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ものがたり降る夜 第三舞台をひきいる、鴻上尚史のロンドン帰国後結成した新ユニット。鴻上ネットワークの第1回公演。ストーリーは正直はっきりと表現することができないけれども、とにかく素晴らしい内容! 実は思ったんですけど、ラストの方で抱合う二組はオープニングの逆の組合せだ。やっぱりそれも ものがたりの中で、このセリフはすごいや!っていうのがいっぱいあったんだけど、特に今回感じたのは旗島伸子さんが恋人と話すシーン。結局脱いじゃうけど、それがどうしたってくらい綺麗だったし、何よりも言葉が綺麗だった・・・・・。「もっとお話しようよ」 これにつきるでしょう。あのセリフ、あのシーンに共感した人は何人いたのだろう?彼女の気持ちがまるで自分の気持ちのように、とにかくとにかく感情移入してしまいました。 劇中北村さんが言うように、「気持ちでわかってはいるけど、今は言葉で表現できない」。これが本当の気持ち。言葉で表現しようとすると絶対に思っていることの1/3も表現できないように思える。 綺麗。感動。とにかく、今世紀最後のそして最高にやさしい愛のお芝居。 (7月9日19時 六本木俳優座劇場1階10列18番にて観劇) あまりにも感動したので、急遽チケットをゲットしてもう1度来てしまいました。ううう、やっぱりすごい素敵です。ぬぅー。この日、ラストで1組ろうそくの火が「ぶっ!!」のセリフの後消えなくて大変そうでした(笑)。それにしても綺麗なラストだよなぁー。うー。 猿男達が小道具を入れた箱に乗って「うーきーうーきー」と救急車のようにして去っていくシーン。壁に思いきりぶつかりました(笑)。「うきっ!うきっ!!」とか言って怒っているし(笑)。耐えきれなくて本当に大爆笑してしまいました。一瞬の間に涙を流すまでに笑ってしまいました。最高だ、あれ(笑)。 それにしても赤ずきんちゃんのシーンはすごいっすね。ああ、なるほどって感じ。お伽噺のなかにあるたくさんの矛盾をこうも言葉にすると「ああ、なるほどね」ってなるのかって気分。お母さんもなぜ狼がいると知っていて赤ずきんちゃんを一人で行かせたのか。それに対する北村さんのセリフがいい。「私には、家のことがありますから。主人も帰ってくるし。」むちゃくちゃ主婦っぽくて、それがまたこのシーンに必要なセリフなんでしょうね。 性についてここまで真正面から向かい合うと、かえってやらしくもなんともないと思うのは私だけ?そりゃ初めて見たとき、オープニングのセットもびびったし、っていうか笑ったし、セックスシーンもストレートであらまって感じであげく脱いじゃうからね。でも最後のほうにはそれが何だよって感じでそれがとにかく必要だったと思うんだもん。すごいなぁ、そういう手腕。 それにしてもあのダンスは本当に絶品!!女神様の祭りのシーンのダンスは、本当に今まで見てきたどんな芝居のダンスよりも素敵!!芝居のダンスって時たまに「どうしてここで踊るの?」という疑問の入る場合がありますが、(ダンス自体は好きだからあってもいいんだけど、なぜにここ?っていう場合が若干ある)この芝居のダンスはもうここじゃなくちゃ。そして、この官能的なダンスじゃないとねー。音楽もいいし。旗島さん、むちゃくちゃかっこいい・・・・・・・。この人は本当にセクシーで綺麗で可愛くて、いや、本当ファンだわ、私。 ビデオ化しないような気がするが(笑)、してほしいなぁ。再演を見たいけど見たくないという複雑な心境に今回初めてなった。というのも、再演したらこのメンバーじゃないかもしれない。それが何だかいや。ビデオでも感動なんて何分の一?って気がするけど、やっぱり私はこの芝居が本当に好きだから。 (7月20日19時 六本木俳優座劇場1階A列10番にて観劇) そしてまた来た私(笑)。だって、本当に好きなんだもん、この芝居ーーー。どうしてもうすぐ終わってしまうのだろう。どうして永遠に続かないのだろう。これほどまでに劇場を出たくないと思った芝居も珍しいし、劇場を出てもまだ私が「ものがたり」の中にいるような気がしてならない芝居も珍しい。私は実は、女神様の祭りの中にいるんじゃないかって・・・・・。 旅人は本当は言ってほしかった。「鬼退治をやめろ、と」というセリフ。思わず胸をぐっとつかまれたような気がしました。そうなんだよね、私も本当は・・・。そういったときにあんな祭りがあったら、旅人じゃなくても深みに入っていくような気がする。温もりがただほしいときがある。やさしく抱きしめてほしいだけのときがある。体を重ねることじゃなくて、ただ「お話しようよ」「ぎゅっとしていてほしい。ずっと、ぎゅっと」 だから、女神様は旅人に抱きしめられるのではなく、抱きしめていたんだろうな。 何かをしてはいけない、何もしない、何も考えないのが女神様の祭りに参加する唯一の条件。それって、本当難しいことでしょう。何も考えないなんてできない。何もしないなんてできない。何もせずに、何も考えずにいると、今度は漠然とした得体の知れない不安にかられてしまう。唯一柳瀬だけが参加できなかった祭り。彼女は新興宗教のメンバーのリーダーとして、いつも何かを考え、何かをしようとしていたのでしょう。 癒されるという感情。100%これは癒しとわかるものだけが、人の心を癒せるわけじゃないよね。見たくない現状をつきつけられて、そしてそれをやさしく包み込まれたとき。最初は確かに心が痛いけど、傷つくけど、でも、だからこそその後の温もりがやさしく感じられる。 あああああ、もう1度あのダンスみたいーーーーーーっ!!!ふえーん、終わっちゃうよぉー。 |