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パ・ド・ドゥ/showcase
アンコール
(11月7日 19:00 俳優座 3列8番くらい)
(11月12日 13:00 俳優座 8列18番くらい)
中日くらいと千秋楽2回見てきましたが、特に芝居自体に変化はなく感じられたのでレポまとめて書きます。
1回目と2回目と何が違うって、見る私の方の感想ですね。私はこの作品、初演はVideoで見ました。(チケット持ってたのに・・。くそぅ)その時の感想は名塚と日向嘉子のどちらにも感情移入はしなかったんです。しなかったけど、とにかく「面白い」と思いました。日向嘉子の目的がわからなくて、事件の真相もわからず・・・。
まぁ簡単に話を書くと、弁護士の名塚と元妻の日向嘉子。2年前に別れた2人が再会した場所は拘置所の接見室。日向嘉子に殺人未遂の容疑がかけられていて、嘉子は元夫の名塚に弁護を依頼した。その接見室の中で時間が過ぎていくのですが、思い出話を語ったり公判に向けて準備をしたり。ちなみに別れた原因は名塚の浮気。浮気が本気になって離婚。
最初の公判の後、簡単に無罪になると思っていた状況が一変します。嘉子が本当に恋人門倉(名塚も知り合い)を殺そうとしてベランダから突き落としたとしか思えない状況になってきます。で、結果として嘉子は突き落としたことを認め、それが全て名塚のためだったことを告白します。名塚のやばい仕事が表に出ないように。
っつー話のようなもんです。(←適当)
次々と「事件の真相」を語っていくのですが、その途中長い嘉子の独白があります。結婚時代も今も、いかに名塚が好きかを切々と語るのですが。1回目見て、私は思わず泣きました。島田歌穂さんの演技が何かかよわくて、守ってやれよ名塚って演技だったから尚更なのでしょうか。特に、「あなたに捨てられるのが恐かった。あんまりにも恐くて、いつもそのことばかり考えていた」というくだりで、はい、KO。そうですね、そういうことってありますね。そうなったら嫌だなーと言うことに限ってすごい具体的に想像しちゃうもんです。
「やっぱり俺たちはダメだったんだよ」といきなり泣き声になる京さんにもやられたし、「サキ」というキャラ(嘉子は常に今の名塚の女だと思っている)が実はむさい男だったとわかる、「サキサカー」という京さんのシーンも大好きだったりします。あれは上手!素晴らしいわ。
そんなわけで「好きだった」という結果にたどり着くために回り道して長い時間をかけて取り返しのつかない過ちを繰り返して・・・・。っていう芝居に何でか泣けまして。
でも2回目見たら感想が全く変わっていてびっくり。その間に初演のVideoちょっと見たからかな?何か急激に島田さん演じる嘉子がWetに見えて仕方なくなりました。だから悪いって意味ではないです。相変わらず可愛かった。(独白のシーンでなぜかフラフラしてたのが気になりましたが)
ただ、ふとその独白ですら「本当か?」と思ったんですよね。門倉の意識が戻って発言しない限り、何が本当かなんて結局わからない芝居じゃないですか。もしかしたら本当に突き落としてないのかもしれないし。本当は愛情なんかもう全然なくて、憎しみしか残ってない。ああやって泣いてみたりして名塚に激しい罪悪感を植え付けることが目的だったのかもしれないし。
まぁそこまで考えなくてもいいのかなぁ。今回の島田歌穂さんの嘉子を見ると、本当に名塚が好きで名塚を守るために突き落としたって思えます。確かに名塚のやばい過去を調べていたのは嘉子ですが、それを利用するにも愛情があったからって気がしますし。(するの私だけ?)
でもですね。池津さんの嘉子は目的が全然わからない。全てが嘘みたいに思えて(あの芝居の中で何一つ真実を語ってないように思えた)、嘉子の存在がすごくミステリアスに思えたんですよね。何もかもが名塚に復讐するための布石というか。それはただ単に池津さんの演技がどっちかっていうとDryな感じがしたからかもしれませんが。真意を読み取りにくいというか。
島田さんの嘉子はかわいくて、池津さんの嘉子は「わからん」って感じです。
個人的な好みとして、この「パ・ド・ドゥ」の芝居の嘉子は池津さんのように何考えてんのかわからない人の方が良いような気がしました。島田さんはかわいかったけど。
ラストシーン、振り返るのは名塚だけってのがまた良いですね。印象的。
(ここでまた思う。本当に名塚が好きでそれだけの為に罪を犯したのならむしろ嘉子の方が振り返っても良かったんじゃなかろうか。・・・って、深読みしすぎ(笑))
>>くだらない補足。
1回目見た時、もう京さんの視線とあっちゃってあっちゃって。(←その気なだけ)テレまくりました。うほほい。あ、嘉子が名塚に思い出話のダンスの後に突如抱きつくのですが、その時の京さんの顔にくらくらきました。
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