世界遺産の史跡

インド編の世界遺産　３

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　　世界遺産アジャンタ

【アジャンタ石窟】　文化遺産　（�@）（�A）（�B）（�E）1983年 　デカン高原北西部、ワゴーラ渓谷の76ｍの断崖の中腹に、約600ｍにわたって馬蹄形に彫られた石窟群。インド最古の仏教絵画が残されている。 　最初の開窟は紀元前２世紀で７世紀まで続けられる。繁栄の様子は、7世紀半ばに玄奘三蔵が著した「大唐西域記」にも見られる。 　その後忘れられ、1819年マドラス（現チェンナイ）駐在のイギリス軍人ジョン・スミスが虎狩りに来た際に再発見されました。 　ここには未完窟を含め大小30窟があり、紀元前2世紀〜後2世紀のサータヴァーハナ朝に造営された小乗仏教時代の前期窟。 およそ400年間の休止期間を挟んで、グプタ朝時代にあたる5〜7世紀の大乗仏教時代の後期窟に分かれます。 　簡素な前期窟に対して、王侯貴族や富豪な商人の寄進により造営された後期窟は多くの仏像や豪奢な壁画で飾られています。 中央の8〜11窟は前期の小乗仏教時代、それ以外は大乗仏教時代の後期窟。 　インドでは、一流の画家や彫刻師でもその階級はカースト最下層のシュードラでこれらの窟の壁画彫刻をつくりだした人々は奴隷や労働者の階級でした。

全景概説 左側の写真は、アジャンタ石窟登り口にある看板、窟の番号が記されています。 右側の写真は、右側から第1窟、白い長四角の部分が第2窟、中央にある上が半円のところが塔院窟の第9窟、第10窟、 左端に四角い白い部分がわずかに写っているのが第17窟です。

下にある2枚の写真の説明 上の写真アジャンタの入り口に立つと見える風景ですが、馬蹄形なので石窟全体は見えません。第6窟から塔院窟の第20窟 崖の中腹にわずかに見えるのが、第29窟（ここの番号だけ飛んでいます）で、ここの部分で下の写真と重なります。 下の写真が上の写真のその先の部分で、第20窟、崖の中腹にある半円の第29窟、下の21窟から第28窟まで写っています。

第1窟 　5〜6世紀初頭の僧院窟（ヴィハーラ）。 　奥にあるブッダ座像の左右に描かれている蓮華を持つ「蓮華手菩薩」と「金剛手菩薩」が有名。 　身体を首、胴、ももで曲げたしなやかな立ち姿は「三屈法」（トリバンガ）と呼ばれるグプタ朝時代の仏教芸術独特のスタイルです。 　また「蓮華手菩薩」の花を持つ指や半眼の目、装飾品の特徴から法隆寺金堂西大壁の「観音菩薩像」の源流といわれています。 　「マハーシャーナカ本生図」ブッダの前世の物語という設定で、宮廷で暮らすマハーシャーナカ王子が出家を決意したことを告げている場面を描いています。

第2窟 　僧院窟、「釈迦の誕生」「鬼子母神」などがあり、天井画もきれい。

第7窟 　僧院窟でありながら、広間がない。

第10窟 　　紀元前２世紀、アジャンタ最古のチャイティヤ窟（仏舎利塔を安置する塔院窟）。 　アジャンタを発見したジョン・スミスが最初に発見した窟で、彼の落書きがある。

第17窟 　　5世紀末の造営とされる僧院窟。仏殿内にには、本尊としてのブッタ像が置かれている。保存状態のよい壁画があります。

第19窟 　5世紀に造られた塔窟院。アジャンターの石窟群の中でもっとも豪華に入口を彫刻で飾っているここはグプタ朝彫刻の宝庫。

第26窟 　7世紀の後期塔院窟。2階の中央には馬蹄型の採光窓があり、左右の壁面には奉納者や信者たちが、区画を区切って仏や菩薩などの浮彫で飾りました。 　10窟と違いスツゥーパに仏像が彫られている。多くの仏像やインド最大で身長7.2ｍの涅槃仏がある、天井に天女が舞い、台座には仏陀の死を嘆く 弟子たちが刻まれている。