蔦きうい 変奏歌・変奏句集

 

後鳥羽院による変奏歌

 

夕べこそ冬なれ虚構(うそ)の配列が身をなぎ()くの風の侘ぶ島

 

問う人の不在あまねし春の海にみわたすかすみ where is reason

 

北原白秋による変奏句

 

白秋とは

もの自体なり

春あらし

 

(くちなわ)を月が導く玻璃格子

 

葛飾や狭霧の角の琴稽古

 

轢音、

腐蝕する

晩秋(おそあき)

 

氷底の

停車場

《物理学校前》

 

寒暁けて

隣の妻に

SORI−BATTEN

 

春靄の

轆轤に溶けて

ゆく祈り

 

バロックてふ侮蔑も

蜜の

ゆくえかな

 

白秋は、

あのsolution

虚空園