書 名 | 出 版 社 | 書 評 |
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出 版 日 | ||
価 格 | ||
井深大語録 |
小 学 館 文 庫 |
昭和二十年代に現れたひとりの男がいた──進取の気性に富んだ技術者、ソニー創生の父、井深大がその人である。彼が発する言葉の世界は、いつも人間への深い愛情に彩られていて、技術者、経営者を超えた、広大な思想家の宇宙さえ感じさせるものであった。 今、〈もの〉の豊かな20世紀を終えようとしているが、失われつつある〈心〉の豊かさを取り戻す21世紀に向けて、井深大の言葉に学ぶことは多い。 彼は振り返ることを好まなかった。開発が一つ終わるころには、もう彼の興味は別のところにあった。そして、彼のあくなき好奇心は、常に次の時代、世代を見つめ、〈創造の旅〉を続けていた。 |
98/07/01 | ||
540 | ||
わが友 本田宗一郎 |
文 春 文 庫 |
型破りで破天荒な「人間的経営者」であった本田宗一郎氏が84歳で逝ってから今年の8月5日で早8年である。本書は、氏の他界4ヶ月後に、無二の親友だった著者が心を込めて書いた亡き友への回想記であると同時に、本田宗一郎の真の姿を我々に対して「指針」として紹介してくれている本でもある。評論家の秋山ちえ子さんが「解説」の最後に記した著者の次の言葉が、本田・井深両氏の人柄と間柄を見事に表現していると思う。 −−僕が先に死んで、本田さんに井深のことを書いてくれといわれたら困ったろう。僕だったら何か本を見て本田さんのことで知らなかったことを探すけれど、あの人は本を読むことはしないからな。彼が先に死んでよかったんだ−−− |
95/03/10 | ||
388 |