気になるカード Onslaught
Blue
Annex
これはまた危険なカードだ。エンチャントを破壊できないデッキにとっては、これはまさしく1マナ軽い《激情の耕作/Frenzied Tilling(IN)》に他ならない。青にこんな形でマナアドバンテージを取れるような呪文を与えていいのだろうか? 順当に行けば次のターンには6マナ出せることになる訳で、6マナともなれば、かなり強力な呪文が使える。そして、その時点で相手は4マナ。この差は大きい。
個人的にお勧めのカード。
Arcanis the Omnipotent
初めて見たとき、「なんなんだこいつは」と真っ先に思ったクリーチャー。タップするだけで3枚もカードを引けるなんて、まるで夢のようだ。
確かにコストは6マナと重いが、強いことには疑いあるまい。自分自身が3/4である、というのもポイントが高い。悪名高き《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu(PL)》がいなくなる11月以降、タフネス4のクリーチャーは飛躍的に死にづらくなるはずだから。
最も、青(世間一般的な青、という意味で)が安全に6マナのクリーチャーを出す、というのは既に絶対的優位を確立した後である可能性が高く、意外と使われることは少ないのかもしれない。
Callous Oppressor
これはひどいカードだ。相手が2種類以上のクリーチャーを使っている場合、こいつにかっぱらわれるのは確実だからだ。また、インスタントスピードでコントロールを奪えるため、相手は攻撃することもままならなくなるだろう。これが3マナというのだから、相当にお買い得な感じがするクリーチャーだ。
Chain of Vapor
1マナで相手のパーマネントを手に戻す。とても素晴らしい。相手が土地をサクリファイスすれば今度はこちらのパーマネントが戻ってくる訳だが、相手が土地を1つ失っている以上、それほど悪い取引という訳でもない。逆に土地やパーマネント数で圧倒していれば、相手の土地以外のパーマネントをほとんど戻すことも可能だろう。前向きに考えれば、かなり強いカードであると言える。
Chainシリーズらしい不安定性は抱えているものの、なかなか面白いカードである。
Clone
「お帰り」という感じだろうか。ついにCloneが帰ってきた。個人的にはかなり好きなクリーチャーなので歓迎している。
このクリーチャーは、防御的手段として用いた場合、根本的な解決にはならないことが多い。相手のクリーチャーをコピーしたとすれば、相手にも同じクリーチャーがいる訳で、攻撃抑止のためにCloneを用いれば、それはおそらく相討ちになるだけのことだろう。
だからこそ、Cloneは攻撃的に用いる方が楽しい。こちらの中〜大型クリーチャーがわずか4マナでもう1体増える訳だ。当然必要除去の枚数も増える。
なお、《ミラーリの寝覚め/Mirari's Wake(JU)》等を絡めれば、例え相手のクリーチャーをコピーしたとしても、アドバンテージが得られる。
Complicate
かなり強いカウンター呪文だ。通常効果なら、よほどマナに余裕のある相手でない限り、まずカウンターが成立するだろうし、相手がギリギリのマナで呪文を唱えようものなら、カウンターした挙げ句にカードが1枚引ける。なんとも美味しい話ではないか。
Crafty Pathmage
これは、まさしく《ドワーフ戦士団/Dwarven Warriors(5E)》の再来である。この能力は本当に地味で、効果としてははかないものなのだが、組み合わせるクリーチャー次第ではなかなか面白くなってくる。同セットのRiptide Entrancerや、黒の手札破壊系クリーチャーと組み合わせれば、単に1〜2点というダメージに留まらない損害を相手に与えることができるだろう。
Discombobulate
続いてもカウンター呪文。これまた強力。やはり"counter target spell."というテキストの呪文は、このくらい重くあって欲しいものだ。
第8版で《対抗呪文/Counterspell(7E)》が絶版に、という噂も聞いたことがあるので、このまま問答無用のカウンター呪文は勢力を弱めて欲しいものだと思っている。
Dispersing Orb
場に出すコストが高く、起動コストも4マナ+パーマネントと決して安いものではない。だが、それでも場にあるパーマネントを、インスタントスピードで手札に戻せるというのは強力な効果なのだ。しかも、再利用可能である。
特に手札破壊系のデッキとの相性は抜群で、いらないランドをサクリファイスすることにより、場にあるパーマネントを手札として排除する可能性を与えてくれる。
デメリットとメリットの効果のバランスの良いカードだとおもう。
Future Sight
事実上手札が1枚増える。コストは重いがそれに見合っただけの性能があるカードだ。
インスタント系、特にカウンター呪文との相性は抜群。カウンターでなくともドローサポート系のカードならかなり美味しい思いができる。
Imagecrafter
今回のセットテーマを具現化したようなクリーチャーだ。マナいらずでクリーチャータイプを変えられるのは面白い。
わずか1/1のクリーチャーであるためいとも簡単に除去されてしまうのは残念だが、これが4マナ2/2とか言われても困るので、ありがたく使わせてもらうことにしよう。
このセットに含まれる、あらゆる種族カードと組み合わせられ、尚且つWizardデッキの1マナ1/1。文句の付け所はない。
Ixidor, Reality Sculptor
このセットの青レジェンドは、実に微妙なことをやってくれる。
まず最初の能力、Face-down creaturesを+1/+1。なかなか面白い。つまり、Morphを持つクリーチャーは全て、《訓練されたアーモドン/Trained Armodon(7E)》になる、という訳だ。これだけでも既に悪い話ではない。但し、Ixidor自身が5マナであるため、これによるメリットを受けるのはなかなか難しいだろう。
このカードの真骨頂は1つの能力。2青でどのMorphクリーチャーでも表にできることだ。つまり、青単デッキであらゆる色のMorphクリーチャーを出すことが可能になるのだ。青単だと思っていたデッキから突然Blistering Firecatが出てきたりしたら、なかなか吃驚すると思う。面白いカードである。
これで、もう少しマナが軽ければ最高だったのだが。
Quicksilver Dragon
6マナ5/5飛行、さらに青マナ1つで単発呪文を跳ね返せる。文句無の性能。青が久々に《マハモティ・ジン/Mahamoti Djinn(7E)》級のフィニッシャーを手に入れたような気がする。
まあ、あまりにも普通に強いので、面白みは全くないのだが。
Read the Runes
かなり良さそうなカード。
結局のところ、X枚引く形で使うことはほとんどないと思われる。X枚引いて、X枚捨てる。或いは、X枚引いて、X−1〜2枚捨てる。このくらいの使い方になるな気がする。スレッショルド等、カードを墓地に送り込みつつ手札を回転させるのに大いに役に立つだろう。
なお、X=2までならば、《入念な研究/Careful Study(OD)》の方が優秀なことを忘れてはならない。
Riptide Entrancer
非常に面白く、また強力なクリーチャー。サボタージュ能力としてはかなり強烈な部類に入る。
3マナと軽いところが素晴らしい。問題はブロックをすり抜ける方法だが、《不可思議/Wonder(JU)》辺りで十分いけるはずだし、同じセットにもCrafty Pathmageという新たなる《ドワーフ戦士団/Dwarven Warriors(5E)》がいる。
Riptide Shapeshifter
《変身/Polymorph(6E)》を思い起こさせる。大きく違う点は、これ一枚で全てが完結することと、持って来るクリーチャーのタイプを指定できること。つまり、どちらも強化点である。但し、コスト自体は5マナ+4マナで極めて重い。
このようなカードは特化したデッキを組むことになるが、2つの利点のうち、後者の能力が実に素晴らしい。あるタイプのクリーチャーを1種類だけしかデッキに入れていなければ、必ずそれを場に出すことにできるのだ。自分であれば間違いなく「Kraken」を指定したいのだが・・・もはやそれができる期間は後1箇月だ。
なお、蛇足だが、残ったカードが全部ライブラリに戻ってくれるのはありがたい。目指すクリーチャーがライブラリの底にあったとしても、ライブラリデスを引き起こさなくて済む。
Spy Network
情報収集カードだが、定番の"draw a card."がついていない。では弱いのか、というとそういうことはない。何せ得られる情報が甚大だ。相手の手札、相手のライブラリのトップ、相手のコントロールしているface-downクリーチャー(これは明らかにおまけレベルなのだが)、そして自分のライブラリのトップ4枚を見て並べ替えられる。一瞬にしてこれほどの情報を得られるカードは、これ以外にはない。インスタントだという隙のなさもありがたいところである。
ただし、情報と引き換えにカードを1枚失っている、ということだは忘れてはならないだろう。
Standardize
全てのクリーチャーのタイプを一瞬にして書き換える、面白いカード。
種族デッキはもともとデッキの中の種族がまとまっているので、どれほどの効果があるかは微妙なところだが、思わぬタイミングで思わぬことができそうな気がする。
Supreme Inquistor
Wizardデッキの最終兵器。能力的は相当に現実的だ。もともとWizardデッキは種族デッキの中でもトップクラスの強さになれる力があるので、WizardのLordがこの能力というのは如何なものか。
いずれにせよ、5枚リムーブというのは、あの《道化の帽子/Jester's Cap(5E)》をも凌駕している訳で、凄まじい破壊力である。もともと種族デッキにしては防御力の高いWizardデッキの勝利手段として相応しいカードだろう。
Trade Secret
実に危険カードなである。「相手が望む限り繰り返す」というフレーズからそんな香りがプンプンしてくる。
1回で終了すればただの強化版《金言/Words of Wisdom(OD)》なのだが、2回行われれば4対8、3回なら6対12とドンドン枚数に差が出てくる。ずっと続けているとこちらのライブラリが先になくなる訳で、そうなるとこちらはどこかで引くのを止めなくてはならなくなる。そうすると相手はずっと2枚ずつ引いていくことになり、最終的には双方凄まじい数の手札を抱えることが考えられる。こうなればいかなる悪さも可能な訳で・・・。
個人的には、相手に引かせておいて、《突然の衝撃/Sudden Impact(7E)》で華麗にとどめを刺してみたい。
さて、このカード、数ヵ月後にレギュレーションに残っていられるだろうか?
Voidmage Prodigy
カイ・ブッディ作。初めに出てきたひどいエンチャントに比べればいくらかはましだが、それでも強い。
2マナ2/1の戦闘力、そしてWizardを生贄に捧げればあらゆる呪文を打ち消す。酷い話もあったものだ。そもそも、自分自身を生贄にしなくていいなんて、《果敢な弟子/Daring Apprentice(7E)》が号泣しようというものだ。
ここまで単純に強いので、Wizardデッキの中核たることは間違いない。そもそも、今回は種族デッキ向きのカードだらけなので、クリーチャーだらけのフルカウンターデッキが作れそうなのが怖い。
よりによって、《森を護る者/Sylvan Safekeeper(JU)》がWizardというのが・・・。
Wheel and Deal
これは一体なんだ? 明らかにメリットよりデメリットが大きい。そして、その差があまりにも大きい。相手が7枚、自分が1枚。最早、何が何だかわからない。
使い方も困難を極める。一応、《秘儀の研究室/Arcane Laboratory(7E)》があれば、与えた7枚で相手の得たメリットをある程度は解消できる。そこで、《突然の衝撃/Sudden Impact(7E)》? 或いは《偏頭痛/Megrim(7E)》を置いた上でこれを2発打てば、一挙14点? いずれにしても、遠い夢のような気がする。
《黒の万力/Black Vise(4E)》さえあればなあ・・・(w
Words of Wind
Wordsシリーズ、青。Wordsシリーズの中では、やや使いづらい。
何が問題かというと、カードアドバンテージの点で明らかに負けているのだ。もともとドローを1枚犠牲にし、尚且つ自分もパーマネントを戻さなければならない。この時点で既に使いづらいというのは否めない。さらに言うならば、戻すパーマネントが指定できないが非常に痛い。相手が戻すパーマネントが選べさえすれば、かなり違ってくるのだが・・・。
とは言え、戻すパーマネントは今マナを出すのに使った土地を戻せばいい訳なので、全てを戻しまくるようなデッキを組もうとするのならば、使いどころがあるような気がしないでもない。