AD糊  
「円単位鯉十円」は1990年に切手文献誌駅逓によって初めて発見され紹介された。1961年桜切手のAD糊が発行される以前に「桜切手」と「鯉切手」のどちらを次期の発行にするか論議され、不発行になったのが「円単位鯉十円」である。これは現存2枚のみ確認されているだけの珍品である。時の大蔵省印刷局の工場長は中西氏、印刷責任者は栗田氏、彫刻責任者は山野内氏であった事が、1999年のコインポット季刊誌により、JPS正会員の山崎修之亮氏が解説している。彼は様々な珍品の研究者としても名高い。

円単位 鯉10円 不発行となったプルーフ
1923年逓信省では皇太子裕仁の御成婚祝典を記念する為に11/2銭、3銭、8銭、20銭の4種類の切手の発行を組んだが突然の関東大震災によって、印刷中の切手だけでなく原版に至るまで全てが消失して灰になってしまった。
震災直前に、南洋庁パラオにあった郵便局に送付分だけ難を免れたのである。このパラオの品は返還指令により回収され皇室関係者と、逓信省関係者にのみ贈呈品として配られた。いわゆる不発行切手である。皇室切手であり珍品であることから、大人の収集家の憧れである。社会的に地位の高い人に
分布している。総理の伊藤博文も所有しておられた。


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切手の話
東宮不発行切手


















   







































































(円単位鯉十円は、現在、一枚は、兵庫県の収集家の所有で、もう一枚は、埼玉の収集家から関東の収集家の手に渡りました。)

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