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ビューティフル・サンディ 感動!! 劇場に足を運んで芝居を見て、こんなに泣いたの初めてですー。何で泣いているのかがわからないんですよね。たとえば、「パンドラの鐘」を見て私はぼろぼろ家で泣いていたのですが、それはわかるんですよ。ああ、これが悲しいって。ところが、この芝居に関してはまったく分からない。気づいたら頬を涙が伝っている。唇かみしめて、こらえないとどんどん溢れ出しちゃうよってくらい。 とにかく最高にかわいい!長野里美。大好き。あんな35歳に私もなりたい。素敵すぎる。スリッパはいてパタパタ歩くシーンなんて、本当にかわいいっ。小須田さんの演技は落ちついていて最高ですね、やっぱり。上手。でも、大ヒットは堺雅人演じるヒロでしょう。あんなに愛しいゲイの役がやれるのは彼くらいじゃないの?ってくらいに、心を奪われてしまった。実際にヒロみたいな人がいたら、もう絶対に友達になりたい。 「真実なんてどうでもいい。俺はあいつが傷つかなければそれでいいんだ」 ヒロが秋彦に「好きだからだよっ!」と叫ぶシーンではどばーって泣きました。でも、そのあとのちひろがコンペイトウを投げるシーンはさらに泣いてしまいました。ちひろの悲しみは同じ女性としてすごくよく分かる。分かるからこそ、2人が気になるちひろの気持ちがよくわかる。わかるからこそ、涙が止まらなくて。素直になれば良かったことなのに。そんなの生きていれば誰だって経験する思い。そんなのが皆重なることだって、そんなのよくある話。そんなよくある話をまとめたこの芝居は、心をわしづかみにされたように響く。だけど、やさしい。自分の痛いところを、やさしくなでてくれる。 「どうか頑張って!!」 ヒロがエイズで。でも、彼を見ていたら抱きしめてあげたくなった。どうか病気に負けないで。どうか、生きていて。芝居の中の役でしかないヒロに対して、私は今も思っている。 「星が降っても別れない」 この芝居への感想は「好き」というより、「愛している」というか、「愛しい」という感情に似ている。 (2月14日19時 六本木俳優座劇場1階A列14番にて観劇) と、当日券で危なく立見になろうとは・・・。かろうじてぎりぎりで座れたけれど、ひょえーって感じ。みんな立見になっても帰ろうとしないし。もちろん、そんな私も当然帰る気は全然なかったけど。 んで、もうずーっと泣きっぱなしでした。本当にささいな会話にも泣いてました。私の涙はこの後どれくらい残っているの?ってくらいに・・・。でも、周りを見たらほとんどの人が泣いていた。前回私は「唇かみしめてこらえないと溢れ出しちゃうよ」って書きましたが、今回の私は唇かみしめるとか、もうとにかくこらえるといった行為がすべて不可能でした。もう泣いて泣いて、泣きながら3人のやりとりに笑って・・・。 私、どうしてこの芝居にこんなに泣くのかなぁ。何がそんなに私に涙を流させるのだろう?悲しいの?つらいの?何かあったの?って、何もわからないのに、どうしてこんなにも私は今も泣きたいのだろう。だけどね、少しも悲しい涙じゃないのはどうしてだろう。あんなに泣いたのに、とっても心が温かいのはどうしてなんだろう・・・?? 「悩みに大きいも小さいもないだろう」 みたいなセリフ。小須田さんが淡々とまた言うから・・・。 人生でこんなにも感動した芝居ってあったかなぁ。あったのかもしれない。わからない。でも、私は今も涙が止まりそうにありません。 ラストシーン、本当に綺麗だね。本当に良かったね。この先私は、きっとたくさんの芝居を見るのだろうな。それでも、私はこの芝居に出会えた感動を絶対に忘れない。忘れないんだ。 今でも私はこの芝居を思い出すと胸が熱くなります。まだ3月だと言うのに、私にとって今年最高の芝居かもしれません。いえ、きっとそうなのでしょう。何よりも愛しい芝居です。この芝居が私に与えた影響は本当に大きくて、この頃の私には本当に必要な芝居でした。これから先、いつかこの芝居の再演を見たとき、この芝居がビデオ化されてビデオを見たとき、私はこの頃の自分を思い出すのです。そうして、その頃の私と、その芝居をまた見ている頃の私を思い比べて、私はきっとまた涙を流すのです。きっと今回とは少し違う、それでもやはり温かい涙を。 |