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七曜星(しちようせい)

七曜星とは太陽(日)と月、そして、火星、水星、木星、金星、土星の五星を総称したもので、現在ではもっぱら週の各日の名称としてのみ用いられていて、日常の生活にはそれこそ欠かすことの出来ないものとなっています。
日本に七曜が伝来したのは空海が中国より持ち帰ったと言われる『宿曜経』によると言われています。『宿曜経』の“宿”は二十八宿、“曜”は七曜のことで、七曜・十二宮・二十八宿の関係と生まれた日によって運命を占い、日の吉凶を知る方法を説いた経典です。
そもそも七曜は古代ユダヤ教徒からキリスト教徒に伝えられ、それが次第に中央アジア、中国へと伝わり、空海によって日本へと伝わった・・・と考えられています。
現在では専ら週の各日の名称として用いられるのみですが、江戸時代までの七曜星には吉凶の判断に用いられていました。
七曜 内   容
日 曜  この日は万事良し。財宝に縁があり、商人は商売繁盛。不信心のものは病、争いごとに巻き込まれる。家造りや普請などは避けるべし。
月 曜  この日は万事良し。ただし不信心のものは水難・火難の気あり、慎むべし。
火 曜  この日の旅立ちは凶。この他、二、三、五、六、七、九、十一月のこの日は災難あり。
水 曜  この日はまことに信心深き者は喜びあり。商いもよし但し水辺を慎むべし。その他のものは水難あり。入学によし。
木 曜  この日は万事良し。正直なものは財宝を得、少しの災いは消え、大いなる災いも小に変ず。ただし、この日に木を切るのは慎むべし。入学に悪し。
金 曜  この日は万事凶。言い争いがあり、刃物に注意。春には旅立ち悪し。信心厚き者には利徳あり。
土 曜  この日は言い争い事あり。公事訴訟事あるか、憂い事あり。ただし井戸を掘るによし。婚礼に悪し。