ラブラブ

hikaru akasaka

 

 

 

1、合格発表

  10/15UP予定

 

 

あらすじ

新潟で指折りの地主、水原家のひとり娘、恵が東京の大学を受験する事になった。

成績優秀の恵はみごと合格する。

普通一人娘となると、とても大切に育てられるはずだか、

父の正造は一貫して放任主義をとなえる人物で、

恵に東京で一人暮らしをする様に言う。

初めての東京での学生生活に戸惑い不安を感じているある日。

恵は、町で若い男にひつこく付きまとわれている時に、

合格発表の時に一度合った、自分と同じ女子大生、藍田有紀に助けられる。

有紀は苦学生で住むところも決まっていないと言う。

有紀は、「東京で若い女の子が一人で暮らすのは危ないよ」と言い。

恵の部屋に居着く様になる。

こうして二人の共同生活が始まった。

 


登場人物

 

水原恵(19)

富豪の一人娘、とても純情で人から好かれるタイプの性格、

有紀との生活の中で次第に友情を超える何かを感じ始める。

 

藍田有紀(19)

幼いときに両親を事故で失い、施設で育つ。

恵とは正反対の性格で、男ぽい所がある。

正義感が人一倍強く、将来、教師になるのが夢だ。

 


 

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下を見ると吸い込まれそうなビルの屋上に恵が立っている。

そこに、有希が息を切らしながら駆け込んできた。

「何してるのこんな所で、あぶないじゃん!!」

恵は友紀の顔を見ると、逃げるように外側に進んだ。

あと一歩進めば、真っ逆さまに下へ落ちる状態だ。

「来ないで!!」

「だめなの・・・」

友紀は力いっぱい叫んだ。

「何がだめなの!!」

「有紀のいない毎日なんて、有紀のいない世界なんて私には考えられない!!」

「でも誰もこんな事認めてくれない、だから私はいなくなるの」

恵は有紀にもらったペンダントを握り締めた。

そして、小さい声で言った。

「さよなら・・・」

 

 

 

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