1.  最近、「環境ホルモン」の話題があちらこちらで取り上げられている。中でもダイオキシンは、埼玉県所沢市のダイオキシン汚染をきっかけに、身近な問題として全国的な注目を集めるようになった。

  2.  最新の研究によると、ダイオキシン等の環境ホルモンの影響で、動物の脳や感覚器官の形成段階で異常が発生し、問題のある行動を起こすらしいと言う。まだ定説には至らないようだが、これは種の保存に関わる大問題である可能性を示している。

  3.  我が国(に限らないが)では、定説にならないうちはなかなか対策をとらない。しかし、環境問題に限っては[疑わしきは罰せず]では手遅れであり、[疑わしきは問題あり]との認識を持ち、早い段階から対策を考えなくてはならない。過去の、公害(水俣病など)・薬害(エイズなど)を考えてみれば、答えは明らかである。

  4.  学級崩壊、青少年犯罪の激増等に、この環境ホルモンの影響を危惧する研究者もいる。脳の形成過程に問題があるとしたら、教育では補正できない深刻な事態である。皆さんはどうお考えであろうか。

       ダイオキシンは地球上で最も毒性の強い化学物質で、最悪の発ガン物質である。非常に分解されにくく、食物に蓄積され確実に人体汚染が進む。胎児に影響して先天性障害児を生み、環境ホルモンとして生殖障害、神経障害などを引き起こす。
      ──(渡辺雄二 著「超毒物ダイオキシン」の表紙カバー説明文より)──

       ドイツの場合、政府がいち早く、従来の大量生産・大量流通・大量廃棄というやり方が限界に来ていることを認識し、そして、大量廃棄をリサイクルという方向に根本から転換させたのだ。その結果、国全体で生成するダイオキシン量は年間四グラムに激減できたという。
       これに対して、日本ではダイオキシンの発生量が、京都大学の平岡正勝名誉教授の計算では、年間三九四〇〜八四〇五グラムにも達する。ダイオキシンの専門家である摂南大学の宮田秀明教授は、実際にはその数倍になると推定している。日本も、早急に大量生産・大量廃棄の今の構造を、リサイクルの方向に転換しなければならないのだ。それは、完全な循環システムの構築に他ならない。

      ──(同書7章「脱ダイオキシン社会の実現」より)──

  5.  このコーナーでは、「ダイオキシン」を中心に、生活環境に影響が心配される環境ホルモン問題を採り上げてみることにしました。
    (環境省発表の生活環境関連資料は、 ここをクリック すると閲覧できます。)

    提案:皆さん、買い物には、買い物袋を持参しましょう!!
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