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灰 谷 健 次 郎_1   著者プロフィールの紹介
書    名 出  版  社 書    評
出  版  日
価     格
子どもに教わったこと

角 川 文 庫  この本は1997年、NHK出版より刊行されたものを文庫化したものです。

 わたしは毎日、海を見て暮らしていますが、海は一日として同じ日がありません。だから見飽きるということがない。子どもも同じです。一日として同じということがない。子どもは一日一日変わっていきます。成長していくといってもいいでしょう。それを見たり考えたりするのはとても楽しいことだし、なにより、そうすることによって自分自身が変わるという恩恵が受けられます。(「はじめに」より)

教師時代の体験、子どもの詩、独自の面白授業などをふんだんに盛り込んで、灰谷さんと子どもたちがつくりあげる不思議な授業がはじまります。
2000/12/25
480
い ま 、 島 で

角 川 文 庫  根っからの都会人だった著者が、ひとり淡路島の山村に入り、自給自足の生活をはじめた。畑の野菜の育ち具合に一喜一憂する毎日が、大きな感動と安らぎ、そして得難い教訓を与えてくれる。
 島での生活を通じて、現代日本における食生活、教育、農政などの問題を厳しく問いかける。小さな「いのち」に囲まれて生きる喜びがしみじみと伝わる、極上のエッセイ。
98/05/25
457
兔  の  眼

角 川 文 庫  大学を出たばかりの新任教師・小谷芙美先生が受け持ったのは、学校では一言も口をきこうとしない一年生・鉄三。決して心を開かない鉄三に打ちのめされる小谷先生だったが、鉄三の祖父・バクじいさんや同僚の「教員ヤクザ」足立先生、そして学校の子どもたちとのふれあいの中で、苦しみながらも鉄三と向かい合おうと決意する。そして小谷先生は次第に、鉄三の中に隠された可能性の豊かさに気付いていくのだった......。
 学校と家庭の荒廃が叫ばれる現在、真の教育の意味を改めて問いかける。すべての人の魂に、生涯消えない圧倒的な感動を刻みつける、灰谷健次郎の代表作。
98/03/25
571
海になみだは いらない

角 川 文 庫  島に生まれ、海辺で育った章太。小学四年生だが、泳ぎともぐりでは誰にも負けない少年だ。
 ある日、章太のクラスに佳与という少女が転校してきた。都会から来た佳与にとって、海辺の暮らしは珍しいことばかり。すぐに島になじんで明るく過ごす佳与だったが、その一方で、時に寂しげな表情を見せることに章太は気付いていく..。
 それぞれの悩みと悲しみを乗り越えて、大きく成長する二人の姿を描いた表題作「海になみだはいらない」をはじめ、生きる勇気を与えてくれる名作児童文学七編を収録。
98/04/25
520
海  の  図

上 巻−彷徨の海
下 巻−波浪の海

角 川 文 庫  瀬戸内海に浮かぶ島で暮らす少年・荘吉は、二カ月前から登校を拒否し、亡き父の生前の仕事を調べはじめた。父は、どうして家業であった漁師をやめ、電力会社の仕事を始めたのか? 誰よりも島の自然を愛していたはずの父が、自然破壊をもたらす工事に荷担したのは何故なのか?
 東京から来た姉妹・秀世と陽子、トランペット吹きの史麻さん、同級生たち、担任の島尾先生など、様々な人たちとの関わりの中で、今、荘吉は大きく変わろうとしている──。
 これからの自分の人生のために、どうしても亡き父のことを知らなくてはならない──。荘吉は、父と親しかった人たちを訪ね、次第に父の仕事の真の意味に迫っていく。
 そんなある日、秀世が置き手紙を遺して家を出てしまう。秀世を追って東京に来た荘吉は、はじめて秀世のつらい過去を知るのだった。
 自分自身の生きる道を厳しく見つめて成長する少年の姿を描きつつ、開発と環境破壊の現実、日本の農業や漁業の将来、そして学校教育についての問題提起──著者からの熱いメッセージが随所にちりばめられた、心揺さぶる長編大作。
98/09/25
1360
遅れてきたランナー

角 川 文 庫  四十九歳にして「ランニング一年生」となった著者・灰谷健次郎。最初は友人にすすめられて仕方なく走る「義理走り」だったが、次第にその魅力にのめりこみ、ついにはマラソン完走という快挙を成し遂げる。
 走ることによって、より深く自然を感じ、より多くの世界を知ることができる。ランニングは苦しいものだと信じている人たちにこそ読んでほしい。「いのちの躍動する世界を走る」──ランニングを通じて自然・食・心を考える、ユニークなエッセイ。
98/03/25
440
我 利 馬 の 船 出

角 川 文 庫  生まれ変わりたい、自分を取り巻く家庭や社会から解放されて自由に生きてみたい──幼い頃からそう望み続けてきた十六歳の少年・我利馬(ガリバー)は、自作のヨットでこの国を離れる決意をした。貧しい生活の中で何とかヨットを完成させた我利馬は、家族の誰にも告げずにたったひとりで航海へと出発する。
 さまざまな苦難の末、我利馬がたどりついた場所とは? 自立への道を模索する少年の姿を描いた長編。
98/11/25
580
子 ど も の 隣 り

角 川 文 庫  「私はどうせ死ぬんだから」──四度目の心臓手術を拒否し、いつもそう言っては母親を泣かしている少女・千佳。その千佳が、隣の病室の患者との触れ合いの中で、次第に心を開いていく様子を描いた「燕の駅」。四歳の男の子・タアくんの日常と、その瞳に映る様々な大人たち、そしてタアくんが心の中に秘めている痛いほどの孤独と不安を描き出す表題作「子どもの隣り」など、全四編を収録。
 現代に生きる子どもたちの傷つきやすい心を繊細に描き出した、珠玉の作品集。
98/04/25
400
少 女 の 器

新 潮 文 庫  大学で美術を講ずる母は、男との出会いと別れを繰り返す恋多き女。自立した生き方をめざしながら、時に孤独な女の顔を剥き出しにする母に、深く傷つけられる娘の絣。その絣を優しく包んでくれるのは、版画家の別れた父だった。繊細な少女の、離婚した両親との微妙な関係、アル中の母を抱えて逞しく生きる同級生との恋、神経症の友人との交流などを描き、現代の家族の肖像を探る意欲作。
97/05/25
460
砂 場 の 少 年

(初出 1990/11 新潮文庫)

角 川 文 庫  放送局のディレクターを辞した葛原順は、三五歳にして初めて臨時採用の中学の先生になった。受け持ったクラスは、一筋縄ではいかない生徒達が談論風発。陳腐な価値観の押しつけ、型通りの授業などは即刻一刀両断に。周囲の教師は、「札付きですから厳しく締め付けないと..」と繰り返すばかり。あらかじめ生徒を偏見で見ることだけはしないという信条を頼りに、葛原は素顔の生徒に向き合う。だが、丸刈りに反対して学校に通わない少年、一切口をきかない少女、そして神経症の闇に沈む妻透子の存在が、葛原に大きな問いを投げかけていく。子供から学ぶことの大きな可能性を伝える感動の小説。
2000/02/25
760
せんせいけらいになれ

角 川 文 庫  「詩」に「まちがい」はありません。何でも感じたことを言葉にしてみよう! 先生に、お父さんやお母さんに、飼っている犬に、大きな声で話しかけてみよう。そこから「詩」がはじまるのです──。
 著者・灰谷健次郎の17年間の教師生活の結晶! 子どもたちのみずみずしい言葉が、大人の常識を確実にひっくり返してくれます。灰谷文学の原点となった伝説の名著、遂に文庫化。
99/03/25
519
書評欄の背景が「黄色」の本は、yamateruお奨めの一冊です。