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英検について

英検との上手な付き合い方
私の教室では英検の受験を積極的に薦めています。このページでは、教室でもご質問、ご要望の多い英検についての考え方をご説明してあります。受験に適切な時期、勉強法は?英検との上手な付き合い方は?


目次:
なぜ英検受験を薦めているか?

早く英検を取らせたい。中2の息子に英検2級を取らせたい・・・

早すぎる英検受験は良くない・・・じゃあどうすれば良いか?


英検を受験するのに適切な時期とは?

英検の勉強法は?


英検の英語って使えない英語?

英語の勉強は英検が取れるだけでは不十分か?


まとめ




なぜ英検受験を薦めているか?
英検は英語学習のいい目標になるからです。5級から1級まで、ステップバイステップで進歩していく自分の英語の実力を具体的な形で確認することが出来ます。英検の取得によって英語に自信がつき、もっと上を目指そうとする気持ちが生まれます。またご存知の通り英検を取得していると受験に有利な学校もあります。
 
早く英検を取らせたい。中2の息子に英検2級を取らせたい・・・
私の教室でもよくあるご要望ですが、それはやめたほうがいいと思われます。英検は早く取ればいいというものでもありません。受験するのに適切な時期というものがあります。英検の取得を急ぐあまり、実力よりはるかに上の級の受験をしようとするケースが見られます。ですが、本当の英語の実力の伴わない英検受験にはたいした意味がありませんし、基礎をおろそかにした英語学習は危険でもあります。
 
英検は選択式の試験ですので、消去法で答えを探せばおぼろな知識しかなくても勘によってかなりの確率で正解してしまします。また、リスニングに強い帰国生などはリスニングで点を稼ぎ、文法やリーディングが低い正答率でも合格してしまう場合もあります。英検のテストの結果は必ずしも本当の英語の実力を反映したものではありません。実力がないのにたまたま受かってしまった英検に、どれだけの価値があるでしょうか?
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そもそもの話、たとえば英検の2級は小学生や中学生が受験するようには作られていません。内容を見れば分かりますが、社会、文化、環境、政治、経済、ビジネスなど、大人の世界のトピックが扱われています。子供が読んでも内容を理解することすら難しく、無理な押し付けは子供にとってストレスになるだけです。早すぎる英検受験は子供に意味のない負担を強いるだけで、子供を英語嫌いにしてしまう可能性すらあります。
 
また英検取得を急ぐあまりの基礎をないがしろにした英語学習によって、結局のところ英語の習得に失敗してしまう危険もあります。英検の上位の級に合格するためにはそれだけより高度な英語の知識が必要になります。ところが英語の知識は段階を踏んで下から上へと、英語のルールにしたがって積み上げていくものですので、下の知識が不十分なうちにその上に知識を積もうとしてもうまくいきません。下が十分でなければいくら上へ上へと積んでも知識は崩れてしまい、脈絡のない大量の知識のために生徒の頭は混乱してしまいます。そしてバラバラに崩れた知識の断片を、もう一度下から英語のルールにしたがって積み上げなおす労力は並大抵ではありません。結果、「英語なんか分からない!」ということになり、英語嫌いの生徒がまた一人ふえてしまいかねません。
 
以上のような理由から、私は早期の英検受験には反対の立場をとっています。
 
早すぎる英検受験は良くない・・・じゃあどうすれば良いか?
とにかく基礎を徹底させ、本物の英語の実力をつけることです。しっかりとした土台を固め本物の英語の実力をあせらず着実に培っていくことです。そうすれば英検でも受験でも留学でも、のちのちどうにでもなってしまうものです。
 
逆にクラスメートより少しばかり早く英検が取れたとしても、基礎がなければすぐに壁にあたります。グラグラの基礎ではその上に何を積み上げてももろく崩れてしまいます。基礎の大切さに気がついて以前に戻ってやり直しても、大きく時間と労力をロスすることになります。そしていずれは基礎をしっかりと築いてきたクラスメートたちにあっさりと追いつかれ、追い越されてしまいます。
 
私の教室では基礎の習熟を重視し、あくまで本物の英語の実力をつけるような指導をします。一番大切なことは、それぞれの学年で学ぶべき事がらを過不足なく学び、それに十分習熟しておくということだと考えています。
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英検を受験するのに適切な時期とは?
それでは具体的に英検受験に適切な時期とはいつでしょうか?だいたい次の目安で受験をするとよいでしょう。それぞれの学年で下にあるような級が取れていればとりあえず順調に英語学習が進んでいると考えていいと思います。進んだ生徒はもっと上の級を受けても構いませんが、決して無理をしてはいけません。
 
小学生高学年 − 5級、進んだ生徒で4級
中学1年生  − 5級、4級
中学2年生  − 4級、3級
中学3年生  − 3級、準2級  
 
中学生のうちに最低3級まで取れれば、中学英語は一応のところ大丈夫と考えていいでしょう。準2級まで受かればかなり上級です。
 
高校生    − 準2級、2級、準1級
 
2級以上は、取れない人は一生取れないようなレベルになってきます。偏差値上位の大学生でも2級に落ちる人は結構います。進路や将来の目標などによって目指す級は異なりますが、どの高校生も2級までは取得して欲しいものです(英語に対する自信として一生残ります)。偏差値上位の大学を志望する生徒は準1級かそれ以上の英語力を目標にする必要があります。
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英検の勉強法は?
学校の普段の勉強をしていれば取れます。英検のための特別な勉強は必要ありません。試験前に過去問題を数年度分解けば十分です(2次試験の面接対策は必要です)。英検の取得はあくまで普段の学校の勉強の副産物です。積極的に上位の級にチャレンジすることはいいことですが、英検それ自体を目標にするべきではありません。
 
英検の英語って使えない英語?
英検の英語は使えない英語でしょうか?・・・いいえ、決してそんなことはありません。英検の英語は実際に使える「本物の」英語、そして英語学習者が学ぶべき「正しい」英語です。実際に使われている英語とはかけ離れた英語というわけではありません。ですので、英検の受験は実用的な英語を習得するという面からも意味のあることです。
 
ではなぜ英検2級や準1級などの上級保持者が英語をしゃべれないのでしょうか?答えは簡単、英検は受験者の「話す」力を測定するようには出来ていないからです。「話す」能力は主に実際に話すテスト(面接試験)によって測ることが出来ますが、英検では2次試験で申し訳程度の面接試験があるだけで、1次試験は「文法」「語彙」「読む」「聞く」などのスキルに偏っています。よってあまりしゃべれない人でも、これらのスキルに長じてさえいれば英検の上位の級に合格してしまいます。
 
かといって英検が無駄なテストというわけではもちろんありません。「話す」あるいは「書く」以外の英語のスキルはちゃんと測定してくれます。そして英検で測られるこれら「文法」「語彙」「読む」「聞く」などのスキルは、それぞれ総合的な英語力のなかの要素として欠くことができないものです。
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英語の勉強は英検が取れるだけでは不十分か?
はい、「本物の英語」、「使える英語」を学びたいのであれば英検が取れるだけでは不十分です。上述の通り、英検の上級の保持者でも英語が話せない、使えないというのが普通です。それは日本の英語教育が文法と読解偏重のいわゆる「学校英語」、「受験英語」であるからです。英語は「実際に話さなければ話せるようにならない」、「使わなければ使えるようにならない」のですが、学校や塾の英語教育ではそうしたことをまだほとんど教えていません。したがって将来役に立つ実用的な英語を身につけたいなら、英検が取れるような英語力のほかに、「話す」「書く」などのスキルも伸ばし、英語の総合的な力をつける必要があります。
 
まとめ:
1.      英検の取得は決して急がない、適切な時期に実力に見合った級を受験すること。
2.      大切なことは基礎の徹底、それぞれの学年で学ぶべき範囲に過不足なく習熟すること。
3.      英検は普段の学校の勉強の副産物、英検自体を目標にしない。
4.      「使える英語」を身につけたければ英検だけでは不十分、「話す」「書く」ことも学び総合的な英語力をつけることが必要。

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