部長に呼び出され......。傑作経済小説集。 |
2000/2/15 | ||
560 | ||
姦 触 時 代 |
徳 間 文 庫 | 鍬原頼三は京王銀行中野支店の預金係副長。三十三歳、独身。身長一七九センチ、体重七九キロできわめて頑健なのだが、この冬のボーナス時期、少々憂鬱だった。預金獲得のノルマが全く消化できないのだ。そんな折り、かつて鍬原が担当していた団地の有閑夫人が集団で京王銀行の定期預金を解約したいと騒ぎ出した。なんとか翻意させてほしいと応援を頼まれ......。行く先々でチン事に出くわす男の痛快奮戦記! |
99/04/15 | ||
500 | ||
狂 人 相 場 |
ケイブンシャ文庫 | 川崎の工場街で小さな連れ込み旅館を営む三好清吾は、現状の自分を恥と思い、大飛躍のために一攫千金を夢見ていた。そんな三好の前に人生を大きく狂わす若い女が現れた。このチャンスを掴む、焦りにも似た思いで三好は株相場の世界で大勝負に出た。だが十四億円もの借金を背負い込む羽目に...(『狂人相場』)。男たちの悲哀あふれる戦いのドラマを描く傑作企業小説集。他に零からの意味・敗れてから・雲の密室・扁平な城・幻影の盾 の計六編を収録。 |
2000/4/15 | ||
620 | ||
切 り 捨 て 人 事 |
角 川 文 庫 | 経済企業小説を中心に、七本の短編作品を収録した興味深い作品集。企業という共同態の中に発現した熟年サラリーマンの思わぬ悲劇が描かれるが、その主人公に降りかかった悲劇は、日本の企業社会では決してレアケースではない。 |
98/02/25 | ||
525 | ||
銀 行 恐 喝 |
光 文 社 文 庫 | 北九州N県の地銀・西海銀行は、融資の停止など業務の見直しを進めていた。そして頭取の久慈悟は、取引先の恨みを買った。その一泊ゴルフは、闇の世界が仕掛けた罠(わな)だった。同伴ホステスのマリコと、裸で絡(から)んだ写真。久慈は嵌(は)められた。たった数葉の写真が、巨額の不正融資へとつながった。銀行と闇世界の拘(かかわ)り、銀行の旧弊な体質を白日の下(もと)に晒(さら)した傑作。 |
99/09/20 | ||
560 | ||
君 臨 |
光 文 社 文 庫 | 頭取、会長として十三年間も大手都市銀行に君臨し続けた名物バンカーの壮烈な生涯を一人の経済記者の眼から描いた企業情報小説の力作。実在のモデルがあるか゛、ご存じの方もいるであろう。小説では、杉友銀行の鹿島正勝という人物として語られている。 |
97/09/20 | ||
600 | ||
系 列 |
角 川 文 庫 | 自動車産業は、利益収奪産業なのか? 日本の産業の構造的矛盾を暴く傑作長編。 |
98/02/25 | ||
580 | ||
烘 火 東京下町物語 |
徳 間 文 庫 | 人間の生きる理由(わけ)家族の本質、全てが企業小説のかたちで表現された!書下し傑作企業小説。 |
98/02/15 | ||
580 |