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童 門  冬 二   著者プロフィールの紹介
書    名 出  版  社 書    評
出  版  日
価     格
江戸管理社会反骨者列伝

講 談 社 文 庫  幕府あるいは藩という”組織”で運営されていた江戸時代。組織と個人の軋轢に苦悩した人々───駿河台のご意見番、大久保彦左衛門。上司に潰された、大塩平八郎。失脚後冷遇された新井白石等々。閉塞状況に納得できる生き方を求めた人々の群がここにある。
98/02/15
495
江 戸 の 賄 賂

集 英 社 文 庫  江戸は賄賂の温床であった。それは家康以来の大名分断政策によるところが大きいが、贈り物は一種の「ごあいさつ」、美風とさえ考えられていた。老中として権勢をほしいままにした田沼意次、公共事業で偉大な業績を残した川村瑞賢らの論理と方法を紹介し、贈る側の「美学」・貰う側の「理屈」を分析する。今も昔も清と濁の繰り返し。江戸を語りながら現在(いま)を照らす。
98/08/25
533
最後の幕臣

勝  海 舟


成 美 文 庫  江戸無血開城によって百万の江戸市民の命は救われたが、徳川を売った男として旧幕臣からは恨みを買う。ペリー来航以来の外圧の中で海軍創設の必要を説き、幕臣でありながら幕藩体制の矛盾を批判し、雄藩連合による共和政治を唱えた勝海舟の国家観、人生観の本質に迫り、巨視的な時代認識で明治維新政府への橋渡しをした最後の幕臣の姿を描く。
98/01/01
495
坂 本  龍 馬

人間の大きさ

三 笠 書 房  龍馬の「強さ」「大きさ」はここから生まれた!
  *「おれは昨日のおれならず」──”過去の
   自分”に何の未練も持たなかった男
  *行動哲学──とんぼの”目”と
     ムカデの”手足”でカベ知らず
  *人脈づくり─”大ざる”のような男の緻密
   な計算
  *商売人感覚──平凡から独創を編み出す、
   とんでもない「発想法」
  *女が命がけで尽くしてしまう、この男の
   ”体質”
  *”スペシャリスト”としての変わり身の速
   さ、確かさ
98/01/01
495
慶 喜 を 動 か し た 男

祥  伝  社  龍馬が師と仰ぎ、海州が懼(おそ)れた男、それが「知の巨人」といわれた横井小楠である。彼は1809年熊本藩に生まれ、後に請われて越前藩主松平春嶽(慶永)のブレーンとなった。その考えは、

・鎖国を解除し世界の一員として責任を果たす。
・徳川家の私物たる幕府を解体し、議会制を中心に
 近代的な政府に改める。
・日本の政治目標を王道(国民への仁徳実行)にお
 く。これにより、世界での指導国になる。
・そのため、国を挙げて有能な人材を結集させる。

というもの。今の日本にとっても、大きなヒントを与えてくれるのではないか? 著者は現代日本への警鐘としてこの本を書き上げたに違いない。
98/02/20
571