気になるカード Scourge


White


Ageless Sentinels

最初は4マナ4/4飛行の壁。一度ブロックに参加すればクリーチャータイプが巨人・鳥に変わり、今度は攻撃に参加できるようになる。
4マナ4/4飛行はコストパフォーマンスとしては抜群だ。だが、攻撃してくるクリーチャーがいなければ、単なる壁として終わってしまう。なかなか良くできたカードである。
最近は相手に攻撃を強要するカードもないため、ここは順当にサイドボードのカードとして使うのが良いだろう。

Daru Spiritualist

2マナ1/1のクレリック。それだけでは話にならないが、ちょっとお得な能力を持っている。
タフネスが2上がるというのは、そのクリーチャーの生存能力を大きく上げてくれる。例えば、Daru Spiritualist自身を《ショック/Shock(7E)》で焼き殺すことはできない。1/1のDaru Spiritualistですらそうなのだから、もう少し大きいクレリックであれば、かなり除去されづらくなるに違いない。
決して派手ではないのだが、渋くて味わいのあるクリーチャーである。赤いデッキを相手にしたときのサイドボードカードとしてはそれなりのレベルに達しているだろう。

Daru Warchief

・・・何かおかしい気がするのは、私だけではないだろう。所謂「ロード系クリーチャー」なのだが、能力がとんでもない。
まずは何をおいても、「+1/+2である」。タフネスなのは残念だが、この効果は高いに越したことは無い。2つめの効果がまた酷い。これがあれば、コストに難のある兵士も楽々?召喚できる。さらに、この効果は累積するのである。
そして、最後に、なんとアンコモンあのである。強いカードが手に入れやすいのは素晴らしいことだ。
以上、全く文句の付け所の無いカードである。しかし、黒にはこれを上回る代物が・・・。

Dawn Elemental

ダメージを受けないクリーチャー。
4マナ3/3というのは、今の時代のパフォーマンスとしては既に優秀な領域に達している。それに加えてこの能力。素晴らしいクリーチャーである。さらに、この手のクリーチャーにありがち(現に、《革命家チョー=マノ/Cho-Manno, Revolutionary(MM)》がそうだった)な、「レジェンドである」という弱点も無い。白いクリーチャーデッキを作るのであれば、マナバランスさえ考慮すれば問題なく4枚導入できる性能である。
普通に強いのだが、敢えて組み合わせてを考えるならばやはり《最下層民/Pariah(7E)》だろうか。一部のデッキはこの2枚だけで息の根が止まってしまうに違いない。
唯一の?問題点はやはり白白白白だが、こればかりは仕方あるまい。デッキを白く染めさえすれば問題にもならないのだから。

Decree of Justice

6マナで4/4飛行の天使トークンが1つ。8マナで2つ、10マナで3つ。そもそもそんなに出す必要があるかと問われればないのだが、このあまりに挑戦的なコスト、やらないわけにはいかないだろう(w またもX式マナエンジンが大活躍するに違いない。
世間的にはサイクリング効果のほうが注目を浴びている(通常カウンター不可で、1/1クリーチャーを大量に、しかもインスタントスピードで呼び出すことができるため)と思う。勿論、我々的にもこの効果は素晴らしい。ぽつんと立っていた《カタパルトの達人/Catapult Master(ON)》がいきなり稼動しだしたり、湧き出た1/1トークンがDaru Warchiefによってパワーアップして襲い掛かってたきり・・・といろいろと悪巧みはできそうだ。

Dimensional Breach

非常に面白いカードだ。単体のパーマネントの性能で上回っていれば、遠慮なくぶっ放すことができる。
特に相手がノンクリーチャーでこちらにクリーチャーがいれば、その後の優位は絶対的なものになりうる。何せマナがなくなってしまうのだ。土地を戻せばクリーチャーに殴られる、クリーチャーを戻せばマナが出ない。相手はそんなジレンマに陥るだろう。自分も条件は同じだが、このカードを入れることを前提にデッキを組んでいるはずだから、問題は相手に比べれば遥かに小さい。
欠点は、最初にパーマネントが戻ってくるのは相手だということ。常に相手のパーマネントが1つ多いことになるのだ。
逆に、こちらは速攻を持っているクリーチャー辺りを出してから使うのがいいだろう。理想はやはり、《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath(LE)》か。ある意味、《風生まれの詩神/Windborn Muse(LE)》も面白いかもしれない。かなり重いが「プロパゲドン」の再来である。

Eternal Dragon

7マナ5/5飛行。パフォーマンスとしては悪い部類に入る。しかし、このクリーチャーには2つの有益な能力があり、そのおかげで十二分に実戦投入する価値のあるクリーチャーになっている。
Plainscyclingの有効性は今更言うまでもない。低コストでデッキ圧縮とマナサポートを行える。
もう一方の能力も、非常に強力である。起動こそ5マナと重いが、何度でも手札に戻せるという能力は、それこそ無限の使い道に繋がる。
単純に蘇る、という点でコントロール系デッキのフィニッシャーとしても申し分ないし、手札を捨てることによってメリットを引きだせるカードと組み合わせるのも良い。極端なことを言えば、毎ターン7マナさえ捻出できれば、Plainsをどんどん増やしていくこともできるのだ(意味があるかどうかは別として)。
兎に角、無駄がなくて使いでのある、優秀なクリーチャーである。

Force Bubble

なかなか興味深いカードである。毎ターン3点までのダメージであれば何度でも防ぐことができるし、一度だけであればどんなに大きいダメージであっても、防ぐことが可能だ。
例えば、クリーチャー同士を並べて睨み合っているとする。こちらの攻撃を通すことは可能だが、相手の反撃は必至。そんなときに、Force Bubbleがあれば、気兼ねなく攻撃に転じることができる。この手のカードは完全防御的な用途を考えてしまいがちだが、このような考え方で攻撃的にも用いることができる。
勿論、本来の性能に合わせ、完全防御的なデッキに組み込んでも良い働きをする。Wrath of Godで場を流した後に出せば、少しの間ながら、細かいダメージを防ぎ続けてくれる。相手は3点を超えるダメージを与えるべく、さらなるクリーチャーを用意しなければならないし、そうすれば、再びWrath of Godが火を噴くことになるだろう。
いずれにしても、コストと性能のバランスのよい、渋いカードである。

Gilded Light

かなり渋いカードである。ある程度用途が限られてしまうタイプのカードだが、サイクリングがついていることによって、その辺りは無視しえる。
プレイヤーを直接対象に取る呪文は決して少なくない(例えば手札破壊呪文)ので、メタゲームによってはメインから投入することも十分ありえるだろう。勿論、サイドボード用のカードとしても、居場所は十分にあるはずだ。

Rain of Blades

なんということだ。
《砂嵐/Sandstorm(MI)》が白になると、アンコモンになってしまうとは(w

Reward the Faithful

各色にある、「あなたのコントロールするパーマネントのうち、最も高い点数で見たマナコストに等しい〜」カード(長い)。白は当然というべきか、得られるものはライフである。微妙であるが、1マナのインスタントであることを考えれば、それほど悪いものでもない。全ては、いかにコストの高いパーマネントを所有しているかに関わってくる。
面白いのは、"any number of target players"という表記。マルチプレイで用いれば、味方にだけ大きくライフを回復させられる・・・かもしれない。

Silver Knight

《黒騎士/Black Knight(5E)》の対赤版だ。従って、基本的なパフォーマンスは極めて高く、文句のつけようがない。2マナ2/2で先制攻撃、さらにプロテクションまで持っているのだ。
さて、《黒騎士/Black Knight(5E)》との唯一の違いであるプロテクションの色。これはどのように影響するのだろうか。
赤には、まず直接ダメージ呪文が多い。この対象にならないのは勿論のこと、《地震/Earthquake(7E)》のような呪文にも影響を受けないのは素晴らしい。赤対策としてはほぼ完璧であるといえる。
一方黒はと見ると、《無垢の血/Innocent Blood(OD)》《チェイナーの布告/Chainer's Edict(TO)》と、実戦レベルで使われる、直接対象を取らない除去呪文が意外と多い。勿論十分に強力ではあるのだが、対抗しきれないことも多いのである。
これだけ見ればSilver Knightのほうが優秀に見えないこともないが、あくまで相手の色が合ってこそのこと。そうでなければ単なる2マナ2/2先制攻撃(これでも十分過ぎる性能なのだが)に過ぎない。メタゲームを検討したうえで、どちらを投入するかを決定する必要があるだろう。両方投入? 勿論、「有り」である。

Wing Shards

3マナで一体、攻撃クリーチャーを除去することができる。これだけでも、十分に優秀である。だが、その真価はストームにある。
例えば、場には相手の1体のクリーチャーがいる。土地はこちら3枚、相手が3枚。ここで相手は、4枚目の土地をセットし、《焦熱の火猫/Blistering Firecat(ON)》を唱えて2体で襲い掛かってきた! 普段ならどちらのダメージを感受するしかないところだが、こんなときに手札にWing Shardsがあれば、相手のクリーチャーは全滅する。
この例はいささか理想的過ぎるとしても、このような場面は決して少なくない。エンチャント(クリーチャー)をつけてからの攻撃、攻撃がブロックされなかった後のインスタント強化系呪文、いろいろと考えられる。また、1マナ程度のインスタントを予め自分で用意しておくのも、また効果的であろう。《強迫的な捜索 /Obsessive Search(TO)》《留意/Mental Note(JU)》《のぞき見/Peek(OD)》、スタンダードを外れれば《選択/Opt(IN)》や《ミューズの囁き/Whispers of the Muse(TE)》等、青系のドロー効果付きインスタント呪文ならば、手札が減ることもなくときに相性が良い。