書 名 | 出 版 社 | 書 評 |
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出 版 日 | ||
価 格 | ||
次郎長放浪記 |
角 川 文 庫 |
「俺ァ無宿の一匹狼さ、世間さまはきっと、こんな俺を一気にもみ潰そうとかかってくるだろう。だが俺の方でも容赦はしねえ、堅気だろうがやくざだろうが、片っ端から喰い殺してやる」 主人公・次郎長に、大政小政、法印の大五郎らのならず者が加わって、酒を食らい、ばくちにふけり、自由気ままに生きようとする男たち。ギャンブル小説・時代小説の魅力をふんだんに盛りこみつつ、独特の乾いた文体で解釈した、阿佐田版”清水の次郎長”登場! 解説・筑紫哲也 |
2002/02/25 | ||
620 | ||
牌 の 魔 術 師 |
角 川 文 庫 | 終戦間もない、昭和二十年代。巷では、驚異的な技術を誇るプロのイカサマ師たちが、その悪魔のような腕を競いあっていた。”二の二の天和”、エレベーター、ガン牌、三色爆弾、切返し.....。「麻雀放浪記」の坊や哲と、”牌の魔術師”たちとの息詰まる死闘の数々。麻雀の面白さ、勝負の醍醐味を味わい尽くせる不朽の名作が、今、時代を超えて新装刊! 解説・伊集院静 |
2002/02/25 | ||
530 | ||
麻雀放浪記(一)青春編 |
角 川 文 庫 |
この作品が週刊誌連載のかたちで初めて世に出たとき、私は驚嘆して毎週愛読した。小説の中の世界に没入できるということは、大人になると時折しか体験できない。そしてこれだけ面白い悪漢小説・教養小説(?)には、めったに出会えるものではない。当時、この匿名の筆者は誰か、話題になった。そして今、阿佐田哲也という名前は、色川武大という名前と同じ重みを持って、私の頭の中に並んでいる。 −吉行淳之介− |
2000/5/25 (47版) | ||
567 | ||
麻雀放浪記(二)風雲編 |
角 川 文 庫 |
背筋がぞくぞくしてくるな。トイレに立つ時間も勿体なくなるね。ときどき深いため息をつくな。そして読み終わったら、永遠に続刊があったらいいと思うさ。つまりこれは、それほどの名作なんだ。僕は十回以上読んじまった。 −畑 正憲− |
2001/7/10 (47版) | ||
525 | ||
麻雀放浪記(三)激闘編 |
角 川 文 庫 |
「黙って読んでみろ」と言って、いままでに麻雀放浪記をすすめた人の数はかなりになる。その気になって読んだ人は、例外なしに感想を伝えてきた。もちろん面白かったからである。その中に、戦後娯楽小説の一つの頂点を形成する作品だという意見があった。もちろんわたしも同感だった。直木賞受賞作の”離婚”より、はるかに上の作品だといまでもわたしは思っている。 −清水一行− |
2001/7/10 (49版) | ||
525 | ||
麻雀放浪記(四)番外編 |
角 川 文 庫 |
プロと称する手合いが、自称他称あわせて近頃はずいぶん出ているようだが、実力・経験ともに阿佐田哲也にまさるジャン士を三人と私は知らない。作家というのは、知りすぎたことを書くのは案外、味気のないもので、どこかにウソを混ぜねば書く気にならない。彼の麻雀小説のどこに嘘があるか、読みながらそれがわかるならキミは相当なプロといえる。そういう意味ではコワい小説である。 −五味耕祐− |
2000/12/10 (45版) | ||
567 |