novel.2

読める「ミユタン」第2章

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新たなる新生活。夢。希望。そしてわくわく感。
ちょっぴりの不安。こんなもんだの。冷めた思い。
気持ち的にはちょっとアミアミの帽子、って感じだ。
ちりめんじゃこの女とは呼ばれたくは無いミユタン
は新たなる新生活設計の基点ともなるオオビリング寮
での始めての1歩を体感していた。畳。気を使ったような
古さびたみかんの香りのする窓。春。こだまする公園からの
はしゃぎ声。みつ豆を食べたくなった思いでいっぱいに
なったミユタンの頭は、湿っていた。
「煮すぎた刺身のようだ・・・」そういってはまた、
ポテトチップなる、洋菓子をほおばっていた。
そんな矢先、「コンコン」。と、ミユタンの新ドアを
叩く瞬間があった。いきおいあまって轟音をこだまして
ドアをあけると、そこには、年のころは18〜19の若い女性
、たぶんここの寮にすむかただろう、がたたずんでいた。
何も言わずニッコリをして、その手には「マシュマロ」
の字が見えた。事態を早急に察知したミユタンは
「あがってよ」とぽつり言い放った。それを待っていたかのように
その女性はまぎれもなくニヤリとして、サササと速く
動いて畳に腰掛けた・・・・  まだテーブルの無い部屋。
春。一番。そして・・・・見えたあたたかい光が On 畳。



読める「ミユタン」第2章〜新生活編 In 寮。から抜粋

次回予告 読める「ミユタン」第3章〜友情。夕日。アルバイト

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