シーイングや集光力などからこの31センチがもっとも稼働率が高い望遠鏡です。
31センチは同焦点の鏡が3面あります。このサトウ鏡、胎内星祭りで各社15センチアポと何度も比較しましたが、明らかにこちらの方がよく見えました。
そのときはマニアの方(でしょう)4,5人の方々の意見も同じでした。
確かに15センチアポは価格的に考えてしまうのですが、このときの記憶が消し去れず未だに買う気になれません。
2面はサトウ鏡です、いつかは夢の望遠鏡をと持っていたパイレックス(なぜか2面も??)、一面は私にもう一面は彼用にという条件で磨いてくれたものです。わずか1ヶ月程で2面とも仕上げたのには驚きました。さらにもう1面はかってすばらしい惑星写真を天文ガイドにたびたび載せていた九州の工○さんが使っていたもので、*九州光*(このごろ広告も見ませんが?)で修正研磨した1/16ラムダの高精度鏡といことで13万円程(と記憶している)で譲っていただいたものです。
ベランダに赤道儀をおきっぱしにしているのでセッティングは5分もあればできます(右下のようにレンガ3個に載せてますが、体を動かすと揺れるのでこの状態ではちょい見だけで、じっくり見るこ
とはできません)。
左後ろは研磨機で、正面奥はカセグレン用の赤道儀です。
この赤道儀はミードの40センチ用で、両軸駆動に改良し、スカイセンサー2000pcを繋いでいます。
鏡筒は3分割型で、バンドは木製です。
下は取り付けの様子などです。
ブルーシートは中のカバーの日焼け止め
自転車カバーとビニール袋は雨、露しのぎ
です、これで冬も越しました。
2000pc用に組み込んだ赤緯用モーター部です
組み付けはこの様にやってます。
セルも木製です。
18ミリ厚ベニヤで防水仕上げです。鏡材が厚いので薄いスポンジを工夫した上にべた置きにしています。
また力がないので私の反射鏡筒は皆キャスター付きになっています。中心は換気扇です。
現在20センチの鏡を研磨中ですがほとんど完成の見込みがないので・・・・・、30センチに21.5センチの絞りを入れF9.5にして見え具合を調べているものです。
1/16ラムダ鏡ですが、周辺部にダレ(これがなければ1/16ラムダかもです、昔あった中*州光学で修正研磨という話、実績はあるのですが)があるのでその部分を絞る形でくみ上げています。
セル部と21.5センチの絞り
鏡を絞っただけではだめなので、小さな斜鏡に変えそれに合わせた筒をつけています。
見え具合ですが、Fが長くなる分鏡の精度が上がる(許容誤差が拡がる)訳ですが、最近の工作でまだ明確な差を見分けるほど使ってません。中の筒は上の鏡筒のものを使っています。
今回写真のため組み付けたのでしばらく覗いてみます。
2面のサトウ鏡、私のはメッキに傷をつけてました。サトウ氏のは保管が悪く一部にメッキの剥がれがありました。
どちらを再メッキするか迷いましたが面の端のきれいなサトウ氏のものをジオマテックで再メッキしました。帰って来たときの写真です。反射率データ付き。丁寧な梱包でした。
なぜ3面も:実は30センチの修正研磨に挑戦するため盤ガラスを借りに行って(今はやってないのでとサトウ氏)鏡、研磨剤ともどももらったためです。(寂・・・)
ただ40センチ高精度鏡は生きているということです。聞けば休止中ということなので、すばらしい研磨技術ぜひ再開していただきたいものです。
もっとも10年も飽きずにやっているのは私だけなのかもしれません
変形21.5センチF9.5鏡
メッキしました
保管さえ良ければ今のメッキは10年以上見た目の劣化はないようです。
10月15日7時頃から木星を見て、10時頃からは月を見てみました。やはりすばらしい見えぐあいです。PENTAXと比較してみましたが、予想通り、歴然とした違いで比較するまでもありませんでした。揺れも少なくシーイングもよかったようです
反射鏡筒とも比較したかったのですが、パワーが(意欲ですね)なくて昨晩はやめました。
天気の具合を見てまた比較してみます。
2000pc用の延長コードで少しゴチャゴチャしてます
こんな風にしてロンキー像を撮ってみました。
平面鏡が約135x175mmなので鏡面の部分の像ですが全面もほぼ同じような傾向でしょう。
斜鏡が入っていて見にくいですが、かなりしっかりした線になっています。高精度鏡でしょう。
写真を加工したら上が拡がったようになったので別の元画像をつけてみました。同じかな?
近頃は晴れればたいていセットも手軽な32センチF4.8の望遠鏡を覗いています。2011/5/22
電動リフターに載せて、作り替えたバンド
まで揚げます
赤道儀の高さにあげてセットします、鏡筒を手で持ち上げることはなくなりました。
セット後、温度順応に蓋を開けて待ちます。
赤道儀が全く揺れないので気持ちよくみれます